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Boa Sorte よい旅を [雑記]

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昨夜は以前勤めていた会社の人達との忘年会だった。
その時、同時期に勤めいていた同僚の女性が亡くなったことを知らされた。
ずっと連絡も取っていなかったから会社を辞めた後の彼女に何があったのか知らない。
彼女が何に絶望したのかも。

ひとつ彼女のことでよく覚えていることがある。
十数年前、会社を一か月休みヨーロッパを旅したことがあった。
その時出発前に、彼女が自分で選曲したCDを僕に贈ってくれた。
そこに収められた曲は、正直当時の僕にはあまりピンとこないものだった。

十数年ぶりに取り出したそのCDを聴いてみると、一曲目は中村善郎の演奏する「Aquarela Do Brasil」。「ブラジルの水彩画」それがブラジルの曲だということも、とても有名な曲だということも、その頃は知らなかった。
他の曲もその旅が豊かなものになるよう、彼女が一曲一曲思いを込めて選曲したのだということが今になってみればよくわかる。僕はいったい何を聴いていたんだろう。

CDの盤面にはポルトガル語でグッドラックという意味の「Boa Sorte」の言葉と共に、「よい旅を」の文字が手書きで添えられている。その一か月の旅は僕にとってほんとうに掛け替えのないものになった。

C.Wさん、長くはなかったけど短くもなかった時を、何かの縁があって一緒の場所ですごしたその時間を、僕はちゃんと覚えているし、これからも忘れないよ。
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遠く離れた場所で [雑記]

夕方、図書館の帰りに調布駅の前を通ると、イベントでもやっていたのだろうか、広場にぽつんと置かれた大きなPAスピーカーから大きな音で「マイ・ジェネレーション」が流れていた。
日曜の陽も暮れかかった頃、東京の郊外の駅前広場で鳴り響く「マイ・ジェネレーション」は馴染んでいるとも場違いともいえるなんとも言えない空気を醸していた。

時々こういうのに出くわすとよく思うのは、作者は演奏者はその音楽を産み落とした場所から遠く離れた場所で、鳴り響く自分の音楽を思いもしなかっただろうなということ。

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下関紀行 [雑記]

三連休は下関へ。
昨年の大河ドラマ「清盛」を見てたせいもあり、壇ノ浦を見に行ってきました。
下関は明治維新や壇ノ浦の合戦に関するものなど見るべきものは結構あるんですが、それを補足する記念館とかそういった施設がないので、そういうのを見るのが好きな自分としてはちょっと物足りなかったかな。
けっこう時間をもてあましてしまった。

着いたその日は駅周辺の高杉晋作と金子みすずゆかりの場所を散策。
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高杉晋作終焉の地

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昭和の風情漂う伊崎町路地

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金子みすず顕彰碑

二日目は城下町長府~壇ノ浦~唐戸~門司港へ。
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城下町長府の街並み

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高杉晋作が挙兵した寺として知られる功山寺

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平清盛の孫安徳天皇が祀られる赤間神宮

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壇ノ浦に散った平家一門の墓

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壇ノ浦

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唐戸市場
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下関といえばふぐなわけで。

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フェリーで対岸の門司に渡る。旧門司税関

三日目は空港までの経由地小倉を散策。
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小倉城

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小倉城からの眺め

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森鴎外旧居。休館日で中は見れず

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小倉駅から

三連休は台風で日本中大変だったみたいだけど、下関~北九州方面は何の影響もなく、テレビでニュースで見てなんだかすごいことになってるなと知った次第。けっこう自分は晴男だなとあらためて思った。
さすがに帰りの飛行機はダイヤが乱れて2時間も遅れた。家に着いたのは11時過ぎでさすがにくたびれましたね。
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もっとグルーヴを! [雑記]

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すっかり更新が滞ってしまってますが。
ここ数ヶ月はブックオフで底値のついている古いR&Bとアムロちゃんばっかり聴いてました。
新譜を聴いてないといまひとつ盛り上がりに欠けるせいか音楽記事を書くモチベーションがすっかり下がっちゃって。音楽ブログなのに本と映画のことしか記事にしてないなぁ。

とりあえず、ブログに書き忘れていた今年の音楽に関するテーマについて。
昨年は歌を聴こう!ってことでトルコやギリシャ歌謡をはじめあれこれ聴いてましたが、その反動か今年に入ってからはR&B系の音楽をはじめダンス・ミュージックばっかり。

