Today's choice 2023.03.31 [Today's choice]
すっかり春なので [ひとりごと]
Today's choice 2023.03.29 [Today's choice]
Today's choice 2023.03.28 [Today's choice]
はぐれ鴉 [本]
原初的なパワー漲るサンバ・ファンク [ブラジル]
70年代のブラジル音楽も代表する名盤をもう一枚。
ジョルジ・ベンの76年作「アフリカ・ブラジル」。
最初にブラジル音楽に興味を持った20年以上前から本作の事は知ってましたけど、ちゃんと聴かないまま来てしまいました。MPBはカエターノ、ジルベルト・ジル、ミルトンあたりをほんの少しかじっただけで、いまだにそのままなわけでね。
一曲目「Ponta de Lanca Africano(Umbabarauma)」から野卑とも呼べそうな土着的なグルーヴがのたうっていてすごい。「Taj Mahal」はキャッチーなコーラス部をロッド・スチュワートがパクったことでも有名です。この曲に限らずサビが覚えやすい繰り返しが多くてキャッチーですよね。
「Camisa 10 da Gavea」は日本でも有名なサッカー選手ジーコを讃えた曲だとか。
レゲエな3曲目以外はほぼアップテンポのサンバ・ファンクばかりで、原初的なパワーに圧倒されながら最後まで一気。
ジョルジ・ベンは次はどれを聴こうかな。
誇り高いアフロ・サンバ [ブラジル]
意図したわけでないのだけど、今回購入したブラジル音楽のCDは同時期のものが多くなってしまった。
マルチーニョ・ダ・ヴィラと同じく70年代サンバ復興の名盤と言われるカンデイアの75年の3作目「SAMBA DE RODA」もそう。
僕が一番興味を惹かれそうなアフロ・サンバの代表的な人なんだからもっと早く聴いてても良かったんだけど、この人もまた後回しになってしまった。後回しというより、次から次へと聴き飛ばすようには聴けなくなっちゃいましたね。
タイトルのサンバ・ジ・ローダというのはバイーアの司祭リズムだそうで、僕にはまだパルチード・アルトとかカンドンブレのリズムとかまぁよくわからないわけですけど、カバキーニョなどの弦楽器や管楽器の音が聞こえない打楽器主体であるところが、アフロ・サンバってことなんでしょう。
アルバム全編そんなカンデイアの考えるアフロ・サンバが躍動していますが、後半に置かれたメドレー2つが何より素晴らしいです。野太いカンデイアの歌声が飾り気なくも誇り高く響きます。
僕の入手したのはタペカール盤でタイトルロゴがオリジナル通りではないのが残念ですが、次は1-2作目を聴こうかな。
夢のバルバドス [ひとりごと]
ひさしぶりに聴いたリビー・タイタスの「The Night You Took Me To Barbados In My Dreams」が良くて、思わず何度もリピートしてしまった。
ハース・マルティネス作でロビー・ロバートソンがプロデュース。
ガース・ハドソンのキーボード・ワークがもう目くるめくという感じで夢のバルバドスへ誘われる。ガースの名演のひとつですよね。
ハース・マルティネス作でロビー・ロバートソンがプロデュース。
ガース・ハドソンのキーボード・ワークがもう目くるめくという感じで夢のバルバドスへ誘われる。ガースの名演のひとつですよね。
シロ・モンテイロもようやく [ブラジル]
シロ・モンテイロのベスト盤「セニョール・サンバ」。
この解説で田中勝則さんはブラジル男性歌手の系譜としてフランシスコ・アルヴィス~オルランド・シルヴァの流れのクルーナー系ともっと軽快なマリオ・レイス~ルイス・バルボーザの二つの流れがあると書いています。
僕はクルーナー系を最初に好きになったので、マリオ・レイスのCDも持ってるんだけど、そんなに聴いてない。そんなわけで、シロ・モンテイロもこれまでほとんど聴いてきませんでした。
でもようやくこのベスト盤で少しは親しめるようになるかも。
実際聴いてて、あぁこの曲はシロがオリジナルだったんだと気づくこともしばしば。この10年ほどでそれなりにサンバはじめブラジル音楽をよく聴くようになって、ぼくの耳も少しは耕されたようだ。
オルランド・シルヴァなんかとはまた違うこの洒脱な味わいも、特別構えることなく楽しめるようになってましたよ。
軽妙な曲が続く中「Rugas(しわ)」のようなクルーナーっぽく気取って歌うシロも面白いし、ブギウギを取り入れた「Boogie Woogie Na Favela」なんかの楽しさはまた格別。
それにしても田中勝則さんの微に入り細を穿つ 解説は素晴らしく、このベスト盤は名編集盤ですね。