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DATA LORDSが届く [ひとりごと]

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マリア・シュナイダー・オーケストラの新作「DATA LORDS」のCDがようやく届きました。
届いてびっくり。これは豪華だなぁ。
前作もしっかりした紙の分厚いブック形式でしたが、今回は3面見開きでそれぞれの面にCDとブックレットが入ってます。

ブックレットは電子ブックレットで見てましたけど、このジャケの葉っぱの絵の型押し&箔押しやそれぞれのCDが入ったケースといい、さすがそれなりの値段だけに丁寧な仕事ですね。やっぱCDで買ってよかったな。

そういえばCD買うとダウンロードもできるんですけど、それもMP3だけでなくハイレゾ対応のFLACとかもどれでもダウンロードできます。他にも制作中のスタジオの様子やメンバーのインタビューなども見ることができます。

ストリーミングでなんでも聴ける時代だからこそ、クラウドファウンディングで制作することの意味というかほんとに聴きたい人、届けたい人だけに届けるという方法なんかも含めて、これからの音楽家のあり方というかサヴァイブの方法というか。考えさせられます。
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ルーサーがアレサをアップデート [R&B/JAZZ/etc]

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最近のヘビロテ盤はアレサ・フランクリンの82年作「JUMP TO IT」と翌83年作「GET IT RIGHT」なんですね。アレサを苦手としてる僕としては珍しいことなんですけど。
でもアレサの代表作というと60-70年代の作品が推されることが多いので、80年代以降の作品なんて全く聴く気も起きなかったんですよ。

この二枚はルーサー・ヴァンドロスがプロデュースした、言ってみればルーサーがアレサを80年代へアップデートしたアルバムですね。こういうアルバムを最初から聴いてれば苦手に思うことものなかったかもしれないなぁ。

思わずこちらが引いてしまうようなシャウトとかはなくて、グルーヴに腹八分目に歌声を載せていくようなアレサに、自身を理解してくれるルーサーへの信頼が滲み出る。

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「JUMP TO IT」の方はチャート・アクションもよかったらしく、翌年すぐに新作「GET IT RIGHT」が同じ布陣で制作されました。こっちはセールスはいまひとつだったみたいですけど、ファンク好きにとってはマーカス・ミラーとヨギ・ホートンの爆裂ファンキーなグルーヴがより堪能出来る快作に仕上がってます。「I Got Your Love」の高騰感にも感動します。この曲に限らずルーサーはゴスペル・ルーツのコーラス・アレンジがほんと上手いですよね。

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Mr LOVE PANTSにおけるバンド・メンバー [イアン・デューリー]

「Mr LOVE PANTS」はそもそもがブロックヘッズと制作するアルバムとしても1980年以来のリユニオンといっていい超ひさしぶりのアルバムだったんですよね。まぁライブはやってましたけど。

このアルバムでのブロックヘッズはチャズ・ジャンケル、ミッキー・ギャラガー、ディヴィ・ペイン、ジョン・ターンブル、ノーマン・ワットロイにスティーヴ・モンティとなってます。
オリジナル・メンバーのドラマー、チャーリー・チャールズはガンで亡くなってしまったので、スティーヴ・モンティが新メンバーとして加わってます。91年のライブ盤「Warts N Audience」ですでに叩いてましたね。
ブロックヘッズというとすぐドラムのチャーリー・チャールズがいないと・・・なんて御託を並べる人がいますが、そういう輩は無視しましょう。スティーヴ・モンティ素晴らしいドラマーです。

それと何より79年の「Do It Yourself 」でバンドを離れてしまったチャズ・ジャンケルが戻ってきたのがうれしい。仲違いしたわけじゃないので、その後もデューリーと曲作りとかではちょくちょく一緒にやってましたし、チャズのソロ・アルバムにデューリーも参加したり、前回触れた95年の来日時もちゃんといましたけどね。

やっぱり曲作りにおけるパートナーとしてチャズとのタッグが一番相性がいいのかな。楽理に通じてる人で、「チャズは頭で鳴らしたいコードを考えてから譜面にするんだ」ってミッキー・ギャラガーが言ってたな。チャズといえば「Ai No Corrida」がクインシー・ジョーンズに取り上げられて大ヒットして有名ですよね。
チャズは今でもブロックヘッズとの活動の傍らファンキーなダンス・ナンバーをちょこちょこリリースしてます。

