Groove Thangについて [ひとりごと]
ヴァンジェスのこのジャネイのカバー「Groove Thang」が良い。
これ聴くと、同じ打ち込みといっても、随分と柔らかくオーガニックになったなぁと思いますね。
でも考えてみれば25年も経ってるんだから当たり前か。
これ聴くと、同じ打ち込みといっても、随分と柔らかくオーガニックになったなぁと思いますね。
でも考えてみれば25年も経ってるんだから当たり前か。
老若男女が踊るダンス・ミュージック [R&B/JAZZ/etc]
最近のR&Bのような音楽はエレクトロニックですから、反動でゴリゴリと楽器が鳴ってる音楽を聴きたくなります。今年はこのゴールドマン・ティボドー&ロウテル・プレイボーイズ「La Danse à St. Ann’s」にハマってます。
所謂クレオール・ミュージック。ケイジャンとかザディコとかありますが、これはララっていうらしい。初めて聞く名前です。コロナ渦により活動が制限されてしまったことで、親戚一同を集めての内輪のパーティをライブ盤としてリリースしたようです。
87歳だというゴールドマン・ティボドー爺は掛け声も交えて元気いっぱい。ずっと昔の若き日から人々を躍らせてきたであろうダンス・ミュージックは今もみんなを踊らせる。
最初に聴いた時から画はなくともこの音楽で老若男女が踊るのが見えましたよ。
ダンス・ミュージックってのは古びないですね。
タイトルもなにもないジャケについて [ひとりごと]
昨日のタッシャ・レイスもそうですが、最近ジャケにアーティスト名もタイトルもないものが増えてますね。これはストリーミングがデフォルトになった時代ならではって感じがします。
ジャケにわざわざ入れなくてもテキストデータは他に表示されるものね。
ストリーミングって多くの人はPCじゃなくてスマフォでやってるわけでしょ。あの小さい画面でジャケを表示すると3センチ四方くらいになっちゃう。ただでさえ小さいのにそこにタイトルとか入れてもねぇ。
レコードからCDになったらジャケが小さいとかいろいろ文句がありましたが、紙ジャケとかデジパックとかCDならではのパッケージも増えました。
今度はストリーミングならではのジャケはじめ見せ方というのが生まれるのかなぁと思う今日この頃。
R&Bもラップもサンバも等距離 [ラテン]
今年はブラジル音楽もほとんど聴いてないな。
このタッシャ・レイス「Próspera」くらいかも。
ブラジルのR&B~ラップはあまりチェックしてこなかったのは、サンバやショーロみたいな魅力的な自国の音楽があるんだから、そんなアメリカナイズされた音楽やることないのになぁという思いも少しはあったと思います。
でもこれ聴いたら、そんなこと言ってられません。
R&Bもラップも、もちろんサンバも等距離で自然体で吸収したからこその独自性に溢れていて、素直にカッコいい。
僕は音楽のリズムの違いは言語のリズムの違いだと思ってるんですけど、あのトラップのどよ~んとしたベース音にのるポルトガル語のラップは英語よりも音節が短いので、こっちの方がリズミカルに聴こえるなぁと思いました。
メロウなトラックのネオ・ソウル風味や、そこから先に進んだサンバR&B?などなど一枚で三つも四つもおいしい傑作です。
ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった [映画]
ザ・バンドは大好きですから、この映画も見に行こうと思ってたんですが、公開されてもあまり気分が盛り上がらず。そもそもこういう内幕ものドキュメントってあまり興味がない。ライブ映画ならまだしも。
でもちょうど今日はぽっかり時間ができたし、他に見たい映画もないし、ってことで行ってきました。
まぁ昨年のロビーの自伝もぱらぱらっと読んだし、知ってることをおさらいしてる感じでしたね。見たことないライブ映像や写真を見れたのはよかったな。
この映画の僕の感想はロビー・ロバートソンさすがだなぁと思いましたね。さすが策士。上手いことやったな。
というのもザ・バンドってそもそもが上手く演出されていたいというか。
「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」とか言ってビッグ・ピンクで録音したわけじゃないし、あの南北戦争の時代から抜け出してきたようなファッションとかも演出に一役買ってましたよね。
ドラッグでおかしくなってきて、セールスも落ちてきたバンドの最後を音楽的な兄弟たちであるミュージシャンを集めて最後のコンサート「ラスト・ワルツ」を催し、ライブをやるだけじゃなくそれを映画にまでした。監督はマーティン・スコセッシだもん。その中で自身らがバンドの物語を語って。上手いこと伝説のバンドに仕立て上げた。もちろんあの映画ではドラッグやメンバー間の確執などは語られない。
