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甘美な痛みに青いコケットリー [R&B/JAZZ/etc]

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UKのシンガー・ソングライター、エゴ・エラ・メイの昨年のデビューEPに続く1stフル・アルバム。
エラ・メイといえば「Boo’d Up」のElla Maiですけど、こちらはEgo Ella May。ちょっと綴りが違います。彼女の事はヌビアン・ツイストの今年リリースのシングル「24-7」で知りました。

そんな繋がりを反映してか本作には、ジョー・アモン・ジョーンズ、アシュリー・ヘンリー、セオ・クロッカーといったUKジャズの要注意人物達が名を連ねています。

アルバム・タイトルが良い得て妙。
全曲自作で、ナイジェリア移民としてロンドンで育った彼女が感じた孤独や疎外感が、傷口に甘いハチミツが滴るような、甘美な痛みのようなグルーヴにのって紡がれてゆく。

彼女は何歳かな。まだ青いコケットリーが滲む歌声も、その青さが魅力的。
アルバム中最長6分半の「Table For One」の後半、オスカー・ジェロームのギターがダビーに揺れ動く。いかにも今のUKジャズらしいタッチですね。

UKらしい雲天の下のネオ・ジャジー・ソウルの秀作です。

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