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はい、泳げません [映画]

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泳げない大学教授がひょんなことから水泳教室に通い始め、過去と現実に向き合うことに…。傷ついた人生に光を灯す、切なくてちょっとおかしい感動作。

渡辺謙作監督:はい、泳げません
ひさしぶりの映画館。頭を空っぽにして、他愛のない映画を見ようと思ってのチョイス。そのわりには良い作品でした。所々、演出過多な映像的ギミックがあるのが玉に瑕だけど。佳作。
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ベイビー・ブローカー [映画]

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捨てられた赤ん坊、その母、捨て子を売り捌く男達が旅を共にするにつれ、各々の価値観を変えられていくー。家族の在り方を問うロードムービー。

是枝裕和監督:ベイビー・ブローカー
優しい希望を持たせたラストがいかにも是枝作品らしい。
韓国映画なんだけど、日本映画見たい。韓国人監督ならもっと苛烈なものになりそうだけど。
ソン・ガンホがカンヌで男優賞を受賞したけど、母親役のイ・ジウンがよかった。
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カモン カモン [映画]

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NYに住むラジオジャーナリストのジョニーは数日の間、9歳の甥・ジェシーを預かることに。驚きに満ちたかけがえのない日々を描く心温まる物語。

マイク・ミルズ監督:カモン カモン
上記のストーリーは確かにそうなんだけど、よくある大人と子供の心の交流というのとは趣を異にする不思議な作品でした。ストーリーのあちこちに主人公が子供達に様々な事を訊くインタビュー映像が挟まれ、多分その部分はセリフではなく実際のインタビューなんだろうけど、そのことによって人と人とのつながり、理解や発見を描いていく。また見たいと思わせる秀作です。
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ベルファスト [映画]

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1969年、北アイルランド、ベルファスト。少年バディの日常は、突然の暴動で一変。激動の時代でもユーモアを忘れず生きる家族、そして故郷を描き出す。

ケネス・ブラナー監督:ベルファスト
冒頭サザン・ソウルのような曲が流れだして、うん?と思ったら、ヴァン・モリソンの歌声が。そうだ主題歌歌ってたんだ。北アイルランド紛争についての映画というより、監督自身の少年時代へのオマージュといった感じだろうか。映画全編ヴァンの曲がこれでもかと使われていて、ちょっと使いすぎじゃないとも思ったけど、エンディングロールで、「And The Healing Has Begun」が流れ出すと、最後にこの曲を使うなんて、監督分かってんじゃん。ちょっと目頭が熱くなった。アイルランド訛りの英語がたまらなく愛おしい佳作。思わず帰りにパンフレット買っちゃったよ。
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英雄の証明 [映画]

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借金の罪で投獄されたラヒム。恋人が大金を拾うも持ち主に返すと決意し、“正直者の囚人”と祭り上げられるが…。

アスガー・ファルハディ監督:英雄の証明
SNS時代には利他的な行動でさえ、穿った見方・揶揄・悪意によって捻じ曲げられてしまう。とはいえ、やっぱり正直であることが一番尊いとも感じます。取り繕ったりするすとロクなことにならない。前半のストーリー運びはもたついているけど、見ごたえのある秀作。
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ブルー・バイユー [映画]

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韓国に生まれアメリカで養子となったアントニオ。現在は結婚し、家族と暮らす彼に昔の書類不備で国外追放命令が…。法律の壁に翻弄される家族の物語。

ジャスティン・チョン監督:ブルー・バイユー
良い映画というのは思いがけないところに転がっているもの。たいして期待しないで見に行ったら素晴らしかった。俳優がほとんど無名な人ばっかりなせいもあり、リアリティが半端ない。バイクを窃盗する連中なんかほんとにその筋の人たちなのかなと思ってしまう。この監督は要チェックだなと思ったら主演の男性だった。この人すごいな。ニューオリンズが舞台なので、あぁこんな感じなんだと。ベトナム人コミュニティが垣間見えたのも良かった。生ぬるい希望などまったく見せない苦いラストもすごい。ホーム・パーティで「ブルー・バイユー」が歌われるシーンの美しさと言ったら。傑作です。
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コーダ あいのうた [映画]

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家族の中で唯一聴者のルビー。"通訳"となり家業の漁業を手伝う彼女は高校の合唱クラブで歌の才能を見出され…。一歩を踏み出す勇気が感動を呼ぶ物語。

シアン・へダー監督:コーダ あいのうた
あまりにベタなストーリーにびっくり。どう考えてもこれより「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の方がアカデミー賞に相応しいだろ。コロナ禍だからこういう感動ストーリーが好まれたのかな。それにしても、ユーモアにしても客席からは笑いが起こっていたけど、僕は全く笑えなかった。別に悪い作品じゃないけど、まったくどうってことのない凡作。唯一主人公が舞台で歌い、観客が感動しているところでまったくの無音になり、耳の聞こえない家族だけがそこから取り残されているというシーンは印象に残りました。
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー [映画]

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1990年代のニューヨーク。作家志望のジョアンナは、出版エージェンシーで編集アシスタントとして働き始める。上司マーガレットのもと、彼女は人気作家であるJ・D・サリンジャー宛てのファンレターの処理に追われる。手紙を読むうちに、ジョアンナは定型文を送り返すことに気が引けるようになり、個人的に手紙を返信し始める。

フィリップ・ファラルドー監督:マイ・ニューヨーク・ダイアリー
何の期待もしないで見に行ったら、驚くほど良い映画でした。サリンジャーの作品をネタに作家と作品と読者の関係を感性豊かに描いて、ストーリーの流れとは別の豊かさを獲得していた様に思う。シガニー・ウィーバーが流石の深みで素晴らしかった。地味ながら見てよかったと思える秀作です。
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ドライブ・マイ・カー [映画]

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妻を亡くして喪失を抱えて生きる男と、ある過去を持つ寡黙なドライバーの女。妻との記憶が刻まれた車に乗り、孤独な二人が辿り着く場所は―。

濱口竜介監督:ドライブ・マイ・カー
三時間もあるし、村上春樹原作で、よくわからないという声も聞くし・・・と若干見に行くのを躊躇したけど、全然長く感じないし、難しくもない作品でした。原作収録の短編集は読んだ記憶があるんだけど、主人公の名前以外は全く覚えてない。三浦透子が良かったですね。ナイーブな物語ですが、監督の物語る手腕が光る秀作でした。
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悪なき殺人 [映画]

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フランスの山間の町で起きた失踪事件。秘密を抱えた5人の男女がこの事件を介して絡み合っていく―。“偶然の連鎖”が引き起こす壮大なサスペンス。

ドミニク・モル監督:悪なき殺人
ひとつの事を何人かの視点で見ていき、だんだん事件の真相が明らかになる。こういうのけっこう好きです。動機がちょっとなんだかなぁという感じはあるけど。後半舞台がアビジャンになって、アビジャンってこういうところなんだと変なところで、ワールド・ミュージック・ファン気質がむくむくと。佳作。
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