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来し方行く末を見つめて [アフリカ]

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昨年11月11日でアンゴラは独立45周年を迎えたそうです。
昨年末パウロ・フローレスがリリースしたプロジージョとのコラボ作は、そんなことも踏まえたアルバムだったのでしょうか。憂いを湛えたパウロの歌声とプロジージョの激するフロウは、アンゴラの苦難の歴史を見据えたような沈鬱な曲が多かったですよね。

年末にシングルが公開されて、コラボ作とは別に新作を制作中と聞いてましたが、思った以上に早くリリースされました。タイトルもズバリ「Independência」。
収められた曲のタイトルを見ても直訳ですが、冒頭の「写真の英雄」とか「この国」とか、アンゴラの来し方行く末を見つめた曲のようですね。
ただプロジージョとのコラボ作とは違って、本作ではアンゴラ独立45周年を祝うように力強い前向きな曲が多いように思います。もちろんただ祝ってるだけの内容ではないんでしょうけど、悲嘆や苦難よりも未来への希望を掲げたような力強いセンバのリズムが何より耳に残ります。

ストリングスが優雅な「Jeito Alegre de Chorar」のコーラスにはサンバと共通する多幸感が溢れていて、自然とウキウキとしてきますよ。でもタイトルの意味は「うれしそうな泣き方」。泣きながら笑ってる人を見るようで、よくわからないながら勝手にウルウルしてくる。

本作でとびきり素晴らしいと胸躍ったのが「Amanhã (11 de Novembro)」。
明日(11月11日)と題されたとおり、センバの若手歌手ユリ・ダ・クーニャにプロジージョも加わり、世代を超えて団結し、未来へ踏み出していく躍動感が空気を震わせてくれます。
タイトル曲も波の上を揺蕩うようなストリグスがなんとも麗しく、こんな優雅な曲調で「独立」というタイトルとはどんな歌詞なんだろうと思ってしまいます。
もちろんアップテンポの曲だけでなくサウダーデ溢れるセンバもあります。同じポルトガル語圏ギニアビサウの歌手マネカス・コスタと共に歌う曲では二人の歌声が重なり合って遠き日を呼び起こします。

滋味あふれる曲の揃った本作を聴いて、パウロ・フローレスはほんと信頼できる音楽家だなと改めて思う。
ここに新たな名盤が誕生しましたよ。
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Apple Music Playlist 2021.04.29 [Astral's AM Playlist]

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DORREY LYLES:MY REALIZED DREAM
それなりにキャリアのある人みたいですが、これが初作。ジャケからなんとなくイメージできるようにゴスペル仕込みの歌える人です。一曲目からスムーズなグルーヴが心地よいクール・ダンサーにたっぷりな声量の歌が映える。最後のビル・ウィザースのカバー「Lean On Me」まで、で安心して聴けるコンテンポラリー・ソウル。R&Bじゃなくてね。ディスコ風味からファンク・ナンバーまでキャリアを裏付けるよような多彩な良曲がそろった好盤。
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Apple Music Playlist 2021.04.27 [Astral's AM Playlist]

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Steely Dan:Point Of No Return (Live St. Louis '93)
ラジオ用の音源なのかな。オープニングのインストから、復活のきっかけとなったフェイゲンの「カマキリアド」からの「Countermoon~Teahouse on the Tracks」のメドレーまでライブを丸ごとパッケージ。95年の「Alive in America」より曲数も多いしこっちの方が良い。ピーター・アースキンはじめジャズ系の腕利き揃いのソロもたっぷりで上質な演奏をたっぷり楽しめる。ベリー・ヤング・プレイヤーと紹介されるクリス・ポッターに、ん?っと思ったけど、たしかにまだリーダー作も出す前で22歳だったんだなぁ。ストリーミングだけみたいだけど、ファンは聞き逃せないうれしいリリースです。
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Come Throughについて [ひとりごと]

H.E.R.がグラミーに続いて、アカデミー賞まで取りましたね。
着ていた意匠はプリンスへのオマージュとか。そんなことこにも唸る。

この新曲を聴いても、彼女が今頭みっつくらい抜きんでた歌手だということがよくわかります。
今年中にはアルバムもあるかもしれない。楽しみに待ちたい。

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CDを売る その他諸々編 [ひとりごと]

