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Apple Music Playlist 2021.09.30 [Astral's AM Playlist]

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Arturo O'Farrill The Afro Latin Jazz Ensemble:...dreaming in lions
アルトゥーロ・オファリルの新作はブルーノートから。いつものオーケストラでなく少し人数減らしたアンサンブルと。2008年の「Song for Chico」が最高傑作で、それ以降はアルバムを重ねるごとにアーティスティックに大仰になっていった印象で、どれも力作ではあるんだけども、何度も聴かない。ここ数年はサブスクでちょろっと聴いてうーん・・・って感じだったんですよ。

今回はブルーノートからってことで、気合も入ってるだろうし期待してたんですけど。先行公開されていた曲を聴いて、うーん・・・となっていたんですが。
キューバのダンス・カンパニーからの依頼で書いた組曲ふたつを収録。まぁそういう感じの曲なんですね。想像する通り。スピーディーな2曲目とかラテン・ファンクな4曲目とか演奏が熱く盛り上がるとこなんかおぉ!いいじゃん!ってなるんですが、後半のタイトル組曲になると、やっぱりうーん・・・スローな曲とか最後のクラシカルな曲とか・・・ねむい。
どうも緻密に作曲・アレンジされすぎで、聴いててあまり気持ちが入らないんですよね。リズムでガッと持って行ってくれないと。ラテン・ジャズは。

たぶんラテン・ジャズというフィールドを越えたところで評価されたいのかもしれないけど。でももしかしたら普通のジャズの側からするとこういうのが高く評価されるのかもしれない。
今回も正直何度も聴きたくはならないな。残念。
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Apple Music Playlist 2021.09.29 [Astral's AM Playlist]

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David Sanborn:Another Hand
サンボーンにこんなアルバムがあるなんて知らなかった。たいして聴いてないけど、本作は冒頭のチャーリー・ヘイデン作「First Song」からして、いつもと違うと気づかされる。その要因はプロデューサーにあり。なんとハル・ウィルナーなんですね。ヘイデンのほか、ビル・フリゼール、テリー・アダムスなどウィルナー・プロデュース作でよく見かける面々。マーク・リボーなんて人も。

簡単に言えばアメリカーナ路線ってことになるかな。ノリノリのフュージョンを期待する向きには難しいかもしれないけど、なかなかに味わい深い作品じゃないでしょうか。2曲あるマーカス・ミラー・プロデュースがストレート・アヘッドなジャズ曲で、ジャック・ディジョネット、マルグリュー・ミラーらをバックにアルバムの中で良いアクセントになっている。秀作ですね。改めてサンボーンって良いプレイヤーだなぁと思いました。
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When The Time Comesについて [ひとりごと]

チャカ・カーンの新曲はサントラから。
ルーファスの頃に戻ったかのような弾けた曲です。

チャカももういい年なのに声が全く変わらないのはすごいな。

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ディープ・ソウルは苦く [R&B/JAZZ/etc]

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こんなディープ・ソウルは久しぶりに聴いた気がする。
ディープでビターな味わいのアンソニー・ハミルトンの新作「LOVE IS THE NEW BLACK」は70年代ニュー・ソウルを思い出す。冒頭のタイトル曲のストリングスの感じとかモロにカーティスなんかが手掛けたブラック・ムービーのサントラに収められていたような曲想です。

これで何枚目か知りませんが、この人もネオ・ソウルとかそういう括りの中で頭角を現してきた人だったかな。ただ音作りというよりもシンガーとしての佇まいが、古き良きソウル・ミュージックの時代を感じさせる人だったような。そんなに聴いてないからはっきりとは言えませんが。ボビー・ウーマックとか思い出させる歌声ですよね。
だからネオ・ソウルのようななぞってる感はあまり感じなくて、昔気質の職人さんみたいなシンガーという印象でした。

本作はプロデュースにはジャーメイン・デュプリなんかも関わっていて、コンテンポラリーな音作りでありつつ、シンガーの個性を活かすお膳立てがなされていて、2曲目のリック・ロスのラップですら、ヴィンテージな味わいを醸してます。

デラニー&ボニーの「スーパースター」はカーペンターズの曲として有名ですが、R&B方面でも人気です。ここではルーサー・ヴァンドロスを範にしたようなアレンジで聴かせます。相手役がジェニファー・ハドンソンというのもはまり役。この曲だけが6分半でその他はほぼ3分代の曲ばかりなのが、14曲ディープではあるけど、意外にすっきり聴きとおせる要因ですかね。どれもほとんどイントロもなくすぐに歌いだすあたりも古き良きソウル・ミュージックを思わせます。

地に足の着いた大人の男の歌を堪能できます。
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ピー・ウィー・エリス逝く [ひとりごと]

サックス奏者のピー・ウィー・エリスが亡くなった。
JBホーンズとして、「The Chicken」など残した曲も有名ですが、僕にとってはヴァン・モリソンとの活動がやっぱり印象深いです。

70年代後半から80年代にかけてと、90年代にもレコーディング、ツアーとかなり多くの時間をともに過ごしました。80歳。まぁ年も年だし。仕方ないけれども。寂しいなぁ。

