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ブラジルの哀愁に身をあずける [ブラジル]

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正月休みに新宿に出たついでに中古で買った1枚。
ネルソン・ゴンサルヴィスの74年作「Passado e Presente」。
邦題は「ブラジルの哀愁」、解説は中村とうようさんだ。

オルランド・シルヴァと同じクルーナータイプの人。
解説は80年にレコードがリリースされた当時のもので、彼はブラジル大衆音楽の主流派の代表と書いてある。でもあまり日本では評価されていないと。
30年以上たった今でも変わってない。
僕は最近のMPBの人でこの人は!というのにまだ出会っていない。
まぁたいして聴いてないからだけど。
でもなによりアーティステックでいかにも先進的ですって感じの人にはぴんとこない。

こういうネルソン・ゴンサルヴィスみたいな人の方が肌に合う。
74年の作品とは思えないくらい新鮮で、ブラジル音楽の粋の極みという感じのアレンジも心地よい。安心して身をあずけられる音楽。

昨日新譜を聴こう!とか言っておきながらまた古いCD買ってしまった。
でもまだ今年の新譜は出てないから。600円。正月そうそういい買い物したな。
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週末は踊りあかそう! [ブラジル]

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愛読ブログ「After you」で紹介されいるのを見て早く聴きたいと思っていた作品。
オーケストラ・サガ「SOSIEDADE AMIGOS DA GAFIEIRA」。

パウロ・モウラを迎えての1曲目で軽やか且つ華やかに幕を開け、後は怒涛のファンキー&グルーヴィ。
週末の夜「明日は休みだし、今夜は思いっきり踊りまくるぜ!」って感じでこれでもかのダンス!ダンス!ダンス!

ファンクやジャズの衣をまといながらもしっかりサンバのリズムが揺れている。
どんなにアップテンポの曲でもサックスは熱くブロウせず、ショーロの伝統を受け継いで軽やかにメロディを歌い上げる。いやもう最高だな。
熱くなってもどこか優雅なのがブラジル的。こういうのをガフィエイラ・サウンドというみたいですが、全然知りませんでした。こうなると往年のガフィエイラ・サウンドも聴いてみたい。来年の課題です。

ホーンセクション入り大所帯グループ、ついでにファンキーでグルーヴィ。個人的ストライクゾーンど真ん中。それも剛速球だ。
うーん今年最高のダンス&パーティ・ミュージック。
これで年末までテンションあげて乗り切るぜ!
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過ぎ去りし日々に想いを馳せて [ブラジル]

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ひさしぶりに入手したオルランド・シルヴァ。
1962年の作品「sempre sucesso!」のストレート・リイシュー(だと思う)。

15年生まれだから当時40代後半、若い頃と比べればより重厚でムーディ。
過去のヒット曲の再演もあるみたい。
ブラジル音楽の粋を集めたようなアレンジと旨みたっぷりの歌のマッチングは完璧。
全12曲正味35分程ながら、聴くほどに名作だと思う。

過ぎ去りし日々に思い馳せるかのような歌唱。
想いを遂げられなかった恋も果たせなかった夢も遠く過ぎ去って見れば全て甘美な想い出となるのだというように、どの曲も豪奢なストリングスで彩られる。
もちろんその味わいはビター。大人の味わいってやつだ。
秋の夜更け、僕もそんな感傷に少しだけ浸りながら耳を傾けよう。

アルバム冒頭のヴィニシウス・ジ・モライス&アントニオ・カルロス・ジョビンによる曲。
「永遠の別れの歌」(って訳せばいのかな?)
http://www.youtube.com/watch?v=SVLcTDcKNqc

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20年ぶりの再会 [ブラジル]

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言わずと知れたカルトーラの名盤「人生は風車~沈黙のバラ 」。いわゆるマルクス・ペレイラ盤ですが。
この89年にテイクオフからリリースされた2 in 1盤をCD再発当時僕は新譜で買っている。

でもブラジル音楽なんてまったく聴いたことがないのに、これ聴いてわかるわけない。
ま、分かる人もいるだろうけど。当時の僕には正に猫に小判。
数年は持ってたと思うけど、聴かないCD持っててもしょうがないってことで手放してしまった。

で、今回中古で1000円だったこともあり、今なら大丈夫!
きっとよさが分かるはず!と思い20年ぶりにトライ!

