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来年の期待盤 [ひとりごと]

さて今日で2017年も終わり。
自分のベストを12/10に選んでしまったので、早々に気分は来年に向かってしまって2018年の期待盤はこれだなとか、これもあるなとか、だいぶ前からそんな気分でした。
今年最後の更新はそんな私の来年の期待盤をいくつか紹介して終わりとしましょう。

年明け早々に待ってるのは何と言ってもクリス・デイヴのようやくの初リーダー作ですね。もーカッコいいね。


3月にはシェウン・クティもあります。
もしかしたら親父を越えちゃうかなという気もする。


私の長年のご贔屓ジェイムス・ハンターもでちゃうんですよ。
アルバム出してもまったく話題にならないけど。どうです。この熟成具合。素晴らしいじゃないっすか。


もちろん2月にはこちらもご贔屓スキャンダルの新作もあるしね。
色々楽しみです。

最後は新譜とか全然関係ないけど、最近はまっているこの曲を。
サビの効いた歌も素晴らしいし、ゆるやかにうねる三味線がまた。


年明けは3日あたりからはじめます。
ではみなさん、よいお年を。
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私好みのラテン・ジャズ2作を発掘 [ラテン・ジャズ]

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今年最後にわが家に届いたのはカーク・ライトシー・カルテット「FIRST AFFAIRS」(1986)。ジェリー・ゴンザレス繋がりでつい最近知ったピアニスト。
1937年生まれだから今年で80歳。それなりに名の知れた人だと思うけど、寡聞にして全く知りませんでした。チェット・ベイカーのサイドマンだったらしいが、チェットあまり聴いたことないので。

ドラムにエディ・グラッデン、ベースにサンティ・デブリアーノ、パーッカッションにジェリー・ゴンザレスというメンツ。
イントロのコンガの響きにゾクゾクしちゃう。このクールな感じ好みですねぇ。
そのポリリズミックにグルーヴするマイルスの「Eighty One」はじめ、ショーター、ハンコックなど所謂新主流派ジャズ の有名曲が並んでます。
全部が全部ラテン・テイスト濃い演奏ってわけじゃないけど、技術と情緒のどちにも傾かずニュートラルでパリパリとクリスプなテイストのピアノが気持ちよくスウィングしていて良いピアニストです。

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本作とほぼ同時期に同メンツで録音された姉妹盤「Everything Is Changed」(1987)も良いんですよ。前作ではパーッカッションのみだったジェリーがこちらではトランペットも吹いてるので1ホーン入りのカルテットってことになります。
本作もバリバリにラテンなのはなのはモンクの「エヴィデンス」くらいかな。それ以外はごく普通のモダン・ジャズ作ですが、こっちはバラードが良い。屋台骨を支えるリズム隊が辛口なので湿っぽくないのが良し。言葉少なに想いを伝えるようなピアノの音色が、窓から差し込む冬の日差しに溶けてゆく。

両方とも時折思い出したように取り出しても、いつも聴き手に満足感を与えてくれるような素敵な作品です。名盤ガイドに載らないようなこういう作品に出会うと、自分だけの音楽世界がまた少し広がるような気持ちがする。

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うちらはガールズですけど何か?な名盤の付属DVDについて [ポップ/ロック]

サイサイのCDはDVD付きの方を買ったんですが、その理由はボーナストラックでした。勝手にツアーファイナルの武道館でのみ販売した「シンドバッド」に違いないと思ってたんですよ。
絶対そうだと思ってました。だから曲名が発表されないのでやきもきしてたんですが、実際購入して聴いてみると、全然違ったことに最初はすごくがっかりしました。

でもアルバムの出来があまりに素晴らしかったので、もうそれはそれでいいやと思ったというか、逆にアルバムの構成上、収録されなくてよかったとさえ思ってます。
でも「シンドバッド」はダウンロードでもいいからちゃんと販売してほしい。あの3131枚しか販売しなかったCDはヤフオクですごいプレ値で売られてるんだもん。