同じような音楽性、ドラッグの問題もあっただろうリトル・フィートやオールマン、デッドなんかはザ・バンドのようには語られない。同じように70年代後半はグダグダになってたのに。あそこで解散してなかったらザ・バンドもグダグダになってただろうに。後からザ・バンドを聴いた僕からしてもザ・バンドはちょっと特別な位置に置かれていた印象がある。
今にしてわかるのは「ラスト・ワルツ」という映画はバンドの解散コンサートを描いた映画ではなく、ロビーが残したい形としてのザ・バンドの物語を描いた映画だったんですね。
その物語を30年を経て今度は、兄弟の様だったバンドが、その絆が壊れていく物語として語りなおしてるんですよね。そこに僕はロビーの策士としての才を見ます。さすがだなぁと。別にこれは皮肉でも何でもないですよ。素直に感心しました。あの映画を見た多くの人は悲しくも美しい物語を見たという印象を持つはずだから。
ただひとつ惜しむらくはロビーの語りが芝居じみすぎてること。まぁこれは「ラスト・ワルツ」の時からそうだったけどね。
最後に「ラスト・ワルツ」からフルで「ザ・ナイト・ゼイ・ドローブ・オールド・ディキシー・ダウン」が流れたのがよかった。僕が一番好きなザ・バンドの曲ですから。
Apple Music Playlist 2020.11.13 [Astral Classics]
Stickin' について [ひとりごと]
シンニード・ハーネット、この人はアイルランド人とタイ?だっけ、いやどこかアジア系のハーフだったと思う。顔立ちからしてそういう感じです。
この新曲、またもやマセーゴが参加してますね。ヴァンジェスはナイジェリア出身の姉妹デュオ。R&Bってほんともう黒人音楽ともいえないひとつのプラットフォームになってますよね。
この新曲、またもやマセーゴが参加してますね。ヴァンジェスはナイジェリア出身の姉妹デュオ。R&Bってほんともう黒人音楽ともいえないひとつのプラットフォームになってますよね。
Silver Tongue Devilについて [ひとりごと]
マセーゴとシェンシーアという人の「Silver Tongue Devil」。
女性の方はジャマイカの人で一応ディージェイということらしいんですが、こういう曲はもうどこのジャンルなのかよくわかりませんね。
女性の方はジャマイカの人で一応ディージェイということらしいんですが、こういう曲はもうどこのジャンルなのかよくわかりませんね。
バンドは続くよいつまでも [イアン・デューリー]
イアン・デューリーが亡くなって、ブロックヘッズは単独で活動を開始します。
たしか70年代後半か80年代前半だかにシングルは出したことがあったみたいですけど、デューリーとの活動以外ではアルバムとかはなかったんですね。
デューリーとの最後のアルバム「Ten More Turnips from the Tip」をリリース後、満を持してといいますかアルバムの制作にかかって、2003年に1stアルバム「Where's The Party?」を完成させます。
バンドは「Ten More Turnips from the Tip」のメンツにもう一人サックス、デイヴ・ルイスを加えた8人組になってます。
このアルバムはクラウドファウンディングのような制作方法で、制作されました。僕も出資したというか、確かファン・クラブみたいなのがあってそれに入会するみたいな方法だったような気がします。
ファン・クラブ経由で買ったので僕の持っているCDのジャケはバンド・メンバーのポートレイトになってますが、後々一般発売されたものは刑務所?の通路の写真になってます。スポティファイでもそちらのジャケになってますね。
本作は曲作りをバンド・メンバー全員で手掛けて、ヴォーカルもメイン・ヴォーカルのデレク・ハッセイだけでなく、チャズ・ジャンケルとジョニー・ターンブルも歌ってます。
曲も粒ぞろいで、ヒップホップも取り入れたタイトル曲、ブロックヘッズらしいファンキー・ロック「Feel The Funk」や糸引くようなジャズ・ファンク「Spread It」をはじめヴォードビル調も交えバラエティに富んでいて、弱点の歌も3人で分けて歌ってるので単調にならず、現在までに4枚残してますけど、本作が一番力の入ったアルバムになってます。
本作を聴くとよくわかるのが、デューリーは作詞だけをしていたわけじゃないんだなということ。音楽的なイニシアチブもかなりとっていたのがよく分かります。
本作では、この曲はファンキー・ロック、この曲はジャズ・ファンク、この曲はヴォードビル調といった感じで、デューリー時代のようななんと形容していいのかわからないような曲は見当たらないんですね。
とはいえ、デューリーは死んじまったけど、バンドは続くよいつまでもと、一丸となって唯一無二のブロックヘッズ・グルーヴをさく裂させた傑作です。