CDの整理・売却がようやく一段落しました。
まずJ-POPを処分したことは先日書きました。その後はまずR&B84枚、次にジャズ57枚、その次はワールド系71枚、最後にロック49枚&本23冊です。J-POPは近くのブックオフにもっていきましたが、それ以外はディスクユニオンにもっていきました。

一応ジャンル別にジャンルごとの店舗にもっていった方が、査定とか良くなるかなっと思って、分けて持っていきました。4回に分けてせっせと持ってきましたよ。郵送というのあったんですが、集荷がけっこう先になっちゃうので、さっさと処分したかったんですね。

正直たいした額にはならないと思ってたんですが、これがけっこうな額になりました。全部で6万円くらいになった。ちょうど20%アップキャンペーンだったのがよかった。これだけ大量に売ると20%ってめちゃ大きいです。

面白かったのはワールド系が意外に高く売れたんですよね。次にジャズ、要はマニア度の高いジャンルの方が高く売れました。逆にR&Bやラップは単価が安かったな。やっぱり歌謡曲と同じ、J-POPと同じでリスナーは今のものしか聴かないって人が多いんでしょうね。まぁR&B系は半分くらい300円くらいの中古で買ったものが多かったんですけど。
あと中村とうよう印のCDというのもそれなりの値が付きました。今も影響力絶大です。

これでようやく整理がついて、ジャンル分けもできて買ったCDがどこにあるかわかるようになりましたよ。最近全然整理してなかったからなぁ。
CD売却したら、だいたい何か中古で買ってくるんですが、今回はなし。特別欲しいのもなかったし。というかもう聴きたくなったらストリーミングやYoutubeでだいたい聴けるので、今まではこの1曲のために持ってるCDってのがあったんですが、そういうのはあらかた売ってしまいした。

あともう全然聴いてないレコードってのもあるんだけど、そろそろ手を付けようか。

グレアム・パーカーもけっこう持ってたけど、CDはもうない。レコードだけあるんだよね。もう何年も聴いてないし、これからも聴かないかも。こうして聴くとカッコいいけど・・・

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Apple Music Playlist 2021.04.24 [Astral's AM Playlist]

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Jorge Ben Jor:BENJOR
最近ジョルジ・ベンにちょっと興味が出てきまして。「アフリカ・ブラジル」とか知ってはいるけど、これまであまり興味なかった。ファンク親父と言われてるからというわけじゃないけど、なぜかふっとこの人が浮かび上がってきたんですよね。今夜は89年作のこれを聴こう。中古でよく見かけた記憶がある。エレクトリック・サンバなグルーヴがカッコいい。
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ヘヴィ・ファンクで今を乗り越えろ [R&B/JAZZ/etc]

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多分イアン・デューリーの全曲レビューなんかやったせいで、すっかりファンキーモードになっちゃって、そんなのばっかり聴いてる日々でしたが、ようやく真打登場です。
昨年秋口にアナウンスされてから、半年以上ずっとこれを待っていたダンプスタファンクの新作「WHERE DO WE GO FROM HERE」が、ようやくリリースされましたよ。

先行公開されていた一曲目の「United Nations Stomp」は、オリジナルかと思ってたらクレジット見ればバディ・マイルス作。そういや確かにこれは、ギターにマーカス・キングを迎えてのハード・ロッキン・ファンクで、バンド・オブ・ジプシーズな曲ですね。

3曲目の「Backwash」は新たに加わったホーン・セクションをフィーチャーしたインスト・ナンバー。ブラス・バンドの伝統もしっかり織り込まれ、ビヨ~ンと鳴り響くアナログ・シンセの音がPファンク風味を醸すニューオーリンズ・ファンク。

「In Time」はタイトル見てもしやと思ったら、案の定スライのカバー。あのただでさえクールな腰砕けファンクが、ここではさらに超濃厚なヘヴィ・ファンクになってます。2021年にもなってこんなカバーが聴けるとはね。

最後は2017年にトランプ政権への痛烈なメッセージを込めた「Justice」。トロンボーン・ショーティにラッパーも加えたスケールアップ・ヴァージョンで締めくくる。