そんなわけで今年のテーマは「もっとグルーヴを!」にしました。
上の写真の盤についてもいずれあれこれ記事にしたいと思ってますが、しばらくはのんびり更新になるかと。
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「エチオピアン・グルーヴ!~世界に拡散するエチオピア音楽」@四谷いーぐる [雑記]

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桜はやたらと早く咲いたのに4月にはいってからは妙に寒い日が続きましたが、ようやく暖かくなってきましたね。
暖かく晴れたGWの初日の今日はひさしぶりのレコード・コンサート 「エチオピアン・グルーヴ!~世界に拡散するエチオピア音楽」に行ってきました。

エチオピア音楽に関しては興味を引かれながらもほとんど手つかずのままだったけどようやくとっかかりが出来た感じ。70年代の音源から最近の欧米産のものまでたっぷり聴けました。
なんとなくアラブ音楽の影響があるのかなと思ってたのが、全然違っていたり、エチオピアという国の成り立ちも含めとっても勉強になりました。なんといってもジャズ喫茶のでっかいスピーカーで大音量で聴けるってのがレコード・コンサートの醍醐味。堪能しました。

ベズネシュ・ベケレの素っ頓狂&鋭角的な節回しに頭クラクラ、妖しくも色気のあるテフラン・ゲセセの歌声にほだされながらも、一番胸にグッと来たのはアジス・アコースティック・プロジェクト。50年代のエチオピア音楽を再現したという温もりあるグルーヴに魅せられました。音もよかったし。
http://www.youtube.com/watch?v=en1NcYAuTY8

今日かかった曲は4/29夜11時からのインターFMの番組「The Selector」で聴けます。
お聴き逃しなく!
http://www.interfm.co.jp/selector/index.php?mode=mon&id=9
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バイバイ、バタヤン [雑記]

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つい昨日バタヤンの映画が公開されることを知って、これは見たいないぁと思ってYoutubeで
あれこれ聴いてたりして。とはいえCD買ってちゃんと聴いたことはなかったんだけど。
ようやくちゃんと出会えるかなと思ってたら、あっさりバタヤンは逝ってしまった。

僕はこういうの多いんですけどね。
1919年生まれだからジョン・リー・フッカーなんかと同年代。
ギター弾いて歌う姿はなんだかブルースマンみたいでかっこいい。
映画のサントラのCDは入門編にはぴったりみたいだから買おっと。
http://www.batayan.jp/

田端義夫,  1919-2013. R.I.P.
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NHKドラマ「ラジオ」 [雑記]

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昨夜NHKで放送されたドラマ「ラジオ」が素晴らしかった。
比較しちゃ悪いが、本作の前では先日見た映画「希望の国」など吹き飛んでしまう。
痛いくらい深く胸に刺さった。

サッカー日本代表戦とちょっとかかってしまったので、見逃した人も多いと思う。
ぜひ再放送して欲しい。
http://www.nhk.or.jp/program/onagawa-drama/
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ラテン音楽についての覚書 [雑記]

今日渋谷へ出たついでにタワレコに寄った。
ずいぶん久しぶりに行ったけどだいぶ雰囲気が変わってたな。

ワールドのフロアで以下を試聴。

1 アンドレス・ベエウサエルト : クルーセス
2 アントニオ・ロウレイロ : ソー
3 MISTURADA ORQUESTRA : MISTURADA ORQUESTRA
4 RAMO : RAMO E A LIBERDADE MUSICAL

以下覚書。
1はアルゼンチンの人だけど、2~4は最近、一部で高く評価されるブラジルはミナスの人達。4枚とも以前から気になってYoutubeなどで聴いたりしてはいたけど、僕にはいまひとつピンとこなかった。いかにも趣味のいい?先進的なものの好きな音楽ファンが好みそうな感じ?
僕の耳にはECM的な室内楽的ジャズとほとんど変わらないような聴こえる。そういう音楽も時には聴きますが。

気になりながらも購入するまでにはいたらない微妙なところでいつも逡巡していたのだけど、MMの2月号でめずらしくクロス・レビューに登場したエル・スール店長が俎上にあがったアンドレアス・ベエウサエルトの評を読んでふか~くうなずいてしまった。その評は上の四枚すべてに当てはまるように感じられたから。

