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フィーリングとしてはソウル・ミュージック [R&B/JAZZ/etc]

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昨日は楽しみにしていた新作のリリースがいくつかあったんですが、まずはこちらを。
え!今日だったの?と驚きつつもうれしいティアナ・テイラーの新作。
テンション上がって、真っ先にこれを聴いちゃいました。

タイトルはズバリ「The Album」。これで三枚目かな。
カニエがプロデュースした前作はアルバムといっても20分強しかないもので、後々アップデート版をリリースするつもりだったみたいなんですけど、うまく事が運ばなかったみたいで。

そんな鬱憤をはらすように本作は大盤振る舞い23曲入り77分もある大作なりました。長ーい。
レゲエもあったり、90’sっぽい雰囲気も強く感じさせたりすもするけど、バラエティに富んでるというよりは短めの曲が次々に飛び出してきて、場面転換早くストーリーが展開していくドラマみたい。そうアルバム全体でメッセージを伝えようとするドラマチックさを強く感じる作品になってますね。

今回もカニエ絡みはもちろん、チキチキってるミッシー・エリオット参加曲はティンバランドもいるし、他にもエリカ・バドゥやビッグ・ショーンにフューチャーなどなど、客演陣も個性を発揮しつつも、ちゃんと主役のティアナが全部仕切ってる。だから長くても一本芯の通った統一感がある。
最後はローリン・ヒルのスポークン・ワーズ?な語りも交えて、どこかニュー・ソウルなスピリットもそこはかとなく。

もともとダンサーで、すごく歌が上手いってわけでもないけど、MVも自分で監督して撮ったり、ジャケットにも表れている通り、自分を見せることにすごく意識的ですよね。でも露悪的にも知的に嫌らしくもならないところが良い。そこら辺はやっぱりモデルとかやってるからのバランス感覚なんでしょうかね。今伝えたいことがある、表現したいことがある、だから出てくる音は、フィーリングとしてはソウル・ミュージックなんですよ。

今年は贔屓のジェネイ・アイコにケラーニ、それにこのティアナ・テイラーと、それぞれ充実した作品を残してくれてうれしい。とくに本作は今年度屈指の力作だと思います。
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