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あのこと [映画]

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中絶が違法だった60年代のフランス。大学生のアンヌは望まぬ妊娠をするも、夢と学位のために独りたたかう。原作者の実体験を基にした小説の映画化。

オードレイ・ディヴァン監督:あのこと
中絶できるまでのタイムリミットが迫る中、主人公が追い詰められていく様はそこらのサスペンス以上にサスペンスフル。それにしても上映中、客席から苦悶の声が聞こえたけど、ほんとに見てるだけで文字通り「痛い」映画でした。秀作。
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伝統サンバに新たな創意工夫 [ブラジル]

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マルチーニョ・ダ・ヴィラをもう一枚。
77年作「Presente」。邦題は「ブラジルの魂」。本作が日本で初めて出たマルチーニョ・ダ・ヴィラのアルバムだったみたいですね。当時の中村とうようさんの解説がそのまま載っています。

昨日の74年作「Canta Canta, Minha Gente」とは違って、というか一歩、いや何歩も進んで本作では色々新しい試みがされてます。
冒頭の「Vai Ou Não Vai」からして、ティンバレスが入っていて新鮮だし、めちゃカッコいい。
他の曲でもイントロやアウトロなどのアレンジも細かい配慮が行き届いているし、「Quero, Quero」なんかも変わった音の太鼓の音やホーン・セクションのアレンジなど趣向が凝らされていて、すごく新しく感じられます。「Muadiakime」は「レレレ~」というアフリカっぽいフレーズが印象的なアフロ・サンバ。
「É Cacheado」のようなアコーディオンが使われる曲ではブラジル北東部の音楽要素が取り入れられているみたいです。

ラストは軽やかな「Oi, Compadre」では、途中突然、ホーン・セクションとギターのカッティングがはいってきてちょっとファンクっぽい味付けがされいて、意表を突かれる。
最初から最後までマルチーニョの気力体力十分、伝統サンバに新たな創意工夫が施された名盤ですね。
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マルチーニョ・ダ・ヴィラをようやく聴く [ブラジル]

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先日、ロベルト・シルヴァのCDを買った時、他にもブラジルものをまとめて購入しました。
今日紹介するのは、マルチーニョ・ダ・ヴィラの「Canta Canta, Minha Gente」。邦題は「サンバを歌おう」。

サンバは最初にオルランド・シルヴァみたいな古いサンバ歌謡を好きになってしまったのと、それ以外だともっと素朴なエスコーラ系を聴いていたので、これまでマルチーニョ・ダ・ヴィラまで興味が届かなかったんですよね。

本作は74年のアルバム。
1曲目から人生賛歌と呼べるような王道の伝統サンバで、窓から差し込む日差しの中で聴いてると自然と心も軽くなります。「 Malandrinha」のようなセンチメンタルな曲も良くてメロディメイカーですねぇ。「Visgo De Jaca」のホーンの使い方はサンバというよりソウル的なフィーリングを感じます。最後の曲は打楽器だけをバックにしたアフロ・サンバでサンバ中興の祖と呼ばれるのも納得。

一曲僕が知っている曲がありました。
「Viajando」、この曲はマルチナリアが2003年作「Pé Do Meu Samba」で歌っていました。まだサンバなんてほとんど聴いてなかった頃ですけど、お父さんの曲だったのか。この曲もマイナー調で、じわ~と抒情が広がってゆく味わい深い曲です。

このジャケもいいですよね。この頃の彼のアルバムはどれも同じタッチの絵で同じ人が描いてるのかな。
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Today's choice 2023.03.18 [Today's choice]

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今年は2月後半に暖かくなったまま、一気に春に突入って感じですが、今日は寒かったな。
これで寒いのは最後にしてくれないかな。

今日は「バットマン」のサントラを。
プリンス一強の時代もそろそろ終わりに差し掛かった頃の作品ですが、サントラってことで気軽に作ったから結構なヒットになりましたよね。ファンク・アルバムとしてこちらも気軽に楽しめる。リミックスもいれて再発してくれないかなぁ。
あらためて80年代のプリンスのアルバムは傑作しかないとの思いを新たにしましたよ。
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Apple Music Playlist 2023.03.17 [Astral's AM Playlist]

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Lalah Hathaway:Lalah Hathaway Live
90年代はまだ親の七光り的な印象しかなかったのが、知らずのうちに客演でやたらと耳にするようになり、気が付くと確固たる地位を確立したシンガーになっていました。父と同じトルバドールで行ったら2015年のライブ盤。でもこの時点でもクラウドファウンディングでの製作だったそう。こんなに似てたかなと思うほど父を思い出させる歌声。充実のライブ作ですね。
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ある男 [映画]

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弁護士の城戸は、ある女から事故で死んだ夫の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受け…。同名小説を映画化した「愛」と「過去」をめぐるヒューマンミステリー。

石川慶監督:ある男
先日、日本アカデミー賞を受賞したばかりの作品だから、平日だというのにお客さんいっぱいでした。ある男の正体は正直、真相はまぁそんなところだろうという感じなのだけど、作品としてストーリーを追っているだけで、ある人が本当にその人なのか、自分を自分たらしめるものとはという存在そのものが揺らいでいくというところが、映像としては残せていなかったように思う。だからただのヒューマンミステリーでしかなかったかな。
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Apple Music Playlist 2023.03.15 [Astral's AM Playlist]

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Alex Vaughn:The Hurtbook
昨年の暮れに出たのかな。これは聴き逃してましたね。メリーランド出身のシンガー。曲調といい歌声といいマニー・ロングを思い出します。ロドニー・ジャーキンスも関わっているらしく90’sっぽさはあります。正統派R&B。タイトルが良いよね。胸の震えを痛みを押し隠すような歌声に忍ばせる。聴かせます。全8曲24分しかない短さだけど、満足感はたっぷり。
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この世で最高の場所について [ひとりごと]

ここ数年、年間ベストにいつもニューオーリンズものを選出してます。昨年は「テイク・ミー・トゥ・ザリバー ニューオリンズ」とトロンボーン・ショーティでしたが、今年はこれかもという新譜が来月出ます。

アイヴァン・ネヴィルのソロとしては20年ぶりという新作「タッチ・マイ・ソウル」。
先行曲が公開されて、「Greatest Place On Earth」ときたもんだ。
この世で最高の場所つったらやっぱりニューオリンズってことですよね。

もうアルバムが待ち遠しいったらない最高のニューオリンズ賛歌です。。

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Apple Music Playlist 2023.03.13 [Astral's AM Playlist]

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Cheo Feliciano:Como Tu Lo Pediste
これ聴きたかったんだよね。前はサブスクにはなかったはず。最近聴けるようになったのかな。「中村とうようの100枚」にも入ってて、ようやく聴けた。まぁサルサにはそう熱心でもないんですけど。本作はホーン・セクションが入ってないんですね。かわりにヴィブラフォンが入ったスタイルがクール。外連味のないチェオの歌声はソウルフルでダイレクトに胸に響きます。傑作の誉れ高いのも納得。
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二人で歌うFalsa Baiana [ひとりごと]

昨日紹介したロベルト・シルヴァですが、Youtubeでロベルタ・サーと一緒に歌う動画を見つけた。
歌うは名曲「Falsa Baiana」。

祖父と孫ほども年の離れた二人。見てる方も笑顔がこぼれてしまう。

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