書き換えられるとか、書き換えられないとか言うほどラテン音楽を聴いているわけではないけど、例えばミゲリート・バルデース、例えばオルランド・シルヴァ、例えばカルトーラ、彼らの音楽によって刷り込まれた僕のラテン音楽のなにがしかは上の4枚のような音楽では書き換えられないということなんだろう。

とりあえず今日試聴した4枚は僕には必要ないな。
渋谷まで出たのにエル・スールは寄らず。
まだじっとガ・マ・ンの子です。
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ニューヨーク(2005年、冬)の思い出 [雑記]

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僕がはじめてニューヨークを訪れたのは2005年の2月の事。
以下の文章はMM2005年5月号のフィードバック欄に投稿して掲載された文章です。

今年の2月の終わりから3月はじめにかけて1週間ほどニューヨークに滞在しました。そのおり、70年代のニューヨーク、ロフト・ジャズ・シーンでデヴィッド・マレイらと活動し、90年代には来日したこともあるコルネット奏者、ローレンス・ブッチ・モリスが、“Black February”(www.conduction.us)と銘打ち、1ヵ月間、ニッティング・ファクトリーをはじめとしたニューヨークのクラブで毎日行ったライヴを見ることができました。なかなか現場の雰囲気まで伝わってくることのない、ニューヨークのアンダーグラウンド・ジャズ・シーンの一端をレポートします。

2月25日、金曜の夜、ニューヨークはブルックリンのウィリアムズバーグ。数日前に振った雪の残る舗道を歩いて駅から5~6分、ドアを押して入った店の名前はゼブロン・カフェ。まだ人もまばらな店内は、カウンターとゆったりとしたテーブル席の片隅に小さなステージ。そこはライブハウスというより名前のとおりカフェと言った方がいい。ギネスビールとサンドイッチをたのみ、小さなステージの目の前の席に陣取った。 しばらくすると白いヒゲをはやした男が入ってきて、店員と談笑しながら食事を取りはじめた。その夜の主役、ローレンス・ブッチ・モリス。 夜も更け、いよいよ店内も人で混雑しはじめる。客に混じって楽器を持った人もちらほら。食事を終えた彼も楽器ケースを持った若い女性と楽譜を見ながら軽く打ち合わせなどしたり。ドラマーはひとり、セッティングをはじめている。

夜11時、小さなステージにはドラムとエレクトリック・ピアノ、パーカッションが左後方に、そこから溢れたホーン・プレイヤー達は6人横一列に並び、その前にコンダクターとしてブッチが立つ。 ゆったりと演奏は始まった。 彼の合図で三つのトランペットから音が流れだす。次の合図でアルト、ソプラノ・サックス、トロンボーンが違うフレーズを奏ではじめる。ベースの代わりはエレクトリック・ピアノ。次の合図ではアルトがソロを、トロンボーンがフレーズを変えてそれにからみつく。パーカッションはドレッド・ヘアーを振り乱している。また次の合図でドラムがリズムをかえる。ディキシーランド・ジャズ、ビバップ、セカンド・ライン、ブルース、ファンク。米国ブラック・ミュージックの歴史が凝縮されたような音楽がそこでは奏でられていた。 観光客向けのジャズ・クラブでは決して聴くことのできない、しかしこむずかしいフリー・ジャズなどではなく今を生きる音楽として、また、客席に笑顔を届ける音楽としてニューヨークの週末の夜に鳴っていた。プレイヤーの中には白人、黒人、アジア系、男も女も。もちろん客席も同じ。まさにニューヨーク! 休憩の間、男が“For Musician!”と書いたかごをもって客席をまわる。そう、その夜のショウは無料なのだった。もちろん、かごのなかにみなで小さな額だがお金をもうりこむ。

第2部にはチューバも加わり、時にニューオーリンズのブラス・バンドを思わせる演奏も展開した。おそらくは地元に住む、無名のプレイヤー中心のバンドの中、ブッチはさながら若いミュージシャンに音楽を教える教師のよう。休憩を挟んでライヴが終わったのは深夜の2時。週末の夜、大きな拍手と喚声。 メディアには大きく取り上げられることはないが、ニューヨーク・アンダーグラウンド・ジャズ・シーンの包容力と躍動感を存分に感じられた夜だった。

