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Apple Music Playlist 2021.10.09 [Astral's AM Playlist]

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板橋文夫:ネイチャー
一時期よく新宿ピットインに通ってたんだけど、板橋文夫は何度も見ました。2000年代はまだ、70年代の日本のジャズはCDで再発されてなかったので、このアルバムも聴けなかったんですよね。2010年代に入ってようやく和ジャズとかいって本作の再発されましたけど、その頃には僕の興味はワールド・ミュージックの方に移ってしまっていて。
70年代の日本のジャズを聴くとピアノのマッコイ・タイナーなんかの影響が強いというか、ガンガン熱く盛り上がってというのが多いですよね。菊地雅章なんかも、とにかく熱く燃え上がるっていう。それが大好きだったんですけど。本作も熱いね。最長「Macmba」のソプラノ・サックスも狂おしく熱い。70年代の日本って独自のジャズ・レーベルが結構あって、来日した海外アーティストのも含め名盤がいっぱい生まれてたんですよね。本作もしかり。最近またこの頃の日本のジャズが聴きたくなっていて、でもCDで再発されたものもストリーミングでは見つからないものも多くて残念。ひさしぶりに「渡良瀬」聴こっかなぁ。
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one more timeについて [ひとりごと]

スキャンダルの新曲「one more time」はこのバンドらしいポップな華やかさがあってよろしい。
ここしばらくはあれこれ試行錯誤をしてた印象でしたが、ここにきてその試行錯誤が実を結んで、新たな要素も自分たちで上手く消化して表現できるようになった。
この曲も既聴感ある曲調だけれど、ちゃんとアップデートされてる感じ。
ひさしぶりにアルバムには期待しています。

全員もう三十路を越えた?っけ。冒頭のハルナ見て、かわいい・・・いやみんなかわいいけど。

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Apple Music Playlist 2021.10.07 [Astral's AM Playlist]

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The Roy Hargrove Quintet:Earfood
ロイ・ハーグローブをちゃんと意識したのはディアンジェロの「Voodoo」。そういう人多いんじゃないか。それまではコンサバなジャズをやる人くらいの認識だった。その後、RH Factorなんかがあって。好きでしたけど、それほど熱心に聴くこともなく。ましてや普通のジャズ作にはまったく興味も持たなかった。そして彼は逝ってしまったけど。
この2008年のアルバム良いんですよ。オリジナル曲がどれも良くって。気分よく聴いてると、後半クルトワイルの「スピークロウ」の後、続けてライブ収録のサム・クック「Bring It On Home To Me」が奏されるとこなんか、うわぁこれめちゃ良いじゃん。かつてのモダン・ジャズの時代への憧憬をスタイリッシュに表現していて、昔はこういうの聴きもしないで否定的だったんですが、いやこれはこれでアリですね。
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Apple Music Playlist 2021.10.06 [Astral's AM Playlist]

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Will Downing:All the Man You Need
スポティファイってひとつのアルバムが終わるとそのまま続けて同じ人・系統の音楽を流し続けますよね。今日勝手に流れてきたのがこの人。そうえいばウィル・ダウニングといえば、ソウルクエリアンズ関係のアルバムがあったっけ。これだったかな。こういうバリトン系のシンガーって以前は苦手だったんですけど、最近はそこそこ味わい深く聴けるようになりました。いかにも2000年前後らしいニュー・ソウル風な音作りがなかなか旨し。シャンテ・ムーアとのデュエットもムーディに大人です。ビル・ウィザースのカバーも骨太で予想以上の秀作でした。
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Today's choice 2021.10.05 [Today's choice]

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今夜は、長い事隠遁状態だったドナルド・フェイゲンをホストにボズ・スキャッグス、マイケル・マクドナルド、フィービ・スノウ、チャールズ・ブラウンなどが参加した91年のソウル・レヴュー形式のライブ盤「Live At The Beacon by The New York Rock and Soul Revu」を聴こう。

司会の掛け声とともに始まるレイ・ブライアントの「Madison Time」から気分を盛り上げる。選曲がまた良いよね。ドナルド・フェイゲンの趣味なんだろうな。
半分くらいは「Knock on Wood」「Shakey Ground」「At Last」「Lonely Teardrops」「Drowning in the Sea of Love」などカバーで楽しい。

個人的にはラスカルズのエディ&デヴィッド・ブリガティの参加がうれしかった。ほぼラスカルズ以来の歌声だったから。「グルーヴィン」の前奏での語りから歌に入るところが素敵。「People Got to Be Free」には感激。ラスカルズはライブ盤を残さなかったから。
代名詞的な「Drifting Blues」を歌うチャールズ・ブラウンがまた渋くて良いんですよ。

