フットペダルのベースもグルーヴィ! [ポップ/ロック]
昨年に引き続き今年も二枚も出しちゃうヴァンの新作「PROPHET SPEAKS」が届きました。長く聴き続けている音楽家が70歳を越えても、勢力的に活動してくれるのはうれしい限り。
もともと思いついたらすぐに録音してリリースしちゃう人だったからな。以前にもジョージー・フェイムやベン・シドランなんかと気に入った曲をパパっと録音してリリースしてたし。ロニー・ドネガンなんかともあったな。
今回は前回と同じくジョーイ・デフランセスコ達とまたやってます。
2枚も作っちゃうなんてよっぽどヴァンも楽しかったのかな。前作はジャズ・アルバムって感じだったけど、今回はジョン・リー・フッカーやサム・クック、ソロモン・バークなどR&B寄りとなってます。ボビー・ブランドの「Ain't Nothin' You Can Do」の替え歌みたいな「Got to Go Where The Love Is」はじめオリジナルもカバーと同じノリでゴキゲン。
もうとりたてて言うことないな。
まぁファンであれば気分よく聴けるグルーヴィな快作となってますよ。
このアルバムではサックスのトロイ・ロバーツがベースを弾く曲もあるんですが、多くの曲でジョーイ・デフランセスコによるオルガンのフットペダルによるベース音が聴こえてきます。
オルガンのフットペダルによるベースって弦ベースとは違った味わいがあってけっこう好きです。
年間ベスト2018[音楽部門] [雑記]
今年も例年通り、どこよりも早い年間ベストです。
1位 Eva Celia:and so it Begins
いきなり2016年作だけれど良く聴いたので。春から夏にかけてランニングのお供でもあった。30分ほどしかないのも良く手が伸びた理由。
2位 笹川美和:新しい世界
他作家の作品を歌い綴るたおやかな声に魅せられる。5月のライブは一期一会の素晴らしいものでした。
3位 Mariah Carey:Caution
流行りものにはすぐに手を出すけれども、自分の味もしっかりと残す。さすがマライアと唸る。これも短いのがよかった。
4位 Seun Kuti & Egypt 80:Black Times
ぶっちぎりの密度とスピード感に圧倒される。
5位 Eddie Palmieri:Full Circle
若手に担がれるどころか煽り吠えるじいさんに降参。
6位 Boz Scaggs:Out Of The Blues
出てくる音がこちらの急所を押しまくる。長年親しんだ味の究極。
7位 SCANDAL:HONEY
ビート・ナンバーはますます威風堂々と、新たにメロウな楽曲もありの充実盤。
8位 Mario Canonge:Zouk Out
自然体の中で唯一無二の技も繰り出すキャリアの集大成的一枚。
9位 Nate Smith:Pocket Change
聴こえてくるのはドラムだけ。そのグルーヴが日用品になった。
10位 Monarco:De Todos Os Tempos
オルランド・シルヴァとネルソン・ゴンサルヴィスのボックスに、古老サンビスタの「Os Meninos Do Rio」とサンバをよく聴いた一年を代表してこの一枚。
印象に残ったのを思いつくままに挙げていったら、こんな10枚になりました。なので順位はあまり意味ありません。エラ・メイ、ウィルコ・ジョンソン、ジェイムズ・ハンター、レイラ・ローザあたりも上記10枚同様良く聴いた。
ただ今年はこれだ!という作品はなかったかな。
不作だったというわけじゃなくて、はまってこればっかり聴いてたというのがなかった。強いて言えば新譜よりも古いサンバをよく聴いた一年でしたね。一番感激したのは「Os Meninos Do Rio」だったんだけど、あんまり古いのを並べるのもなんだし。
でも実のところ今年ダントツの1位はこれなんですけど。
1位 Eva Celia:and so it Begins
いきなり2016年作だけれど良く聴いたので。春から夏にかけてランニングのお供でもあった。30分ほどしかないのも良く手が伸びた理由。
2位 笹川美和:新しい世界
他作家の作品を歌い綴るたおやかな声に魅せられる。5月のライブは一期一会の素晴らしいものでした。
3位 Mariah Carey:Caution
流行りものにはすぐに手を出すけれども、自分の味もしっかりと残す。さすがマライアと唸る。これも短いのがよかった。
4位 Seun Kuti & Egypt 80:Black Times
ぶっちぎりの密度とスピード感に圧倒される。
