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ドリーミーなヴァイブの南ア・ディープ・ハウス [アフリカ]

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ブラック・モーションの新作でも歌っていたシミーの新作「Tugela Fairy (Made Of Stars)」も素晴らしい。前作同様、顔面どアップのジャケですが、前作とは全然違うお伽の国から抜け出てきたような(ズールー的でもある?)メイクがインパクト大。前作のタイトルも「Tugela Fairy」でしたが、今回はMade Of Starsがついてますけど、どういうことなんでしょう。一種のコンセプト・アルバムみたいなもんでしょうか。

浮遊感のあるグルーヴは前作同様ですが、1曲目からしてファンタジー映画のオープニングみたいで、よりドリーミーな架空の物語を語るような不思議な質感があります。ポジティブなヴァイブというより、ドリーミーなヴァイブを感じます。ハウスを聴いてこんな気分になったのは初めて。
その架空の物語の隙間から真実がリアルなエモーションを伴ってこぼれ落ちてくるというか。シミーの歌もそんなたゆたうようなグルーヴの中でいくつも声を積み重ねて、祈りのようなエモーションを伝える。そうゴスペルっぽいフィーリングを感じます。

ブラック・モーションのような多彩なリズム・フィギュアではなく、表向き4つ打ちのディープ・ハウスが基調になってますけど、細やかなリズムの組み立てはやはり南アの豊かな音楽的遺産を感じさせますね。

後半、南ア・ジャズを思わせる生っぽいホーンが入ってくるところもハッとさせられた。
ブラック・モーションほどではないにせよ、本作も1時間12分もある大作。今更ながらアフリカ音楽のステレオタイプを壊してく傑作です。これもベストに選出したかったな。

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南ア・アフロ・ハウスてんこ盛りの超大作 [アフリカ]

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南アフリカのハウス・ユニットBlack Motionの新作「The Healers: The Last Chapter」がすんごい。
何がすごいって41曲もはいってて、時間にしてなんと3時間48分!

昨日今日ととりあえず、部屋で流しっぱなしにしてました。
そんな聴き方だったんで、曲ごとの感想なんて言えないですけど、お腹いっぱいどころじゃないアフロ・ハウスのてんこ盛りですね。最後の方まで聴いて曲目を確認してみれば27曲目以降はエディット・ヴァージョンで、本編は26曲みたい。

南アでは以前からハウス・ミュージックが盛んでしたが、僕はそれほど聴いてるわけじゃなくて、この音楽の中にどれだけ南ア音楽の遺産が継承されてるのかについても言及することはできません。
それでもリズム・フィギュアの多彩さを見ても、英米のハウスとは違うことくらいはわかりますよ。やっぱりエレクトロニックなのに妙に生々しいというか剥き出しに感じられるリズムが面白いですよね。

ほぼ歌入りなので、どの曲もゲストが参加してます。
僕が知ってるのはSimmyとTRESORくらですが、南アのハウス・シーンの代表的な人はほぼ顔をそろえてるんじゃないかってくらいゲスト参加がいっぱい。
部屋を暗くしてずっと流してると南アの真夜中のクラブで踊ってるような気分になれそう。

このタイトルからすると何かコンセプトがあるような気もしますね。だからこの曲数なのかもしれないけど、それもよくわかりません。とりあえず本作を聴けばアフロ・ハウスはもう十分と思えるような超大作です。

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ランニング後に貧血に・・・ [ひとりごと]

今日も午前中に走ったんですが、ランニング後に貧血になっちゃったんですよ。
もうほんとヤバかったです。

今日は短めに6キロほどだったんですが、残り1キロくらいからちょっと手がしびれてきまして、ん?と思ったんですが、とりあえず走り終わって。
ゴールがコープ、スーパーなんですが、いつもはそこで少し買い物をしてポカリを飲みながらすぐ近くの自宅に帰るんですが、今日は走り終わったときに手のしびれとちょっと気持ち悪いのもあって、自転車置き場の柵に腰かけました。

その時点で、あぁこれは貧血だな。朝食が若干少なったかな?そういえば昨夜の夕飯も少なかったかも?とか思いながら、今日は買い物せずまっすぐ帰ろうと歩き出したんですが、すぐに気持ち悪くて、家の方に抜けるコープの横の抜け道で、座り込んじゃいました。
2-3分してからまた歩き出したけれど、10mほどでまた座り込んで、もう手が痺れて握った状態から動かなくってしまって。こりゃまずい。家までは無理だから、とりあえず誰かに水を買ってきてもらおうと思うけれども、裏の通路みたいなところなので、人が通らない。