今となってはほとんど顧みられることのないライブ盤だけど、僕は妙にこのアルバムが好きなんですよね。
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Apple Music Playlist 2021.10.02 [Astral's AM Playlist]

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MAZAHER:ZAR
エジプトのMAZAHERと呼ばれるアンサンブル。宗教儀式での音楽なのかな。同じイスラム圏ということでモロッコのグナーワと通じる。ゲンブリに似た音の弦楽器にジャケに写る打楽器とコーラス。主に女性が主導する役割を果たすそう。シンプルであるがゆえに呪術的なグルーヴに思わず聞き惚れてしまった。といっても別にトランス的なものじゃなくて、たゆたうような祈りを捧げるような歌主体の音楽です。ターラブなんかとも通じるか。フィールド録音のような音像も生々しく素晴らしい。

収録曲じゃないけど、Youtubeのレーベル公式チャンネルから。

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会いたいわのMVについて [ひとりごと]

iriのベスト盤が出るんですけど、アルバム3枚しかないのに、もうベストってよくわかりませんが。
それで代表曲というか、ライブでもいつも歌う、本人も思い入れがあるのかもしれませんが、「会いたいわ」のMVが公開されました。

最初見たときは、始まりがスマホで撮影した動画で、なんだこれ?と思ったら、ちょっとしたドラマ仕立てでした。歌詞と相まってなかなかに切ないMVになっております。
Youtubeのおかげで最近は曲だけでなくMVというのも、かつてよりも重要な表現形態になってますよね。

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リー・ペリーへの興味新たに [ひとりごと]

今朝のラジオ「ウィークエンドサンシャイン」は先日亡くなったリー・ペリー特集でした。
アルバムはオリジナル以外にもコンピがたくさん出ていて、どこから聴けば?と思ってたので、今日の特集はとてもよかった。

初めて聴いたこのスロー・ダブ・グルーヴ。カッコいい。


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父へ捧ぐラテン・ジャズ [ラテン・ジャズ]

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新作が物足りないので、ひさしぶりに引っ張り出してきたアルトゥーロ・オファリル・アンド・ザ・アフロ・ラテン・ジャズ・オーケストラの2008年作「Song for Chico」。
ちょうどラテン・ジャズにハマってた時にリリースされたアルバムだったので、めちゃくちゃ聴きました。タイトル通り、父チコ・オファリルに捧げたチコ所縁の曲を演奏したアルバムで、ラテン・ジャズ入門編としてもぴったりの内容だったんですよ。
このブログ始める前だったので、紹介したことなかった僕の2008年のナンバー・ワン盤です。2009年にグラミーもしっかり獲ってるんですよ。

一曲目はエリントンの「キャラバン」。
このエリントン・ナンバーはそもそもが西欧人のエキゾチシズムを刺激する曲想なんですが、ラテン・パーカッションが加わることにより、嘘が真になったかのような、でもやっぱり夢うつつの中、キャラバン隊が砂丘を越えていく絵が浮かんでくるような、そういう想像力を刺激する絶妙なアレンジで大好きなヴァージョンです。

二曲目はチコ作の「Such Love」。
スピーディなラテン・グルーヴに思わず腰が動く。終盤のティンバレス・ソロが煩くって最高。ティト・プエンテの「Picadilio」は冒頭からアルトゥーロがピアニストとしての力量見せつけるソロをとってオーケストラを引っ張る。

タイトル曲は自身が書いたんじゃなくて、本作には参加してませんが、ドラマー、ダフニス・プリエト作。チコ譲りのダイナミックな編曲が施されたアフロ・ラテン・ジャズです。
「Starry Nights」は星降る夜を見上げて誰かを想う、長尺のモード感溢れるベース・ソロが印象的なクール・ラテン。

父の代名詞的ナンバー「Cuban Blues」はサクッと短くストレートに。
続く「Humility」はトム・ハレル作。トム・ハレルってひそかに多くのミュージシャンの尊敬を集める人ですよね。フレッド・ハーシュと重なります。それはそうと、アルバム中最もドラマチックにアレンジされたこの曲もスピード感を失わずグルーヴするオーケストラの演奏が素晴らしい。

最後の自作「The Journey」は、それまでの熱気を冷ますスロー・ナンバー。ジム・シーリーのトランペットが朗々と響きます。

緻密でダイナミックなアレンジ、腕利き揃いのオーケストラ面々のソロも聴きごたえたっぷり、そしてそこここに街角の猥雑な熱気も残す、そんなラテン・ジャズの傑作です。新作に足りないものが全部ここにはある。ひさしぶりに聴いて大興奮しちゃいましたよ。
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