ちょうどニューヨークに着いたその夜のことで、帰るのにいきなり深夜の地下鉄に乗る羽目になってかなりびびった。ホテルに帰りついたのは夜中の3時。そもそも店の場所がハドソン・リバーの川沿いの倉庫街みたいなところで、夜9時頃に店に行く段階で駅から店までぽつんぽつんと街灯があるだけの道を歩きながら、「はじめてのニューヨークで、なんで俺はこんなところを一人で歩いてるんだろう?」と自分のやってる事にめまいがした。帰りは駅まで歩きながら「その車の影から誰か出てきて、ズドン!俺の人生終わるかもな」って。
でも無事ホテルまで帰りついたので、その後は夜遅くても平気で地下鉄乗ってましたけど。

その夜のライブでは僕の座ってた席の近くでカメラをセットして撮影している人がいてちょっと話をした。ドキュメンタリーを制作しているとのことで、メール・アドレスを交換して帰国してからも何回かやり取りした。その時はフィルムの編集中だということだった。
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=lPZqo7KGExI&NR=1
たぶんこの映像をアップしてる人がそうだと思う。ちょっとかわった名前だったからよく覚えてる。
これ全部見たいな。僕が見たライブも収められてるはずだから。

あの晩の興奮は今も僕の中に鮮烈なものとしてある。
これからさきもずっと。

Lawrence D. "Butch" Morris, 1947-2013. R.I.P.
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気になる新作がポツポツと [雑記]

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早いことにもう今年も一月経ってしまった。ついこないだ年が明けたばかりだったのに。
昨年オーダーしたのが届いたのを除けば、今年はまだ一枚もCD買ってない。
暮れにたくさん買ったし、中にはまだほとんど聴いてないのもあるし。
あと、ブログ繋がりの方お二方からいただいた昨年の2012 Best盤、これがかなーりのヘビロテ盤になってまして、毎年1月はあちこちのベスト10を眺めながら聞き逃しているのを購入したりするんだけど、この盤のおかげでそういうこともせずに済んでいます。お小遣い節約にも役立ってます。

でもそろそろ気になる新作もポツポツとでてきた。
僕は結構ラジオをよく聴くほうだと思うんだけど、NHK-FMで水曜の夜11時からの「松尾潔のメロウな夜」は昨年くらいからよく聴いてる。番組の一曲目はかならず自身でプロデュースした曲がかかって数週間前からは先日リリースされたばかりの由紀さおりの「愛だとか」。ソウル・バラード風のアレンジにたおやかな歌声が映えるとってもいい曲。今年最初はこれにしようかな。
http://www.youtube.com/watch?v=9BxrJbE5ek4
3月にリリースされる彼女の新作は洋楽カバー集らしく、この曲は未収録みたいなのでシングル買おうかなっと思ってたんだけどこの曲とカップリング曲にその2曲のカラオケで1200円ってちょっと高い気がしたのでダウンロードにしようと思う。でもダウンロードでも一曲250円というのはいいとしてもカラオケも同じ値段ってなんだかなぁ。まぁカラオケは買わないけど。だいたいカラオケっている?

あとはロン・セクスミスの新作も一曲きいたらいい感じだったのでアマゾンにオーダーしてた。でも数日前にHPで全曲まるごと聴けたので数回聴いてみたらすごくよかったんだけど、やっぱこの手のシンガーソングライターは散々聴いてきたから、買ってもあまり聴かないかな。たぶんキャンセル。前作も同じようにキャンセルしたな。結局一度もこの人のCD買ったことないや。ほっと落ち着く良作ではあります。
http://www.youtube.com/watch?v=1DzLHWtGW0g&list=UUQN58YqstC03J7XogfkYWRw&index=11

リチャード・トンプソンの新作もでる。
前作は素晴らしかったし、新作もいいのはわかってるけど、それほど熱心なファンでもないのと、いまそれほど聞きたいタイプの音楽でもないのでアマゾンにオーダーはしてあるけど、どうしよっかな~。
http://www.youtube.com/watch?v=SRtpzjzkYbc

エル・スールにもそろそろ行きたいんだけど、行くとワールド系以外のCD買えなくなっちゃうからな。もうしばらくはお預け。
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