ロジャー・ホーキンス追悼

マッスル・ショールズ・リズム・セクションのドラマー、ロジャー・ホーキンスが亡くなったそうです。
たくさんの名曲、名演で演奏したと思いますが、訃報に接して僕がぱっと思い出したのが、ボブ・シーガーの「Against The Wind」。
あのアルバムは半分がマッスル・ショールズ・リズム・セクションが演奏してたんですよね。僕は一曲目に収められた「The Horizontal Bop」とうブキーが大好きで、マッスル・ショールズの面々だけでなく、ピアノがドクター・ジョンなんですよ。

ロジャーのドラムも最高にグルーヴィですよ。

Apple Music Playlist 2021.05.19

Chris Potter：Sunrise Reprise
クリポタのベースレスのトリオの新作。ジェイムス・フランシーズのキーボード・ワークが才気に溢れていて感嘆。フュージョン以外で、こんなにたくさんの音色の鍵盤の音が聴こえてくるジャズはあまり聴いたことなかったので新鮮。ラストは24分超の長尺曲。コロナ禍で活動を制限される鬱憤を吐き出すような熱演。快作です。

Apple Music Playlist 2021.05.18

The Fatback Band：Keep on Steppin'
ポップ・チャートとはほとんど無縁なバンドらしくこの74年の初作もブラック・コミュニティだけで消費されたのかもしれない。ジャケからうかがえるゲットーの路地裏から聴こえてくる黒々としたグルーヴに生活臭がプンプン漂うファンク・ミュージック。それにしても良いジャケだなぁ。

By Yourselfについて

今夜はタイ・ダラー・サインの昨年の新作からブライソン・ティラーとジェネイ・アイコも歌う「By Yourself」をどうぞ。

Make Meについて

ティードラ・モーゼスの新曲「Make Me」。
前作が良いアルバムで好きでした。

この曲もナイス・メロウ・グルーヴ。

Ace Of Spades問題

レコード棚を眺めながらひさしぶりにOVライトでも聴こうかなと思ったところで、なにげにスポティファイでOVライトを検索してみると、「A Nickel And A Nail And Ace Of Spades」と「Memphis Unlimited」がラインナップにあるじゃないですか！以前はなかったんですよね。

CDも2010年になるまでボックスでしか聴けなくて、ストリーミングでもなかなか聴けるようにならなかったので、権利上の問題があるんだろうなと思ってたんですが。
ようやく気軽に誰でも聴けるようになってうれしいなぁ。

と思ってたところで思い出したのが、ファンには有名な「Ace Of Spades」問題ですよ。
かつて日本盤で作者のメルヴィン・カーターのヴァージョンが収録されてしまったあれです。2010年にCD化された時には、今度は米盤でおなじ間違いが起こってしまったという。

それで現在ストリーミングで聴けるのはというと。
ガーン！メルヴィン・カーターのヴァージョンでした。
誰かこの間違いを教えてあげてください・・・

これがOVのヴァージョンですよ！

Apple Music Playlist 2021.05.13

Jeb Loy Nichols and The Westwood All-Stars：June is Short, July is Long
この人のデビュー作をその昔買った。95-6年頃だったかな？70年代のウッドストック系のシンガーソングライターっぽい雰囲気で悪くなかった。ただ鼻にかかった歌声がちょっとカントリーっぽすぎて以降は聴いてない。確かその後の方がレゲエをやったり多様な音楽性を開陳してたようだけど。なぜか急に思い出して。これは2019年作。アコースティックだけどソウルフルなニュアンスもある。この感じ誰かに似てるなぁと思ったんだけど。ダン・ペンとかかな。でもリズムの組み立て方やコードなどモダンなところもあって、この人面白いな。ちょっと新たに興味が沸いてきた。

H.E.R.のオスカー・パフォーマンス

最近はダンスタファンクとかパウロ・フローレスとか同じもんばっかり聴いててネタがないので、H.E.R.のオスカーでのパフォーマンスを張り付けておこう。

既に威風堂々とした貫禄が感じられますね。

Apple Music Playlist 2021.05.11

V.A.：Judas and The Black Messiah:The Inspired Album
ブラック・パンサー党の指導者を描いた映画のサントラ？というかインスパイアード・アルバム。最近こういうのよくありますね。本作からH.E.R.の歌った「Fight For You」がオスカーをとりました。でも映画は日本では公開されないとか。内容が内容だけにシリアスな雰囲気の曲が多い。参加したメンツも豪華。ラップ・ナンバーはオールド・スクール風味が多い。歌ものも良い曲が揃って本年度屈指のブラック系サントラ盤です。

Apple Music Playlist 2021.05.10

Maria Muldaur with Tuba Skinny：Let's Get Happy Together
マリア・マルダーは「オールド・タイム・レディ」があれば良いので、最近どころかもうずっと興味の対象外。コンスタントにアルバムを出していたのは知っていたけれど。若いころと違って、気張った歌い方するようになっちゃったからな。何気なく聴いてみた新作。ルイジアナのトラディショナル・ジャズ・グループ、チューバ・スキニーとの競演盤。なかなか楽しい。曲は全部スタンダードな曲なのかな。マリアの歌もジム・クウェスキン・ジャグ・バンドの時代を思い出してかしわがれてはいるけど心持軽やか。なんといってもバックを受け持つチューバ・スキニーが良い。トラディショナルだけれどちゃんと今の息吹が感じられる。