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バンドは続くよいつまでも [イアン・デューリー]

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イアン・デューリーが亡くなって、ブロックヘッズは単独で活動を開始します。
たしか70年代後半か80年代前半だかにシングルは出したことがあったみたいですけど、デューリーとの活動以外ではアルバムとかはなかったんですね。

デューリーとの最後のアルバム「Ten More Turnips from the Tip」をリリース後、満を持してといいますかアルバムの制作にかかって、2003年に1stアルバム「Where's The Party?」を完成させます。
バンドは「Ten More Turnips from the Tip」のメンツにもう一人サックス、デイヴ・ルイスを加えた8人組になってます。

このアルバムはクラウドファウンディングのような制作方法で、制作されました。僕も出資したというか、確かファン・クラブみたいなのがあってそれに入会するみたいな方法だったような気がします。
ファン・クラブ経由で買ったので僕の持っているCDのジャケはバンド・メンバーのポートレイトになってますが、後々一般発売されたものは刑務所?の通路の写真になってます。スポティファイでもそちらのジャケになってますね。

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本作は曲作りをバンド・メンバー全員で手掛けて、ヴォーカルもメイン・ヴォーカルのデレク・ハッセイだけでなく、チャズ・ジャンケルとジョニー・ターンブルも歌ってます。
曲も粒ぞろいで、ヒップホップも取り入れたタイトル曲、ブロックヘッズらしいファンキー・ロック「Feel The Funk」や糸引くようなジャズ・ファンク「Spread It」をはじめヴォードビル調も交えバラエティに富んでいて、弱点の歌も3人で分けて歌ってるので単調にならず、現在までに4枚残してますけど、本作が一番力の入ったアルバムになってます。

本作を聴くとよくわかるのが、デューリーは作詞だけをしていたわけじゃないんだなということ。音楽的なイニシアチブもかなりとっていたのがよく分かります。
本作では、この曲はファンキー・ロック、この曲はジャズ・ファンク、この曲はヴォードビル調といった感じで、デューリー時代のようななんと形容していいのかわからないような曲は見当たらないんですね。

とはいえ、デューリーは死んじまったけど、バンドは続くよいつまでもと、一丸となって唯一無二のブロックヘッズ・グルーヴをさく裂させた傑作です。
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