5位 Eddie Palmieri:Full Circle
若手に担がれるどころか煽り吠えるじいさんに降参。
6位 Boz Scaggs:Out Of The Blues
出てくる音がこちらの急所を押しまくる。長年親しんだ味の究極。
7位 SCANDAL:HONEY
ビート・ナンバーはますます威風堂々と、新たにメロウな楽曲もありの充実盤。
8位 Mario Canonge:Zouk Out
自然体の中で唯一無二の技も繰り出すキャリアの集大成的一枚。
9位 Nate Smith:Pocket Change
聴こえてくるのはドラムだけ。そのグルーヴが日用品になった。
10位 Monarco:De Todos Os Tempos
オルランド・シルヴァとネルソン・ゴンサルヴィスのボックスに、古老サンビスタの「Os Meninos Do Rio」とサンバをよく聴いた一年を代表してこの一枚。
印象に残ったのを思いつくままに挙げていったら、こんな10枚になりました。なので順位はあまり意味ありません。エラ・メイ、ウィルコ・ジョンソン、ジェイムズ・ハンター、レイラ・ローザあたりも上記10枚同様良く聴いた。
ただ今年はこれだ!という作品はなかったかな。
不作だったというわけじゃなくて、はまってこればっかり聴いてたというのがなかった。強いて言えば新譜よりも古いサンバをよく聴いた一年でしたね。一番感激したのは「Os Meninos Do Rio」だったんだけど、あんまり古いのを並べるのもなんだし。
でも実のところ今年ダントツの1位はこれなんですけど。
Today's choice 2018.12.09 [Today's choice]
泣き虫しょったんの奇跡 [映画]
Apple Music Playlist 2018.12.07 [Astral's AM Playlist]
遅ればせながらFor Youを [ひとりごと]
街の灯にメロウにゆれて [イベント]
今夜は渋谷で笹川美和のライブでした。
5月に見たライブが素晴らしかったので、反射的にチケット予約しちゃったんですけど、それほど心躍らせて待ちこがれていたわけでもありませんでした。
と言うのも先日デビュー15周年を記念してベスト・アルバムがリリースされたんですが、スポティファイで先行公開されていた新曲があまり好みじゃなかったんですね。というか以前にも記しましたけど、シンガーソングライターとしての彼女はぼくの好みのストライクゾーンからは若干はずれるんですよね。
ベスト盤に収められた曲も、別に曲が悪いってんじゃないけど、まぁ好みじゃないわけで、初回盤には5月のライブのDVDが付くってことで買う気満々でいたのに結局やめときました。
そんなわけでそれほど気の向かないまま会場に向かいました。
熱心なファンがいっぱいであろうあの会場でそんな気分でいたのは僕だけかもしれないけど。
ライブ自体はインティメイトな雰囲気のとっても素敵なものでした、ピアノとギターだけがバックだったんですが、多分これが彼女の通常のライブなんでしょう。予想通りベスト盤からの曲が中心だったと思います。だったなんて言い方しかできないのは僕が買った今年出たアルバムからの曲以外はほとんど知らない曲ばかりだったからですが。
あらためて俺の好みとは外れるなぁって感じでしたけど。
ただ唯一大好きでベスト盤にも収められた「街の灯」が聴ければ良いなと思ったら、やってくれました。嬉しかったなぁ。エレピとギターだけでも十分にメロウなグルーヴに溢れた曲で、こういう曲をもっと作ってくれればな。
でもこの曲を聴けただけで今夜足を運んでよかったと思える素敵な歌でした。
5月のライブより。今夜も歌われたこの曲も大好き。
5月に見たライブが素晴らしかったので、反射的にチケット予約しちゃったんですけど、それほど心躍らせて待ちこがれていたわけでもありませんでした。
と言うのも先日デビュー15周年を記念してベスト・アルバムがリリースされたんですが、スポティファイで先行公開されていた新曲があまり好みじゃなかったんですね。というか以前にも記しましたけど、シンガーソングライターとしての彼女はぼくの好みのストライクゾーンからは若干はずれるんですよね。
ベスト盤に収められた曲も、別に曲が悪いってんじゃないけど、まぁ好みじゃないわけで、初回盤には5月のライブのDVDが付くってことで買う気満々でいたのに結局やめときました。
そんなわけでそれほど気の向かないまま会場に向かいました。
熱心なファンがいっぱいであろうあの会場でそんな気分でいたのは僕だけかもしれないけど。