美しいメロディと簡素な伴奏、気取りのない歌声。

カルトーラ翁「久しぶりじゃのぉ。お若いの」
ヘタレ「あ、あぁ、どうも お久しぶりです」
カルトーラ翁「どうだい。わしの歌は」
ヘタレ「いや、ほんと素晴らしいです。」
カルトーラ翁「ほぉそうかい。気に入ったかい。そりゃあよかった」
ヘタレ「はい!」
カルトーラ翁「そうかい。そうかい。わしの歌がわかるようになったかい」
ヘタレ「いや・・・わかるというか・・・なんというか。まだ、ぜんっぜん、分かってないような気も・・・するんですが・・・。(汗)」
カルトーラ翁「ふぉっふぉっふぉ。まぁ焦らずともよい。まだあんたには時間はたっぷりあるんじゃからのぉ。ふぉっふぉっふぉ。たかが歌じゃよ。ふぉっふぉっふぉ。」
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二人のサンバ歌手流儀 [ブラジル]

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フランシスコ・アルヴィスのレヴィヴェンド盤はナンバーが001なんですね。
やっぱり一番最初はこの人!ってことでしょうか。
この盤は34〜37年頃の録音がおさめられてます。
最近はしみじみこういう古いサンバがいいなぁと思えるようになりました。
アルヴィスの余裕のある歌いっぷりが美味い!
バックの演奏もこれまた瀟洒というか粋なんですねぇ。

一緒に入手したマリオ・レイスとの共演盤。
こっちは30〜32年の録音。
マリオ・レイスはアルヴィスの先輩歌手なのかな。
なんでこんなにデュエットしてるのかわかりませんが。
アルヴィスと比べるともっとユーモアのある愛嬌のある歌い方です。
これがサンバらしいというかサンバ流儀ってもんでしょうか。
そこらの違いがお互いの個性を際立たせてまた楽し。

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レヴィヴェンド盤作曲家シリーズ [ブラジル]

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昨年末、中古で入手したレヴィヴェンド盤の作曲家をフューチャーしたCD3枚。
アリ・バローゾ集の一曲目はジョアン・ジルベルトも歌った有名な「ブラジルの水彩画」。

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その他にもカルトーラ集とマリオ・ラゴ集も。マリオ・ラゴという人はこれで初めて知った。「アメリアの思い出」という曲が有名らしいです。このCDにもはいってる。

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三枚ともオルランド・シルヴァはじめカルメン・ミランダ、フランシスコ・アルヴィスとか当時の人気歌手が歌ってます。たぶん・・・他の人は初めて聴く人ばっかりなんで。
こういう作曲家を主役にしたCDだといろんな歌手が楽しめていい。

ほとんどがSP音源だと思うけど音楽の豊かさだけでなく音自体ののふくよかさに胸がいっぱいになる。もう少し3人やそれぞれの歌手について調べてから記事にしようかと思ったんだけど、あきらめた。でも曲よし歌よしでどの盤も素晴らしい。
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麗しくもソウルフルな歌声 [ブラジル]

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このあいだから「オルランド・シルヴァ、オルランド・シルヴァ・・・」と呪文のように唱えて、あちこち探したけれど、入手しやすいCDが見つからない。いまどきオルランド・シルヴァのCDを探す人はめったにいないから仕方ないのかもしれないけど。
ので、レーベルサイトに直接オーダーしました。ブラジルからCD買ったのは初めて。

地球の裏側だし1ヶ月くらいかかるかなと思ったらアメリカやヨーロッパと同じだった。
CD自体はすごく安いんだけど送料が結構かかるので、合わせると結局安くもなく高くもなくといったところ。

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でも、ようやく思う存分聴けて満足。
「O Cantor Das Multidos - Vol. 1 」、「vol.2」、「vol.3」。
最近でたばかりのCDらしい。「vol.1」は35~38年、「vol.2」は35~39年、「vol.3」は36~42年の録音を収録しているみたい。たぶん・・・ポルトガル語がさっぱりなので。
先に購入したCDの収録曲とはほとんど重ならない。

三枚ともデビューから上り調子の頃の録音だけにどれも素晴らしい。
曲ごとにサンバとかヴァルサとか記してあってマルシャはここで初めて聴いた。行進曲みたいだな。
演奏形態?も記してあってオーケストラとかコンジュント・レジオナールとか、僕のような初心者にはそれもありがたい。バックの演奏もほんと素晴らしくて、いい買い物したなぁ。音がまたとてもいいんです。

