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Apple Music Playlist 2018.03.11 [Astral's AM Playlist]

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周璇:Famous Chinese Musicians: Zhou Xuan
名前は知っていたけど初めて聴いた。30年代後半くらいの録音かな。中国の民族楽器をバックにした曲以外にもビッグ・バンドというか吹奏楽団をバックにした曲など、多くの人がイメージする中国的なメロディをこれまた中国的な節回しで、でもバックの演奏は、西洋の要素と中国的なものがまだ綺麗にミックスされず折衷的にモザイク状に組み合わされている。そんなところが大衆音楽の黎明期らしい瑞々しさを感じさせて興味深い。何より声が魅力的です。こんな風に歌う人はもういないだろうけど。
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Apple Music Playlist 2018.03.10 [Astral's AM Playlist]

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Bich Phuong:Em Còn Khóc Làm Gì - Single
ビク・フォンの昨年12月のシングル。しっとりしたバラード。ものすごく歌が上手いとか、表現力豊かとか、そういうんじゃないけど、やっぱり瑞々しく柔らかな詩情薫る魅力的な歌声を持ってると思います。アイドルらしい華やぎも曲に乗って匂い立つ佳曲。

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ダラーラスの2018年新作について [ひとりごと]

あらまぁ、もう2月にヨルゴス・ダラーラスの新作がリリースされちゃってますよ。前作のリリースに気付いたのが昨年暮れでしたが、実際は2月にリリースされていたので、ちょうど1年ぶりの新作ですね。それにしても超ベテランにしては早すぎる。

タイトルは「Erotas I Tipota」。古巣ミノスからのリリースです。
前作は渋いモノクロ写真のジャケがかっこよかったけど、打って変わって油絵のようなこちらのジャケも良い感じ。ジャケにある作曲家と作詞家の作品集。

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残念ながらストリーミングどころかiTunesでも買えない。
アップル・ミュージックだと国をギリシャやフランスとかにすると出てくるんだけど、残念ながら聴けない。ストリーミングも万能じゃないんだな。そうか国によって聴けるものと聴けないものがあるんだ。
というかギリシャ音楽がいっぱい聴きたければ、国をギリシャにしてアカウント作ればいいんだろう。当然のことながらギリシャにすればダラーラスなんてほぼ全作品?ってくらいいっぱい出てくる。日本からだとミノス作品って全然聴けないんだもの。

その代わりというわけじゃないが、YoutubeのミノスEMIのオフィシャル・チャンネルで全部聴ける。ひととおり聴きましがが、聴いてるともうちょっと陶然としてくるような素晴らしさです。毎度のごとくの傑作。

とりあえずは頼みの綱エル・スールに早く入荷することを祈りますが、そもそも前作もまだCD買えてない。聴く方が全然追い付かない。

足すものも引くものもない。老いてなお盛ん。常に今が絶頂期。

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Apple Music Playlist 2018.03.08 [Astral's AM Playlist]

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Nicole Saravakou:Prova Kai Pame
冒頭、恋に破れ悲しみに暮れる若き娘にそっと寄り添うように、ダラーラスがデュエットしてます。そんな切ない曲も良いが、雪解けの春の訪れを感じるような爽やかな曲に瑞々しい詩情が漂うところに本作の良さはあり。中盤からキャバレー・ソング風やエレキや管入りロック調、エレポップ風など出てくるが、不思議と正統派ライカという印象は崩れない。ただ最後の英語曲はいらなかったかな。悪い曲じゃないけど。ともかくも上々のデビュー作。

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Apple Music Playlist 2018.03.07 [Astral's AM Playlist]

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Alain Pérez:En El Aire
キューバのベーシスト、アライン・ペレスの2006年作。この人のことはジェリー・ゴンザレスと一緒にやってたので知った。5弦ベースでバカテク。晩年のセリア・クルースのバンドにいたりした人なので、本作以降は歌も歌ってサルサ・アルバムを出したり。でもこれはラテン・ジャズ・フュージョン。鼻につくかと思ったバカテクも意外に気にならず。ひけらかすというより普通にやるとやり過ぎちゃう感じが屈託なく意外に楽しい。「ドナ・リー」を取り上げたりするとこはバードというよりジャコパス経由かな。秀作です。