それで、正面の方へ歩いていって、途中からもう歩くこともできなくなって、完全に這いずりながら正面の方へ回りました。そこは半分コープ、半分ドラッグストアなんですが、とりあえず正面が自転車置き場ですから、「すいませーん!」と自転車で来店する人に声をかけるんですが、端っこの方に倒れてるので、誰も気づかない。まぁ午前11時ぐらいなので、まだ人も来ないんでけど。

でまぁ「すいませーん!!!」できる限り大きな声で声をかけると一人の男性が気づいてくれまして、「どうしました?」「貧血で気持ち悪くなってしまって、すいませんが水を買ってきてくれませんか?」その男性はすぐドラッグストアに入っていきました。その後、女性が来て声をかけてくれて、ドラッグストアの店員の方や薬剤師の方に声をかけてくれました。

最初に声をかけてくれた男性がスポーツドリングを持ってきてくれて、でも自分でペットボトルも持てないような有様だったので、飲ませもらって。
「救急車呼びますか?」と聞かれましたが、ちょっとやばいかも?と思いつつ、とりあえず息はちゃんとできてるから大丈夫かな?完全にガス欠なので、とりあえず何度もドリンクを飲んで、そのうちようやく手のしびれも和らいだので、立ち上がりました。
外は寒いので、店の中の長椅子に移動しましょうということで、でも歩くこともできず両脇から抱きかかえられて、店内のソファに座りました。

ガス欠を解消するために、薬剤師の方にウィダーインゼリーみたいなのを持ってきてもらって、それを腹に入れました。その後はドリンクを飲みながら、ずっと座ってました。
30分くらいですかね。ようやくなんとか歩ける状態になったので、汗をかいたランニングウェアが冷えてきて寒くなってきましたが、なんとか一人で歩いて帰宅できました。

あったかいシャワーを浴びてようやく生き返りましたよ。
いやぁほんとヤバかった。俺はこうして死ぬのかも?とか思ったりもしました。なにしろ身体が全然動かなくなっちゃったから。走る前はちゃんとエネルギー補給しないと。ほんとバカだし恥ずかしい。

ドラッグストアの人はドリンクや水、ゼリー代も受け取らなかったので、午後、菓子折りをもってお礼に行きました。最初にドリンクを持ってきてくれた男性は自分で購入してくれたのに、お礼もできず。
とんだ一日でしたが、いろんな人に感謝したくなる日になりました。

音楽なしなのはなんなので、静かに胸震わせるソウル・ミュージックをどうぞ。

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70年代マリ音楽へのトリビュート [Astral's AM Playlist]

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ドイツの12管のホーン・セクションを擁するグループ、オムニヴァーサル・イヤーケストラの「LE Mali70」が超グルーヴィで最高です。

なんでもマリを訪れて、70年代のマリのバンドの曲を当時のサリフ・ケイタ、ソリ・バンバ、シェイク・ティジャーン・セックをはじめとするバンド・メンバーと演奏したのが本作とのこと。要はトリビュート盤ですね。
僕は本作に収められている曲のオリジナルを聴いたことがないんですけど、おそらくオリジナルより洗練されたファンキー・モードというかグルーヴィなアレンジがなされているのではないでしょうかね。

ビッグ・バンドはじめ、ホーン・セクションのはいったこういう大所帯グループが僕は大好きなんで、ホーン・アレンジを聴いてるだけで、気持ちよくなってしまう。
昨年のクティマンゴーズの「Afrotropism」と似た指向を感じます。オリジナルに敬意を払いつつも自分たちなりの創意工夫を忘れない。あぁ元を知ってればもっと比べて楽しめるんだけど、オリジナルをとりあえずストリーミングで探してみよう。

引退したんじゃなかったかサリフも力強い歌を聴かせてます。
あぁこれベスト10に入れたかったなぁ。

めちゃくちゃ良い雰囲気!