この人はいわゆるクルーナーですけど、僕は今までクルーナーで特別に好きになった歌手というのはいない。
でも、この人のリズムの波に乗っての溜めたり突っかけたりする変幻自在な歌声に魅せられてしまったんですね。
黒っぽいというのとは違うけれども、粘りがあってとってもソウルフル。
スローな曲でもとにかく歌が旨くて上手い。
特に30年代後半から40年代前半は脂が乗り切っていてサンバだろうがマルシャだろうがタンゴだろうがなんでもござれ、余裕で歌いこなしていく。痺れる。
これだけ歌が上手くてこの色男っぷり。女性にはさぞかしもてたんだろうなぁ。

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1915年にリオデジャネイロで生まれ、35年にレコード・デビュー。1978年に亡くなったようだが、調べてみてもいつ頃まで順調に活動していたのかよくわからない。薬物中毒になったとかいうのをどこかで見たんだけど。
70年代に吹き込んだ作品がライスからも出てますが、全盛期の録音を中心に引き続き探索中。

ってネット探索してたら、便利なサイト見つけた。
http://www.discosdobrasil.com.br/discosdobrasil/indice.htm

ここで検索すると色々出てきますが、50年代60年代もけっこう録音残してるようですね。
でも入手困難なものが多いみたいなんだよな。
まぁ気長にいきましょう。
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ジョアンも愛した麗しい歌声 [ブラジル]

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先日のレコード・コンサートから帰宅して、「ジョアン・ジルベルトが愛したサンバ」に収録されていたフランシスコ・アルヴィスを聴いたことはここにも記した。
でもあのCDで僕が一番気に入っているのはオルランド・シルヴァ。

改めて聴いていいなぁと思い単独CDを探してみた。
一時代を築いた歌手だからたくさんCDはあるみたいなんだけど半世紀以上前に活躍した人だからか簡単に入手可能というわけではないようで、ようやく一枚入手しました。
これは35~39年あたりの曲を収録している。35年にレコード・デビューしたらしいから初期といっていいんだろう。

先のCD「ジョアン~」には39年と42年のアップテンポのサンバが収録されていたけど、こちらのCDはけっこうスローな曲が多い。僕としてはもっとにぎやかで大きな編成で演奏されるサンバが聴きたいんだけど。

でも、このCDももちろんいいですよ。
ピシンギーニャの「カリニョーゾ」とか麗しい歌声で歌われると「うーん、いいねぇ」なんて思ってしまう。秋の夜長にはまりすぎる。いい声してるなぁ。やっぱ歌手は声ですよ。
ノエル・ローザの曲も1曲歌ってます。

このRevivendoという会社からは最近「Orlando Silva - o Cantor Das Multidoes 」というCDがvol.1,2,3と三枚出てるみたいだ。欲しい。というかBOXものとかあっていいと思うんだけど。

こういうのがもっと聴きたいんです。
http://www.youtube.com/watch?v=zz3MadIInX0&feature=related

これもいい。
http://www.youtube.com/watch?v=CfW5lasFsVg&feature=related
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発熱した頭にやさしく [ブラジル]

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先週はこの暑いのに風邪なんかひいてしまい、ブログの更新もままらならず。
ようやく回復してきた次第。みなさん、クーラーの冷気には気をつけましょう。

そんな風邪をひきながらも仕事はしなければならず、発熱した頭ににやさしく響いてくれたのが、ペセ・カスティーリョ「VENTO LESTE」。
ショーロ以外ではひさしぶりに買ったブラジルもの。二枚組で、一枚目は歌もの。二枚目はインスト。歌ものはメロディがいいです。僕はグルーヴ中心に音楽を聴くので多彩なリズムで演奏されるのも魅力的。
二枚目は、ブラジリアン・ジャズ・フュージョン。ちょっとパット・メセニーっぽい感じもあります。この手もけっこう好きなので一枚で二度おいしいCDですって二枚組か。
今年のベスト10有力作です。
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エスプリの効いたリラックス・ミュージック [ブラジル]

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先日のレココンで、一番心引かれたのがこのニコラス・クラシッキ。
荻原さんは今一番好きなショーロ・プレイヤーと言ってた。
フランス出身のヴァイオリン奏者。ショーロではヴァイオリンはあまり使われないらしい。

一曲目の冒頭から飛び出す軽やかなヴァイオリンの音色にフランス出身らしいエスプリを感じる。というのは単なる凡庸な連想にすぎないけど、二曲目のバンドリン奏者アミルトン・ジ・オランダのさりげない超絶技巧があっても、緊張感とは無縁のリラックス感が最高だ。

4月にしては寒い日が多かったけど、ようやく春らしくなってきたこれからの季節にはぴったり。ショーロなんて知らないという人でも楽しめる素敵なアルバムです。
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