SSブログ

ロッキン・ステディなグルーヴのDance Little Rude Boy [Ten More Turnips from the Tip] [イアン・デューリー]

91年のセッション3曲、前作の未発表2曲が終わったので、続いてアルバムのハイライトであるデューリーが最後に残した3曲にいきましょう。
この3曲はほんと素晴らしくて、彼の残した究極の3曲だと思います。

携帯音楽プレーヤーで音楽を聴くようになって、プレイリストを気軽に作れるようになると、この3曲はだいたいどのプレイリストにも入ってくるんですよね。だから僕が一番よく聴いたアルバムは「Mr LOVE PANTS」かもしれませんが、曲単位で言うとこの3曲になるかもしれません。

今日はまずアルバムのオープニング曲「Dance Little Rude Boy」を。
タイトルにルード・ボーイとあるようにこの曲はレゲエというかロックステディでしょうかね。こんな風にロックとレゲエのリズムが絶妙に混交した曲を僕は他に知りません。パンク以降レゲエをやる人が多くなりましたけど、クラッシュにしろスペシャルズにしろミックスするよりそのまんまレゲエをやってましたよね。

肩で風を切るようなこのリズムがルード・ボーイが粋がってる感じを表してるようです。でも曲はそんな若者に苦言を呈するような感じなんですけど。

小粋な身なりに いかしたドレッド
ふんぞり返ったダゲナム歩き
舌先三寸 キューバンヒール
日和見野郎の面構え

甘いコロンに 携帯電話
身振り手振りは ならず者
やくざのカッターで風を切る
虚勢の過剰摂取で

歌いだしの1小節で2度続けて韻を踏んでいくところが歌の方でもグルーヴを出していて思わず口ずさんじゃう。デューリーならではの歌って感じがします。もとがそうだからか訳詞もなんだか語呂が良くってニヤリ。

ブロックヘッズのメンツがドラムがディラン・ハウにサックスがジラド・アツモンに変わってます。演奏もこれぞグルーヴィって感じで最高。もっとみんな演奏家として評価されていいんですけどね。間奏のジョニー・ターンブルのギターもフレーズといい構成といい見事。

エンディングもビシッと終わるところがまたカッコ良し。最高のロッキン・ステディです。

nice!(0)  コメント(0)