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ビート・サイエンティストの飽くなき探求心 [R&B/JAZZ/etc]

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セオ・パリッシュの6年ぶりの新作「Wuddaji」。
2014年の前作「American Intelligence」は2枚組だかの大作で、評価も高かった記憶がある。でもCDがやたらと高くって、聴かずじまい。今ならストリーミングでも聴けるけど。

そんなわけで久しぶりに聴くセオ・パリッシュ。
アルバムの惹き句にはアフロビートなどの言葉もあったけど、全然アフロビートなんて感じないな。言われてみればそうなのかもしれないけど。

例えば最近のジャズにアフロビート風の曲があってもシーン全体が共有する共通項みたいなものとして捉えられるけど、ここで聴かれるアフロビート的な曲は、セオ・パリッシュの体内を通過・消化されて、セオ・パリッシュというビート・サイエンティストが作り出した新たなグルーヴという感じがする。

今なら打ち込みでももっと生っぽく、音質もハイ・クオリティなものにできるはずなのに、曲によってはものすごく簡素でチープにさえ感じる。そしてものすごくストイック。
研究成果のようなリズム・フィギュアを何度も繰り返す。大きな変化もないのに、それなりの長さを聴き手をじわじわと自分の土俵に引きずり込むように聴かせる。

ストイックにビートを探求する求道者のような姿が見えるようだけど、女性ヴォーカルをフィーチャーした「This Is For You」はブラック・ライブズ・マターに呼応したようなメロウ・ソウル。

ビート・サイエンティストの飽くなき探求心に惹きこまれて何度もリピートしている。
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Live in The Night Cityについて [ひとりごと]

iriのゼップ・ツアーが始まりまして。
でも東京公演には行けないので、あーあぁと思ってたんですが、そんな私にプレゼント。
スタジオ・ライブが公開されました。

これ東京のどこだろう?良い雰囲気。

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Walk With Meについて [ひとりごと]

ジョス・ストーンの新曲「Walk With Me」は今の気分にぴったり。
クワイア入りのゴスペルな歌が背中を押してくれる。

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Apple Music Playlist 2020.11.14 [Astral's AM Playlist]

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Papo Vázquez Mighty Pirates Troubadours:Chapter 10: Breaking Cover
パポ・ヴァスケスの新作。ひさしぶりに強力なラテン・ジャズを聴く気がする。といっても特別新しいことをやってるわけじゃないんですけど。いつも通り、自身のプエルトリコ・ルーツであるボンバやプレーナのリズムとジャズを掛け合わせたラテン・ジャズ。でもこの地響き立てるような横揺れグルーヴには抗えないなぁ。いつものレギュラー・グループに数人のゲストを迎えて、ほんとは4月に録音する予定がコロナ禍によりずれ込んだそうだ。そのせいかいつもよりシリアスなテンションに貫かれてるような。気のせいかな。でも実力派による秀作です。
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年間ベスト2020[映画部門] [雑記]

今年はコロナの影響をもろに受けて、映画は21本しか見れませんでした。
その中から印象に残ったものを5本あげておきます。最初3本と思ってたんですが、改めて21本見てみると、あぁこれ良い映画だったなぁと思えるのが結構ありました。

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ラジ・リ監督:レ・ミゼラブル
今年はやっぱりこの作品ですね。一級のエンターテイメントでありつつ、これからの日本にも起こりえることと考えさせられました。

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レオン・レ監督:ソン・ランの響き
とても美しい作品でした。

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トッド・フィリップス監督:ジョーカー
これは昨日見たばっかりということじゃなくて、ほんとにすごい作品だと思いました。

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ケン・ローチ監督:家族を想うとき
今これを作らなくてはという強い思いの込められた名匠の傑作。これもひとごとじゃない。

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サフィ・ネブー監督:私の知らないわたしの素顔
そういえばこれ面白かったんですよね。SNS時代ならでは。

以上、まだDVDとかネットとかでは見れないのがほとんどかもしれませんが、自信をもっておすすめする作品です。
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ジョーカー [映画]

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『バットマン』の悪役として知られるジョーカーの誕生秘話。人々に笑顔を届けようとしていた男が、やがて狂気的な悪へと変貌していく―。

トッド・フィリップス監督:ジョーカー
話題になってたのは随分前だったような気がするけど、コロナのせいで下高ではようやく公開されまして。いやぁこれはすごいね確かに。ホアキン・フェニックスニ終始圧倒されっぱなし。もうアカデミー賞級でしょ。見ながらこちらも神経衰弱していくような傑作。
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