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私好みのラテン・ジャズ2作を発掘 [ラテン・ジャズ]

First Affairs.jpg

今年最後にわが家に届いたのはカーク・ライトシー・カルテット「FIRST AFFAIRS」(1986)。ジェリー・ゴンザレス繋がりでつい最近知ったピアニスト。
1937年生まれだから今年で80歳。それなりに名の知れた人だと思うけど、寡聞にして全く知りませんでした。チェット・ベイカーのサイドマンだったらしいが、チェットあまり聴いたことないので。

ドラムにエディ・グラッデン、ベースにサンティ・デブリアーノ、パーッカッションにジェリー・ゴンザレスというメンツ。
イントロのコンガの響きにゾクゾクしちゃう。このクールな感じ好みですねぇ。
そのポリリズミックにグルーヴするマイルスの「Eighty One」はじめ、ショーター、ハンコックなど所謂新主流派ジャズ の有名曲が並んでます。
全部が全部ラテン・テイスト濃い演奏ってわけじゃないけど、技術と情緒のどちにも傾かずニュートラルでパリパリとクリスプなテイストのピアノが気持ちよくスウィングしていて良いピアニストです。

Everything has changed.jpg

本作とほぼ同時期に同メンツで録音された姉妹盤「Everything Is Changed」(1987)も良いんですよ。前作ではパーッカッションのみだったジェリーがこちらではトランペットも吹いてるので1ホーン入りのカルテットってことになります。
本作もバリバリにラテンなのはなのはモンクの「エヴィデンス」くらいかな。それ以外はごく普通のモダン・ジャズ作ですが、こっちはバラードが良い。屋台骨を支えるリズム隊が辛口なので湿っぽくないのが良し。言葉少なに想いを伝えるようなピアノの音色が、窓から差し込む冬の日差しに溶けてゆく。

両方とも時折思い出したように取り出しても、いつも聴き手に満足感を与えてくれるような素敵な作品です。名盤ガイドに載らないようなこういう作品に出会うと、自分だけの音楽世界がまた少し広がるような気持ちがする。

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