Today's choice 2019.11.19 [Today's choice]
Apple Music Playlist 2019.11.18 [Astral's AM Playlist]
絶頂期はもうすぐそこ! [アフリカ]
10年くらい前にまとめて入手したフランコのCDがあったけど、またひさしぶりに入手してとりあえずこのFranco & Vicky Et L'OK Jazz名義の「1963 1965 1966」を聴いてみた。
いやぁこれはもう素晴らしいっすね。フランコはいつも良いけど、この時期は絶頂期へまっしぐらな感じで、ルンバ・コンゴレーズを確立するところ、フランコ・サウンドを完成させていくその瞬間を一曲一曲聴かせるようでスリリングです。
いきなりボレロで始まりますが、これがまた濃厚で良し。キューバ音楽とはまた違うドロッとした熱気をはらんでいるところが独特です。
もちろんアップ・ナンバーはそれにも増して良し。このアルバムを聴いて何より耳に残るのはサックス。そうですこの時期はヴェルキスがいた時代なんですね。
なんだから悪いわけない。まぁフランコが悪い時期なんてないですけどね。
このアルバムが良すぎてなかなか次へ進めないなぁ。
フランコのアルバムはこういう愛想なく年代が記されたものが多いですけど、アルバムという概念をもって録音してなかったんでしょうね。シングルとして録音したものを後年まとめたものなのかな。
そういえばフランコってストリーミングでも探すときに名義がいろいろあって探しにくいんですよね。
とまれ今年後半はフランコをじっくり聴き返すことになりそうです。
Apple Music Playlist 2019.11.16 [Astral's AM Playlist]
ひさしぶりの中古盤ハンティング [ひとりごと]
I Can't Make You Love Meについて [ひとりごと]
先日の「メロ夜」のコーナーで取り上げられた「I Can't Make You Love Me」。
もともとボニー・レイットの曲ですが、けっこういろんな人にカバーされていて、R&Bのスタンダード化してるとは知りませんでした。
プリンスがカバーしてたは知ってたけど、Youtubeで検索するとジョージ・マイケルやアデルなどいっぱい出ってきた。
番組でかかったTankのカバー、とっても良いです。
もともとボニー・レイットの曲ですが、けっこういろんな人にカバーされていて、R&Bのスタンダード化してるとは知りませんでした。
プリンスがカバーしてたは知ってたけど、Youtubeで検索するとジョージ・マイケルやアデルなどいっぱい出ってきた。
番組でかかったTankのカバー、とっても良いです。
Apple Music Playlist 2019.11.13 [Astral's AM Playlist]
Manuel Césaire:L'enfant & le volcan (Suite péléenne)
カリブものをと思って探して見つけた。どっかで聴いた名前。マラヴォアみたいだなぁと思いながら聴いてたら、マラヴォアのヴァイオリン奏者マノ・セゼールの息子なんですね。ピアノ奏者ながら本作の立ち位置としては音楽監督って感じ。副題にSuite péléenneとあるように、のっけから10分もあるから曲で始まるのでノリノリでダンス・ダンス・ダンスかなって思ってたら、マルチニークの音楽を学究的に追求したアルバムみたい。組曲風の18分に及ぶ大作もあるけど、どうも身体が反応しない。2曲ある歌ものは優雅で良いんだけど、ちょっとあてが外れたかな。
Baby You Can Cryについて [ひとりごと]
AIって特別興味ないんですけど、新曲は安室ちゃんの「Baby Don't Cry」をサンプリングしてる。彼女は安室ちゃんとデュエット・シングルもだしてたな。
日本ではこういうサンプリングってなかなか難しいみたいであまり聴かないですよね。ライセンス的な問題というより多分ゲーノーカイ的慣習の問題だと思いますけど。
年末には必ず安室ちゃんのライブがあったのが、今年はない。今頃しんみりとアムロスしてるところだったからこれ聴くとちょっとほっこりする。
日本ではこういうサンプリングってなかなか難しいみたいであまり聴かないですよね。ライセンス的な問題というより多分ゲーノーカイ的慣習の問題だと思いますけど。
年末には必ず安室ちゃんのライブがあったのが、今年はない。今頃しんみりとアムロスしてるところだったからこれ聴くとちょっとほっこりする。
魂の旅は続くよ [ポップ/ロック]