ソロ作では、ヴァンの曲も演奏してるんですよ。
ファンキーな曲じゃなくてこんな静かな曲とか。


でもなんつってもこれだな。
ヴァンの曲の中でも特に好きな曲だし。ソウルフルなサックス・ソロです。

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新たなステップはよりダンサブルに [アフリカ]

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昨日9月24日はギネア=ビサウの独立記念日だったそうです。
そんな日に新作「N'na」をリリースしたカリナ・ゴメス。2014年の前作はAfter youで紹介されていました。
新作は一曲目のアダルト・コンテンポラリーな音作りにちょっと驚かされます。
前作はアコースティックでオーガニックな音作りでしたが、今回はプログラミングも交えてるかな。よりダンサブルにコンテンポラリーになっています。同じポルトガル語圏アンゴラのキゾンバと近しい雰囲気のクレオール・ミュージックです。

でも前作にあった繊細なアコースティック感覚もちゃんと活かされていて、それは2曲目の「Speransa」によく表れていますね。流行に迎合したんじゃなくて新たなステップを踏み出したこれはこれでオッケーじゃないでしょうか。
ほとんどの曲がカリナ本人を含む共作曲で、前作から7年という時間をかけて少しずつこぼれるように曲が熟成されていったようなたおやかな曲が並んでいます。

自身の曲でない「Amor Livre」は2014年にリリースされた曲で、元は静かなピアノを基調としたアレンジでしたが、ここではアフロビーツ的な音作りのエレクトロニックなリミックスとして収録されています。
もう一曲ガーシュインの「サマータイム」は、ギネア=ビサウ・ジャジーな魅惑のグルーヴがミスティックに響いて新鮮。

このMV見てると、伝統に敬意を払いながら、新し時代を生きる現代女性が見て取れて清々しい気持ちになります。王道のアフロ・ポップ。

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ラテンな青い影 [ひとりごと]

サンタナの新曲は「A Whiter Shade of Pale」。
プロコル・ハルムの「青い影」ですよ。プロコル・ハルムには全く思い入れもないですが、この曲は有名ですからよく知ってますよ。
それも歌うのはスティーヴ・ウィンウッド。ウィンウッドはもうアルバムを作る気ないのかな。所謂シンガーソングライターじゃないから、音楽的に新しいトピックみたいなものが見つからないともうこれまでリリースして来た曲だけで十分って思ってるのかもしれないな。ツアーは結構積極的にやってますもんね。

サンタナとウィンウッドの繋がりって、「Supernatural」と「About Time」のジャケが同じ画家のものってこと以外思い浮かばないんだけど。
でもこのカバーは良い!そもそもがパーシー・スレッジの「When a Man Loves a Woman」のカバーみたいな曲ですからね。それをウィンウッドが歌うんだから。

泣きの曲なのに、後半にいくに従いティンバレスがかなり激しくなり、サンタナも泣きのギターをこれでもかと弾きまくっていて、もう堪んないラテン・ソウルに仕上がっています。大好き。

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Today's choice 2021.09.23 [Today's choice]

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たまにはサルサでも聴く。
長い事このプエルトリコ・オール・スターズの「Tribute To The Messiah」のタイトルといいジャケといい大仰だなぁと思ってました。

でもこのアルバムはエディー・パルミエリ集だったんですよね。よく見ればジャケのメシアに扮する男はエディ翁じゃないですか。
猪突猛進するような尋常じゃない熱い演奏が炸裂する本作は、数少ない私のサルサ・フェイバリットです。
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Pure Soulについて [ひとりごと]

昨夜ラジオで聴いたピュア・ソウルの「stairway to heaven (old school love remix)」には胸震えました。
90年代のヴォーカル・グループですが、まったく知りませんでした。95年にアルバム一枚残して消えてしまったみたいですけど。
ストリーミングで見つからないのでこれはCDだな。

曲はオージェイズのカバーでシングル・カットにあたり本家を迎えてリミックスしたそう。

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多様な音楽性を広く開陳 [R&B/JAZZ/etc]

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昨今のジャズは百花繚乱で、聴くのが追いつきません。
楽しみにしていたネイト・スミスの新作「Kinfolk 2: See The Birds」がリリースされました。
タイトルからうかがえるように、前作の続編みたいです。

昨年の「Light and Shadow」はストリング編成も用いたコンポーザーとしての側面を強く打ち出したEPでしたが、今回はさらに自身の多様な音楽性を広く開陳したかのような作品に仕上がってます。
ジョエル・ロスやレジーナ・カーターのようなジャズ畑からだけでなく、ストークリーやブリタニー・ハワードをヴォーカルに迎えた曲もあって、コンセプトに沿って物語るような映像的な曲想は作曲家としての力量を存分に振るってます。

スキャット・ヴォーカルをフィーチャーした「Altituude」はジョエル・ロスのヴァイブも加え、ちょっとブラジルっぽい?先行公開されていたラップも交えた変拍子ファンク「Square Wheel」は悶絶級にカッコいいし、メドレーのように続くフリースタイル・ラップ・ナンバー「Band Room」もネイト・スミスの爽快なドラムが堪能できます。
自分はロック畑でなくR&B畑で育ったから、チャック・ベリーもジミヘンも知らなかったというが、ヴァーノン・リードがギターを弾く「Rambo:the vigirante」は切迫感に圧倒されるジャズ・ロック。

おおっという驚きはないけど、バラエティに富んださすがの安定感ある力作です。
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