えーっと今日は付属のDVDについてだった。
DVDには今年リリースのシングルの「フジヤマディスコ」「AKANE」「ジャウトミート」のMVが収録されてます。MVはYoutubeで既に見てるからいいとして。

目玉は武道館のライブから収録された「フジヤマディスコ」「ジャストミート」「Kaleidoscope」ですよ。3曲とも長いツアーでのバンドとしての結束と勢いをまざまざと見せつけるグルーヴ感あふれる演奏を聴かせてくれます。ただちょっとベース音がこもっててよく聞こえないのが不満。

それは置いといて私的には「Kaleidoscope」だな。ダークなライティングの中、引きしまったシャープなひなんちゅのドラムが印象的。このバンドはギターがヴォーカルのすぅだけだけどバッキングにソロに今ではもう何の心配もいらなくなりました。素晴らしい演奏です。フルで見たいくらい。

昨日書き忘れたけど、新作を聴いてあらためてすぅのヴォーカルは素晴らしいと思いました。声を聴いただけでサイサイってわかるってのはやっぱりすごいこと。誰にも似てない彼女の声。あと言葉遊びなどもふんだんに使った詩作の素晴らしさも特筆すべき。

数年前に聴いた時、この女の子達なかなかいいじゃない?なんて思ってたのが、ここまでのバンドになるとは。よく考えてみれば、僕のような彼女たちに対して侮り以外何もない聴き手を、音だけでねじ伏せたのが「GIRLS POWER」なんだろう。

今日はこのアルバムを聴いて走った。冬の冷たい空気も心地よく感じられたのは彼女たちのおかげかな。感謝。
それにしてもこの曲は名曲だ。

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うちらはガールズですけど何か?な名盤 [ポップ/ロック]

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今年リリースされた3枚のシングルの充実から最高傑作になるだろうと思っていたけど、これほどとはね。サイレントサイレンの新作「GIRLS POWER」はツアーの合間を縫って制作されたこともあり、その勢いをそのまま持ち込んだライブ感溢れる傑作となりました。アルバム全体を包む怒涛のスピード感はすごい。

新作のタイトルを聴いたときは、なんかダサい?と思ったけど、それは承知の上のようで、売れるものはちょいダサいというのがリーダーひなんちゅの持論らしく。それに以前はガールズ・バンドと言われることに反発もあったらしいけど、今はもうそれを逆手にとって「うちらはガールズですけど何か?」というガールズ・バンドであることを魅力の一つとしていこうという覚悟も音から感じられる。

無闇矢鱈にアゲアゲな「フジヤマディスコ」で幕を開け、サイサイ印なパワーポップ「merry-go-round」、すぅのボカロ声がエッジーな音像の中で映える「KNiFE」、シャープな演奏にキュートな女心が炸裂する「Love Balloon」、果てしなく能天気なロックンロール「パパヤパヤパ」は間奏のブレイクでのゆかるんのラップならぬお囃子声もサイコー、「ジャストミート」はサイサイの魅力をわかりやすく抽出した名刺代わりの一曲。冒頭からここまでの怒涛の攻勢でこちらはすでに降参。

ちょうど真ん中に置かれた「AKANE」でほっと一息しんみり。多幸感溢れる「フユメグ」からベースのあいにゃん作の「さくら咲く青い春」の流れは季節の移ろいを軽やかに表現。バンドとしての成長を如実に示した辛口「Kaleidoscope」、そこから曲間なく続く「ODOREmotion」のアッパー具合はBPM上がりすぎで凄いことに。ラストはサイサイ版シティ・ポップな「さよなら日比谷」。待ち合わせ場所を間違えて日比谷に来てしまった、という些細な日常を一篇のドラマにしてしまう詩作も素晴らしい。ズバリ名曲。

既発表曲もアルバムの流れの中で新たな輝きを放ち、全12曲すべて10点満点のキャリア最高作。
購入したDVD付の方に収録されたボーナストラックは、スタジオでのお遊びのように見せかけてロックバンドとしての矜持を垣間見せるような骨太なインスト・ナンバー。
ライブ3曲を収録したDVDの感想はまた明日。