前作からドラマーが交代し、トランペットとトロンボーンが入って、よりゴリゴリっと進化&パワーアップした新作。ツアーの中で鍛え上げ練り上げられてきたと思しき曲の粒が前作以上に揃ってます。
タイトルにもある混迷する世界への答えを、それを力強く乗り越えていこうという音で体現した超へヴィ級・ファンクの傑作です。
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オールド・ガード [映画]

昨年の暮れにアリアナ・グランデのライブ映画を見るために、ネットフリックスをはじめて、そのまま今も続けています。そんな頻繁にというわけじゃないけど、たまにドラマや映画を見てる。色々見てるけど、「愛の不時着」とかドラマも見てます。
映画は映画館で派ですが、このご時世ですからね。昨夜はこれを見ました。

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不死身の傭兵(ようへい)たちから成る特殊部隊が、彼らの能力を悪用しようとする組織の脅威に立ち向かう。

ジーナ・プリンス=バイスウッド監督:オールド・ガード
無駄なところなく、ストーリーがサクサク進んで飽きさせない。シャーリーズ・セロンがかっこよかった。難しいこと考えずにスカッと楽しめました。
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ルーサー生誕70周年 [ひとりごと]

昨夜のラジオ「メロウな夜」はルーサー・ヴァンドロス特集でした。
選曲がさすがなのはもちろんのこと、インタビューをしたこもある松尾潔氏ならではのお話も楽しかった。

今日が70周年の記念日なんですよね。グーグルの扉ページにはルーサーのイラスト。クリックすると「Never Too Much」にのせて素敵なアニメーションが流れる。今もこんなに愛されてるんですねぇ。


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CDを売る J-POP編 [ひとりごと]

ここ数年まったくCDを売ってなかったので、部屋中CDだらけってこともないですが、棚から溢れまくってまして。そもそも最近はCD買うとPCに取り込んで、iodやPCで聴くって感じで、直接CDをプレーヤーにかけること自体少ない。
それでも聴かないものはPCからも削除していくので、CDで聴くわけですが、全然整理せず段ボールに放り込んであったりして、あれ聴きたいけどどこだっけ?なんてことが日常茶飯事で。

それで一念発起してようやくCD整理に手をつけた。
とりあえず、ジャンル分けして、わかりやすいようにしました。そうなるともうやっぱりCDありすぎだな!と。すぐに売りに行きたいけど、取捨選択するのも大変そう。
ロックやジャズなどはディスクユニオンにいつもどおり売りに行くとして。J-POPはユニオンに持っていってもたいした値は付かないだろうから、近くのブックオフに持っていくことにしました。

僕はこういう時はもうパッと見てこれはもういいやって感じで、チャチャチャっと選別しちゃう方で、とりあえず45枚くらいかな。それと本も10冊くらい。
紙袋が破けないか心配になるくらいの重さで、近くって言っても2キロくらいはあるので、50メートルごとに持ち手を変えて。けっこう30分くらいかかって持っていきましたよ。

正直、E-girlsとかスキャンダルとか売っても10円くらいにしかならないんだろうなぁと思って全然期待してませんでした。そうスキャンダルも初期のアルバムは全然聴かないんでもういらないってことで売っちゃいましたよ。

全部で千円くらいでもいいやと思ってたんですが、これが意外にも全部で8500円くらいになりました。うれしい。確かにE-girlsとかスキャンダルは10~50円くらいなんですが、中森明菜とか昭和歌謡的なものが結構高くうれましたね。数年前に年間ベストの1位にした明菜のベストも売っちゃいました。お前の年間ベストなんじゃねーのかよ!と怒られそうですが、明菜にハマったあの年に出たのがあれだけだっただけで、他のアルバムがあれば良いんです。それに小柳ルミ子のベスト盤も結構高く売れた。たぶんストリーミングで音楽を聴かない中高年が聴くCDは結構たか売れるのかもしれないな。
次はジャズとR&Bだな。

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スポティファイを見てみればルミ子のシングルはばっちりあるしね。
シングルのジャケがずらっと並んでるのは壮観です。
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