これが俺らの音楽

ピーター・アースキンのトリオを中心とした４人組によるライブ盤「3 Nights in L.A.」。
といっても僕はピーター・アースキンといったらスティーリー・ダンとかで叩いていたドラマーくらいの印象しかない。それとウェザー・リポートか。一般的にはそっちだろう。

他のアラン・パスカ、ダレク・オレス、ジョージ・ガゾーンに至っては初めて名前を聴いたくらいで、アースキンのトリオにサックスのガゾーンが加わってのライブということらしい。

ＣＤだと３枚組で、それぞれ3夜にわたっての演奏のハイライトが収められている。スタンダードからオリジナルまでいたってごく普通のモダン・ジャズで、特別新しいところがあるわけでもなく、とりたててあれこれ言うこともないのだけど、これだけ充実した演奏はそうそう聴けるもんでもない。なんというかこれが俺らの音楽だからさって感じで潔い。まぁ当人たちは普通に自分たちの音楽をやってるだけなんだろうけど。

ジョージ・ガゾーンのサックスがレギュラー・トリオに良い刺激を与えてるんじゃないかな。適度に流麗、適度に熱く、適度にリリカル。一気に聴かずに一晩に１枚ずつリラックスして聴くのが楽しい快演盤です。