MVがあったのかぁ。初めて見た。

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Live Out Your Loveについて [ひとりごと]

KEMの新曲「Live Out Your Love」はトニ・ブラクストンとのデュエット。
二人とも今月28日にアルバムがリリースされるんですよね。楽しみだなぁ。

極上すぎてこれはもう誰もが夢見心地でしょう。

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ブラッシュアップしてブラコンに [R&B/JAZZ/etc]

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ちょっとお盆休みでのんびりしちゃいました。
それにしても暑いですね。

最近は80年代のR&B、所謂ブラコンを聴くことが多いんですが、スポティファイやYoutubeで聴いて気に入ったものはやっぱりCD買ってます。
そうしてあれこれ聴いてると改めてルーサー・ヴァンドロスってシンガーとしてだけじゃなくプロデューサーとしても良い仕事をしてたんだなぁと。

当時はまったく興味の範疇外だったので、初めて聴くようなもんですけど。90年代R&Bだったら、まだそれほど興味がないとはいえ、すぐそばにあったという感じはあるんですよね。ラジオとかで耳にした曲もあるし、でも80年代となるとほとんど耳にした記憶のないものばかり。
なんででしょうね。
90年代はJ-WAVEのような洋楽専門みたいなラジオもできたこともあるのかな。R&Bも普通にポップスと流れたし、80年代はまだ好事家のものという感じはあったかも。

それはともかくルーサー・ヴァンドロス。
今日は82年の「Forever for Always for Love」を聴いてます。これは去年かな買ったのは。
きらびやかな都会の夜を彩るサウンドに濃密な歌心。歌謡曲ですなぁ。
サム・クックやテンプスのカバーも交えオーセンティックなソウル・ミュージックを洗練された都会的なサウンドへとブラッシュアップしたサウンド・メイカーとしての才も光りまくっている名盤。

同時代的にはこういう洗練された音楽には興味なかったんですよ。
考えてみればこの頃聴いてた音楽はあまり聴かなくなっちゃったけど、当時聴かなかった音楽に今は夢中になってるんですよね。僕の好みも変わったもんだなぁ。

まぁものすごくバブリーできらびやかなサウンドは最近のR&Bとは相当かけ離れてますけどね。
でも最近はシティ・ポップとか流行ってるから世間的にも80年代きてるんでしょうか。
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一度だけ見たライブ [イアン・デューリー]

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「Mr LOVE PANTS」がリリースされたのは98年ですけど、その前のアルバムは92年の「The Bus Driver's Prayer & Other Stories」なので、まぁひさしぶりのアルバムだったんですよね。

ひさしぶりにアルバムが出たからと言ってまったく話題にもならず、僕はレコード・コレクターズの新譜コーナーで紹介されていたのを見てはじめて知った。
リリース自体がオランダのレーベルからで、本国イギリスでのリリースは翌年になってから。日本でもそれをMSIがリリースしたのでした。

それはともかく僕はまだその頃はデューリーの事が好きではあったけど、ものすごく特別なミュージシャンってわけじゃなかった。好きなミュージシャンのランキングのベスト10にかろうじて入るかなくらいで、本作を聴いて一気に特別な人になったって感じですね。

デューリーは87年に初来日、もちろんその頃は全く聴いたこともなかったので見てません。そしてアルバム「アップルズ」をリリースした後の90年に2度目の来日、アルバムはすぐに買ったけど、ライブに行くほどではなかったので、これも見てない。

3度目の来日が95年、アルバムもしばらく出してないのに、なぜか来たんですよね。この時は見に行った。
でもこの時もチケットは前売りで買ってわけじゃなくて当日券。それも東京は渋谷のクアトロでやったんだけど、土日月と3日やって、土曜日に当日券で入ろうとしたら、売り切れちゃって、翌日曜日にかなり早く行って並んで当日券をゲットして見たのでした。
今となっては最後の来日になったわけだし、一度でも見れてよかった。自分にとって特別なミュージシャンで3度も来日したのに一度も見てなかったら、後悔してもしきれなかったろうな。

そうそうこの時サックスのデイヴィ・ペインが来れなくて東京では梅津和時が代わりにサックスだったんだけど、僕が見た日曜だけはいなくてサックスなしでやった珍しいライブだった。
そんなこと関係なく最高のライブだったけど。
デューリーは詰襟の学生服来て出てきたんだよ。アハハ。
あぁいろいろ思い出すな。アンコールの「Lullaby For Franci/es」も素敵だった。
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イアン・デューリーとの出会い [イアン・デューリー]