ライブ自体はインティメイトな雰囲気のとっても素敵なものでした、ピアノとギターだけがバックだったんですが、多分これが彼女の通常のライブなんでしょう。予想通りベスト盤からの曲が中心だったと思います。だったなんて言い方しかできないのは僕が買った今年出たアルバムからの曲以外はほとんど知らない曲ばかりだったからですが。
あらためて俺の好みとは外れるなぁって感じでしたけど。
ただ唯一大好きでベスト盤にも収められた「街の灯」が聴ければ良いなと思ったら、やってくれました。嬉しかったなぁ。エレピとギターだけでも十分にメロウなグルーヴに溢れた曲で、こういう曲をもっと作ってくれればな。
でもこの曲を聴けただけで今夜足を運んでよかったと思える素敵な歌でした。
5月のライブより。今夜も歌われたこの曲も大好き。
Apple Music Playlist 2018.12.04 [Astral's AM Playlist]
音楽から哲学や思想をとりのぞけば [R&B/JAZZ/etc]
マライアの新作に収められている「A No No」という曲は、リル・キムの90’sヒット「Crush On You」が使われています。そもそも「Crush On You」自体がジェフ・ローバー・フュージョンの「Rain Dance」の印象的なピアノをサンプリングしたものなんですよね。ってのは最近知ったことです。
そんなわけで、最近ジェフ・ローバーに興味がありまして。ストリーミングでちょこっと聴いたのち、中古で入手したのが2003年作「Philly Style」。単に安かったからってだけで買ってみたんですが、これが実に良い。
以前組んでいた最近また復活している自身のグループ、ジェフ・ローバー・フュージョンにはあのケニーGがいたこともあるくらいで、ジェフ・ローバーって人はスムース・ジャズの代表的な人ということみたいなんですが。
本作は音楽的に言えばジャズ・ファンク。
これがまたリズムからエレピの音色やフレーズなど隅々まで気に効いた音だけでできた逸品なわけです。適度なリラクゼーションと適度な緊張感に満ちた40分強。まぁ所謂センスいいねぇってわけ。
仕事で疲れてんのに緊張を強いるような音楽、スピーカーの前で音と対峙するのを強いるような音楽なんか聴きたくない。かといって心地よいだけの音楽もかえって疲れる。
そんな時にこんな音楽が欲しいなぁという音が流れてくるんです。緊張と弛緩のバランスが絶妙。聴き流そうと思えば聴き流せる音。誉め言葉にならないかもしれないけど。上手い。
深夜のFMラジオ、ジェットストリームとかから流れて来るような。多分流れているはず。
言ってみりゃジャズから思想や哲学をそぎ落とし、ひたすら心地よさだけを追求したのがスムース・ジャズなのかも?だから硬派なジャズ・ファンからは嫌悪される。
女性ヴォーカル入りの「Regardless Of」なんて明らかにディアンジェロの「Voodoo」の影響を感じさせるのに、見事に和声やグルーヴの快楽だけが残る音楽になっている。
でも思想や哲学をぬきにしてダンスを追求したのがテクノやハウスなどクラブ・ミュージックだった。両者はけっこう近いものがあるのかも。
まぁ音楽に思想や哲学を求めるのは音楽家よりも聴き手だろうけど。
僕は求めないけどね。あれ?こんなこと記すつもりじゃなかったんだけど、ちょっと脱線しちゃったな。
ともかくこのエレピの音とフレーズ。
気持ち良いわぁ。
Today's choice 2018.12.02 [Today's choice]
Rico:MAN FROM WAREIKA / WAREIKA DUB
今頃夏の話もなんですが、今年の夏にストリーミングでレゲエをいくつか聴いて、そうだと思いだしたのが、リコ・ロドリゲスの「MAN FROM WAREIKA」というアルバム。日本でCD化されたのはもう10年以上前ですが、そのアルバムのダブ盤「WAREIKA DUB」も興味があって聴いてみたいと思ってたんですよ。まぁYoutubeでちょこっと聴いてはいたんですけど。でもいつものごとく後回しになっていたのを、突然思いだしまして。
アマゾンで検索したらイギリスで2枚組で再発された廉価盤が見つかったので、これ幸いと入手しました。レゲエにはまった疎いですが、こういうインスト盤はけっこうまったりとした気分の時に良いんですよ。ダブ盤もなかなかに気持ちよくってね。
まったく詳しくないのでリコについてもアルバムについてもたいした感想も綴れないんですが、風の音に紛れて聴こえてくるような哀愁漂うメロディが、暑すぎた今年の夏の良き友でした。聴いて涼しくなるってもんでもないですが。