リリース前にベストに選出したことはやはり間違いじゃなかった。
暮れも押しせまってこんな名盤に出会えて2017年も良い年でした。

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GIRLS POWER到着! [ひとりごと]

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そんなわけでサイレントサイレンの新作「GIRLS POWER」もわが家へ到着しました!リリースされる前に今年のベストにいれちゃいましたからね。
でも期待をはるかにはるかに超える素晴らしい仕上がりに、うれしすぎてちょっと泣きそうです。
じっくりレビューしたいので感想は後日。

本日発売のサイサイ特集の別冊カドカワDirectまで買ってしまった。
本屋で立ち読みで済まそうと思ってたのに、写真やインタビューなどてんこ盛りの内容充実すぎたので思わず。

本作は既発表のシングル以外の曲もMVを制作してるようで、これから随時公開してくみたい。これはアルバム・ラストを飾る「さよなら日比谷」。サイサイ版アーバン・ソウル?ナンバー。良いね!

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可憐な裏山のサンバ [ラテン]

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キター!!!
サイサイの新作は届かなったけど、こっちは届いた。
私にとってサンバの年でもあった2017年を締めくくるサンバはマリア・クレウザの「夜明けのサンバ」です!

良いジャケだなぁ。目元涼しく微笑むマリア。
レコードサイズで見ると尚更良い。しばらく飾っとこう。
カルトーラやネルソン・カヴァキーニョの曲を取り上げた異色盤とと知ってはいたけど、1曲目からうららかな日差しのような朗らかな演奏にのるマリアの歌が流れてきて意表を突かれた。

裏山のサンバを涼しげにマリアが歌う。
オリジナル曲を歌う時は夜の空気を纏い妖艶さがにじみ出る感じだけど、ここでは可憐ささえ感じるような朗らかな歌で、もうニコニコしちゃう。良い。良いわぁ。名盤ですよこれは。他では得難いものこの感じは。
今年はレコード・プレーヤー新調してほんと良かったな。

これ未CD化なんですよね。スポティファイでも聴けないし。
ディスコベルタスあたりこの頃のマリアをまとめてBOX化してくれればいいのに。

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Apple Music Playlist 2017.12.25 [Astral's AM Playlist]

スポティファイ15時間過ぎちゃって聴けなくちゃった。今月は聴きすぎたか早かったな。正月休みもあるしプレミアムにしようか。っていうかダラーラスの新作を聴きまくりたい。ダウンロード購入しちゃおっかなぁ。でもダウンロード購入したものをまたCD買うってのもなぁ。早く聴きたいけど、CDも欲しい。
ここらへんちょっと考えないと。最近もうCD待ってられなくなっちゃった。スポティファイだとPCでしか聴けないから。気に入ったものはiPodに入れてお外でも聴きまくりたいわけですよ。となるとCD待ってられない。うーん。

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Jackie Paris : SKYLARK
世の中こってり濃い味が好まれます。でも僕はラーメンもだけど、あっさりしたもののほうが好き。ラーメンそんな食べないけど。
ジャッキー・パリス。粋だねぇ。この辛口。っていうんじゃないな。行き過ぎない感傷というのかな。情緒に流されない感じが粋ですよ。今急に思いついたけど、感情をこめすぎずさらりとしたこの感じは言ってみりゃフィーリンですな。

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2017年買ったけど紹介しそこなったCD [ひとりごと]

今年買ったけど紹介しそこなったCDのことをちょっと記しておこう。
最近では買う前にスポティファイやYoutubeなどで試聴してある程度これはいいぞと思って買うんですが、試聴した時は良かったんだけど、買ってきて何度か聴いて見ると、あれ?なんか物足りない?ってこともあるんですよ。だから聴いて気分的に盛り上がらないから紹介しそびれちゃう。