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そんなわけで「Mr LOVE PANTS」についてあれこれ記していこうと思うんですが、まずその前にイアン・デューリーとの出会いについて記しておきましょう。

このブログでは何度か話題にしているミュージック・マガジン89年4月号の「中村とうようが選ぶ大衆音楽100選」に「New Boots & Panties」が選出されてたんですよね。
当時の僕はロックの名盤をあれこれ聴き漁っている頃で、一応既にイアンの名前は知ってました。でも聴いたことがなかったこともあって、イギー・ポップと混同しているような感じでしたね。

その記事では中村とうようさんは「87年に会ったデューリーは最高にイイ奴だった。その彼も自認する代表作が、77年の本作。ぼくの持ってる盤はB①の「性と麻薬とロックンロール」がジャケにもレーベルにも表示してないんですね。」とある。

90年2月にリリースされたひさしぶりのアルバム「アップルズ」はすぐに買ってるので、記事を読んだ後すぐに僕はこのアルバムを買ったんだと思う。場所は御茶ノ水のディスクユニオンだった。もう今はなくなっちゃった丸善の向かいの線路沿いの2階にあった店舗だった。

スティッフからのオリジナル盤だったけど1000円でした。今もたぶんそれくらいで売ってると思う。とうようさんの盤同様、B①に「SEX &DRUG&R&R」が入ってる。これは当時アルバム未収録のシングルで、シークレット・トラックで初回盤だけ?に収録されてたんだと思う。今はCDだとボーナス・トラックとして入ってますね。

でも最初聴いた時は、「何これ全然良くない」と思った。とにかくデューリーのアクのつよいコックニー訛りのヴォーカルにかなり拒否反応がありました。当時の僕はまだどちらかというとアメリカン・ロックとかの方が好きだったからな。
でも買ってしまったので、何回も聴くわけです。
そのうちそのファンキーな音楽性の虜になって好きになっちゃったんですよね。時を同じくして黒人音楽とかも色々聴き漁っていくわけです。

今夜はこのあたりで。
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永遠のマイ・フェイヴァリットNo.1 [イアン・デューリー]

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今まで一番よく聴いたアルバムは?
そう聞かれてすぐに答えられる音楽ファンはなかなかいないでしょう。音楽が好きであればあるほど、そう聞かれて思い浮かぶアルバムは片手ではきかないくらいあると思います。

でも僕の場合はすぐに答えられます。
イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズの98年のアルバム「Mr LOVE PANTS」です。
他とは比べようもないくらいぶっちぎりでよく聴いたんです。いや今でも頻繁に聴きます。もう何千回、いや何回聴いたかわからないな。
リリースされて1年くらいは毎日3-4回聴いてたし、2-3年はヘビロテが続いてました。さすがに10年くらいたってからは、そう頻繁でもなくなったけど、ここ10年くらいはまたよく聴くようになりました。もうそれは毎日食べる白米のごとく。

このブログを読んでる人はヴァン・モリソンじゃないのかよと思うかもしれませんが、ヴァンの場合はアルバムが多くてアベレージの高い人だから、どのアルバムも平均的によく聴いたって感じなんですよね。だからフェイバリットもいくつかに分かれちゃうんです。

でもイアンの場合はこれなんですよ。
一般的には「New Boots & Panties」というのが名盤として名高いんですが、いやそっちも好きですよ。でも僕の場合はこの「MR LOVE PANTS」なんですよ。
何もかもすべてが最高で、僕が音楽に求めるものがここにすべて詰まっているといっても過言ではないでしょう。

このアルバムについてブログに書こう書こうと思いながらも、このブログを始めて10年経ってしまいました。つい最近リリースされて気に入ったアルバムなら、その勢いですぐ記事にできるんですけど、本作のような、思い入れがありすぎるとなかなか書きだせないんですよね。僕にはそういうところがあります。ヴァンについてもたいして書いてないしね。

みんなこよなく愛するアルバムについて思いのたけを書き綴ってるのにね。
どうも上手いこと書こうと気負っちゃうんですね。

このアルバム昨年まではスポティファイとかで聴けなかったんですけど、今年に入って聴けるようになりました。そんなこともあって、ようし書くぞ!とまた気負っちゃって、数か月。

