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通を唸らせるのは簡単 [ひとりごと]

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今日スポティファイでジャミロクワイの昨年のアルバム「Automatoron」を聴いた。
1-2枚目は聴いたことあったけど、それ以降はアルバム全部聴くのはひさしぶりだ。
ジャミロクワイってめちゃくちゃ人気あるよね。同時期90年代前半のアシッド・ジャズあたりの人達がほとんどいなくなってしまったのに、このバンドだけが生き残った。というか、たぶん日本でもアリーナ・クラスでライブとかするんでしょ。すごいなぁ。
でもジャミロクワイって軽く見られてるよね。チャラいイメージすっごいある。

ひさしぶりに聴いたけど、カッコイイ。キャッチーだし、グルーヴ感満点だし、70年代レア・グルーヴを基調としながらも、大衆を置いてけぼりにしない細かいアップデートも忘れない。何よりポップだもん。今更ながら見直しました。
たぶん昨年のベストとかに挙げる人はほとんどいないだろうけど、そんなのものともしない相応のセールスもあったりして、ライブの動員もすごいんだろう。

「通をも唸らせる」って言葉があるけど、はっきり言って通を唸らせるのって簡単でしょ。新しめの音楽的要素をちりばめたりすればいいんだから。評論家に評価されるのってそういのばっかり。学校の優等生みたいな。過去の音楽も良く聴いてます。新しい音楽的要素も取り込んでます、なんだったら社会批評もしちゃいます。とか。マークシート方式のテストでいい点とるような優等生音楽。そういうのって結局のところ、通しか唸らせてないでしょ。

通じゃない人を唸らせる方がずっと難しい。
大衆音楽なんてのは通じゃない人をどれだけ多く唸らせるかだもの。

ってなことをジャミロクワイを聴いて思いました。
こういうベースがうねる曲に弱いんだよね。ライブで聴いたら気持ちいいだろうな。

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