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Arturo O'Farrill & Chucho Valdés : Familia: Tribute to Bebo & Chico
アルトゥーロは贔屓にしてるからね。迷わず買ったんだけど。チューチョが絡んでるのがあれですが、それぞれの親父にトリビュートした2枚組の大作なんですが、どうもワクワクしない。門構えが立派すぎる?生真面目すぎる?のか3回くらいしか聴いてない。せっかく買ったからそのうちまた聴くけど。ここ数年ラテン・ジャズで燃えるのがないんだよなぁ。

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Aaron Abernathy : Dialogue
スポティファイでこのジャケに惹かれて聴いてみれば、ニューソウルを今に蘇らせる?って感じでこれは俺好み。一発で気に入り盛り上がってソッコーでアマゾンでポチっと。したはいいけど届いてみれば、どうも全部想像の範囲内というか。悪かない。好きですよ。でもなんか既によーく知ってる音楽なもんで、わざわざこれ聴く必要もない?的な。他に聴きたいのいっぱいあるから、ほったからかしに。
そもそもすぐに気に入っちゃう時ってのは気をつけなきゃいけないんだけど。要は今まで自分の聴いてきたものの素養だけでわかっちゃうってことなわけで。90年代ネオ・ソウルを聴いて育って、おおもとの70年代まで遡って、その生真面目さはいいんですが。それ以上のものがない。やっぱちょっと退屈しちゃうんだよね。

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Vivian Green : VGVI
このアルバムはすっごい良いんですよ。改めて聴いてみても良い。前作に続いてのクワメとのタッグも成熟して、充実の作品だったと思う。でも何しろ今年はメアリーJブライジが圧倒的だったのでー。他がぜーんぶ霞んじゃったの。だから何聴いても無駄だと思って以降R&Bは手を出しませんでした。いやでもこれはいいアルバムですよ。ほんと。とっても歌謡曲だし。

他にもまだあるな。アジア歌謡方面。
サンバはじめカラッとしたラテン気分と湿度高いアジア歌謡は私的には同居し難いみたいで。
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年間ベスト2017[映画部門]   [雑記]

今年見た映画は30本くらいかな。
ベスト5を記しておこう。

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1位:ハローグッバイ
今年はこれがダントツに印象的だった。テーマ曲もよく聴いたしね。

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2位:彼女の人生は間違いじゃない
震災後の福島を扱ったものとしては最高作。多くの人に見てもらいたい。

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3位:草原の河
過剰な演出なくも2017年らしい鮮明な映像に詩情を感じる逸品でした。

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4位:永い言い訳
西川美和監督がようやくモノにした傑作。

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5位:しゃぼんだま
派手さはないけど普通に良い映画として胸に刻まれています。林遣都は若手ではピカイチだし市原悦子は日本の宝。

こんなとこかな。
チベット映画が一本あるほかは全部邦画になっちゃった。洋画は不作だったかな。ってたった30本で言うのもなんですが。
「永い言い訳」と「しゃぼんだま」は既にDVDもあるので正月休みにでもどうぞ。
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Apple Music Playlist 2017.12.22 [Astral's AM Playlist]

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George Dalaras : Pesto Gia Mena
ひさしぶりにギリシャ方面をチェックしてみればダラーラスの新作がリリースされてました。って2月じゃん。知らなんだ。ジャズにアプローチした前作の後にも連名でアルバムがあったような。活発ですなぁ。もう1曲目からすんごいことになってます。圧倒的というのはこのことという圧巻の歌唱。アコースティックな王道のライカはいつものダラーラス。なのに常に新しいのがすごい。世界中どこを探したって現在これ以上の歌は聴けないんじゃないでしょうか。圧倒されっぱなしで、すんげーな!おい!!としか言いようのない帝王のいつもの傑作です。
昨日のテイバーといい本作といい今年も色々聴き逃したんだろうけど、まぁ全部聴けるわけじゃないんだし仕方ない。CDゲットは来年の抱負としよう。

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