そんなわけでとりあえずスポティファイで本作を流しながら、書き始めました。
こうして一回記事にしてしまえば、もう後は思いのたけを綴っていくだけです。
「イアン・デューリー」というカテゴリーも作ったし。
すでに長くなってきたので、今日はこれくらいにしときますが、明日からちょくちょく本作について、ダラダラと綴っていきます。
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ラテン・リズムのクールな色彩感 [R&B/JAZZ/etc]

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最近ひさしぶりに引っ張り出してそのまま棚に戻せなくなっているのが、イグナシオ・ベロアの「Codes」。
2006年ブルーノートからリリースされた本作が初リーダー作で、この後2枚くらい出してるはずだけど、そちらは未聴。本作はゴンサロ・ルバルカバがプロデュースを担当しています。
僕も本作でこの人を知ったんですが、キューバ出身で、80年代はディジー・ガレスピーのグループにいたそうです。キップ・ハンラハンのアルバムとかにも参加してますね。
本作で取り上げられている曲を見ればこのアルバムの性格がよくわかる。

1曲目がチック・コリアの「Matrix」、次はベロア自身のオリジナルでとライバルなムードも漂うクールなアフロ・キューバン・ジャズ。3曲目はエルネスト・レクオーナのキューバン・クラシック「ラ・コンパルサ」、4曲目がセザール・ポルティージョ・デ・ラ・ルスのフィーリン、5曲目はウェイン・ショーター「ピノキオ」、6曲目はガレスピーの「Woody 'N' You」、最後がアントニオ・カルロス・ジョビン「Realidad Y Fantasia」。

長年アメリカのジャズ・シーンで活動して来た経歴が物語るバランス感覚を下地に、そこに自身のルーツを丁寧に混交させたコンテンポラリー・ラテン・ジャズを演じています。
ドラマーのリーダー作だからと言ってドラムが前面に出ることなく、おそらく職人肌のドラマーなんでしょう端正なグルーヴにきめ細やかに色彩感のあるラテンのリズムを綴れ折るように忍ばせています。
曲の途中でビートがクールに変化していくところとか僕好みなんですよねぇ。

そういう意味ではゴンサロ・ルバルカバのプロデュースが上手くいってるということかな。ピアノだけでなくシンセも忍ばせた都会的な音像の中でプレイヤーが端正にプレイを載せていく様は、きらびやかなネオンサインを片目にドライブするようなスピード感があります。逆に言えば端正で整合感がありすぎると感じる向きもあるかも。それはまぁ好みの問題だろうから。

ピアノはゴンサロ・ルバルカバとエド・サイモン、サックスにデヴィッド・サンチェス、ベースはジョン・パティトゥッチ、パーカッションにはジョバンニ・イダルゴなどなど。ラテン系のプレイヤー中心に知らない名前もありますが。

リリース当時も良いアルバムだと思ったんですが、当時はもっとラテン度の高い方が好みだったんですよね。今聴いてみるとその端正でクールなたたずまいにハマっちゃって。おそらくラテン・ジャズというとラテン側から聴く人が多いでしょうけど、ジャズの側からラテン・ジャズを聴こうという人の方がこのアルバムの良さがよくわかるような気がします。

リリース当時は全然話題にならなかったけど、ジャズが盛り上がってる今だったらきっと面白く聴ける要素がいっぱいあると思いますよ。聴き逃すには惜しい秀作です。
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コメントについて [ひとりごと]

6月からずっとブログにコメントが来てることに気づいていませんでした。
としまさんとbunboniさん、ごめんなさい。

コメントがはいるとすぐメールがくる設定になっていた、たぶんみんなそういう風にしてると思うんですが、僕もそうしてたんですよね。
ブログ始めたばかりの頃、コメントに全然気づかなかったことがあったので。

それがここ2か月全然コメントが付きましたっていうメールが来てなかったんですよ。
今さっき設定を見たらメールアドレスが消えてて。
あっれー?設定いじったりしてないんだけどなぁ。

とりあえず再設定。これでだいじょうぶ。かな?
勝手に消えてて、変なウィルスが入り込んでいないか、それはそれで心配になってきた。
ウィルスはコロナで十分なんですけど。

とりあえずコメントへの返事は完了しました。
失礼しました。
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