ヴァン・モリソンの新作「Three Chords And The Truth」。ようやくCDが届いた。
2015年の「Duets: Re-working The Catalogue」で過去の作品と向き合って一区切りついたからというわけじゃないだろうけど、2016年には「Keep Me Singing」17年に「Roll With The Punches」「Versatile」2018年に「You're Driving Me Crazy」「The Prophet Speaks」をと、怒涛のリリースで半世紀を越えたキャリアの人とも思えない精力的な活動ぶりには長年のファンとしてはうれしいかぎり。
僕はファンとしてはちょっとヴァンには厳しめだと思う。特にヴォーカルに関しては90年代以降のヴァンはちょっと時におおざっぱすぎるかなと思ってる。
でもオリジナルをリラックスして歌えばやっぱり不器用な歌声にほだされるな。
いつも通り現在のバンド・メンバーと過去の仲間たちが参加したアルバムはまさに王道のヴァン・モリソン・ミュージックに仕上がっている。リリース前に公開されていた数曲を聴いて、まぁいつものヴァンだなと思ってたけど、こうして全部聴いてみれば思った以上に、良い。
アイリッシュ・ソウルあり、ブルースあり、ジャズありと、まぁいつものヴァン・モリソンだ。
いっつも同じなんだけどね。曲作りに関してはコード進行でいえば5パターンくらいしかなくて、同じようなコード進行の同じような曲がいっぱいある。ヴァンは典型的なシンガーソングライター気質の人でその時考えていることをすぐ歌にしちゃう人なんですよね。だから歌詞が違えば違う曲ってことなんだろう。
だからこの人はいっつも同じなんだけどマンネリには陥らないんですよね。新しい曲をいつも新鮮に歌えるってのはまぁ良いことですよね。出来た曲をすぐ録音してリリースしてっていう方が、長々とスタジオで完成度高めるより良いと思うんですよね。基本ライブ・ミュージシャンだから。
細かい違いを見てみれば今回は管アンサンブルが全く聴こえてこない。自身がサックスを数曲で吹くだけ。それとストリングス関係と女性コーラスとかもなし。すっきりとしたコンボ・スタイルで攻めてますね。
古くは「アストラル・ウィークス」に参加していて、10年ほど前の「アストラル・ウィークス・ライヴ」に引っ張り出されて以来、時折ツアーにも参加していたジェイ・バーリナーのギターが冒頭の「March Winds In Feburary」はじめヴァンならではのリリカルなソウル風味を演出していて耳に残る。このサウンドはやっぱり得難い。
ちょっと前に「アンチェインド・メロディ」をカバーしたからか、ビル・メドレーを引っ張り出してきてデュエットする「FAME WILL EAT THE SOUL」やディランの「Ballad of a Thin Man」のフレーズを引用した「YOU DON’T UNDERSTAND」もあったりして楽しめる。
新しい言葉が見つからないけど、フレキシブルな演奏に気分よく歌いサックスを吹くヴァンの歌にこちらも気分よく揺れる快作です。
ちょっと気になったのがインナーに記された、
SPECIAL THANKS TO MAC, BILL MEDLEY, DON BLASK
の表記。
ビル・メドレーはデュエットで、ドン・ブラックは作詞で参加しているのでわかる。
最初に記されたMACなんですけど、クレジットにマックって人は見つからない。おそらくこれはマック・レベナック。ドクター・ジョンのことだと思う。
ニューオリンズでもレコーディングしているので、その折にひさしぶりに顔を合わせていたかもしれない。かつて一緒にアルバムを制作したこともある盟友へ「俺の魂の旅は続くよ」ってな想いも感じて、グッとくる。
Apple Music Playlist 2019.11.10 [Astral's AM Playlist]
Sudan Archives:Athena
この人はどういう出自なんでしょうか。この名前は多分芸名だと思いますけど。ヴァイオリニスト兼シンガー、一応R&Bというカテゴリーみたいです。一曲目からヴァイオリンの弦をはじく音を使ったリズム・トラックが個性的。メインストリームじゃなくてソランジュとかと同じオルタナティブR&Bの人なんでしょう。でっかいアフロヘアの女性。僕はソランジュはオゲージツ臭がして苦手なんですけど、この人の音楽はビート・ミュージックとして聴けるので結構気に入りました。名前の通りアフリカにインスピレーションを得たと思しきトラック・メイキングも面白い。そこはかとなく憂いある歌声も魅力あるし、今後が楽しみな才女ですね。