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伝統サンバに新たな創意工夫 [ブラジル]

Presente.jpg

マルチーニョ・ダ・ヴィラをもう一枚。
77年作「Presente」。邦題は「ブラジルの魂」。本作が日本で初めて出たマルチーニョ・ダ・ヴィラのアルバムだったみたいですね。当時の中村とうようさんの解説がそのまま載っています。

昨日の74年作「Canta Canta, Minha Gente」とは違って、というか一歩、いや何歩も進んで本作では色々新しい試みがされてます。
冒頭の「Vai Ou Não Vai」からして、ティンバレスが入っていて新鮮だし、めちゃカッコいい。
他の曲でもイントロやアウトロなどのアレンジも細かい配慮が行き届いているし、「Quero, Quero」なんかも変わった音の太鼓の音やホーン・セクションのアレンジなど趣向が凝らされていて、すごく新しく感じられます。「Muadiakime」は「レレレ~」というアフリカっぽいフレーズが印象的なアフロ・サンバ。
「É Cacheado」のようなアコーディオンが使われる曲ではブラジル北東部の音楽要素が取り入れられているみたいです。

ラストは軽やかな「Oi, Compadre」では、途中突然、ホーン・セクションとギターのカッティングがはいってきてちょっとファンクっぽい味付けがされいて、意表を突かれる。
最初から最後までマルチーニョの気力体力十分、伝統サンバに新たな創意工夫が施された名盤ですね。
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