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ビート・サイエンティストの飽くなき探求心 [R&B/JAZZ/etc]

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セオ・パリッシュの6年ぶりの新作「Wuddaji」。
2014年の前作「American Intelligence」は2枚組だかの大作で、評価も高かった記憶がある。でもCDがやたらと高くって、聴かずじまい。今ならストリーミングでも聴けるけど。

そんなわけで久しぶりに聴くセオ・パリッシュ。
アルバムの惹き句にはアフロビートなどの言葉もあったけど、全然アフロビートなんて感じないな。言われてみればそうなのかもしれないけど。

例えば最近のジャズにアフロビート風の曲があってもシーン全体が共有する共通項みたいなものとして捉えられるけど、ここで聴かれるアフロビート的な曲は、セオ・パリッシュの体内を通過・消化されて、セオ・パリッシュというビート・サイエンティストが作り出した新たなグルーヴという感じがする。

今なら打ち込みでももっと生っぽく、音質もハイ・クオリティなものにできるはずなのに、曲によってはものすごく簡素でチープにさえ感じる。そしてものすごくストイック。
研究成果のようなリズム・フィギュアを何度も繰り返す。大きな変化もないのに、それなりの長さを聴き手をじわじわと自分の土俵に引きずり込むように聴かせる。

ストイックにビートを探求する求道者のような姿が見えるようだけど、女性ヴォーカルをフィーチャーした「This Is For You」はブラック・ライブズ・マターに呼応したようなメロウ・ソウル。

ビート・サイエンティストの飽くなき探求心に惹きこまれて何度もリピートしている。
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