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大きな風景を描く歌@渋谷WWW [イベント]

今夜はRIRIのリリース・パーティでした。
メジャー・デビュー作「RIRI」が先月リリースされたんですが、半分以上が既発の曲なので、気分的にあまりもりあがらず、それほど聴いてません。
でもリリース前にこのイベントのチケットの抽選に応募したら当たっちゃったんですよ。チケットも2800円と安かったし。

そんなわけであまり気分も乗らずに行ってきました。
若い男性歌手とラッパーのゲストがいて、多分最初に二人がやってその後RIRIが出てくるんだろうと思ったんですが、もしかしたら途中にゲストが入るってこともあるかと思って開演時間の7時には行ったんですが、案の定ゲストが1時間ほどやりました。これが辛かった。なんか学園祭に紛れ込んじゃったような。聴きたくもないもの聴かされるのは苦行でしたね。エルスール寄ればよかった。

途中でもう帰ろうかとさえ思ったんですが、がんばって乗り切り、8時半ごろにようやくRIRI登場。
でも一番後ろの壁にもたれて見てたのでステージはほとんど見えず。RIRIの姿は2-3回しか見えなかった。キーボードとギターのみのステージ。といってもキーボードがマニピュレーターも兼ねてるのかな。ちゃんとドラムやベースの音もなります。CDと同じ。

狭い会場の壁を突き抜けて大きな風景を描くようなRIRIの歌声は素晴らしかったです。声量がもう違う。歌手としてのポテンシャルはやはり破格ですね。
CDからはほとんどやったかな。1時間足らずのステージ。

見たくもない前座を見せられたせいで疲れちゃって、本編終わってすぐ出てきちゃいました。アンコールもやったと思うけど。なんか疲れちゃって。
次回はちゃんとしたコンサートで聴きたいな。

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Apple Music Playlist 2018.03.05 [Astral's AM Playlist]

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Maalem Mahmoud Gania:Colours of the Night
こ・こ・これはスゴイ。冒頭のゲンブリの音だけで痺れました。2015年に亡くなったモロッコのグナーワ音楽家マアレム・マフムード・ギネアのラスト・レコーディング作。ゲンブリとカルカベそれにコール&レスポンスの歌だけ。飾り気ない剥き出しのグナーワです。なんだか聴いてるとクラクラしてくる。すごいなぁ。でもこれを出したイギリスのHive Mind Recordsはレコードとダウンロードのみのリリースなんですね。昨年のフランコみたいにレコードだけってんなら、その拘りもわかるような気もするけど、ストリーミングもするのにCDだけ作らないって、その拘りは何なんだよ!

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Apple Music Playlist 2018.3.04 [Astral's AM Playlist]

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iri:Juice
うーん。イマドキだなぁ。カッコいい。サチモスあたりと一緒にJ-WAVEでヘビロテされてそう。23歳のシンガー・ソングライターの2枚目。ドレイク以降というか、ラップもR&Bも分け隔てなく聴いてきた世代のJ-POP。これからはこういう人がいっぱい出てくるんだろう。いや既にいっぱいいるんだろうな。岡村ちゃんとデュエットしてたDAOKOとかも同じ系譜。そういう中で頭一つ抜けてるのか抜けてないのかわからないけど、スタイリッシュなだけでない歌の訴求力を感じるし、含みのある?魅力的な声を持ってる。男性ラップが絡むのはこういう音楽のマナーなんだろうけど、はっきり言ってダサい。あれがなきゃCD欲しかったよ。

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Apple Music Playlist 2018.3.03 [Astral's AM Playlist]

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Femi Kuti:One People One World
図らずも弟と同時期にリリースされた兄の新作。兄弟と言っても親子ほども年が離れていて、親父の存命中から活動を始めた兄としては、まったく同じことやるっていうわけにもいかなかったんだろうということは理解できる。それでもシェウンの直球勝負のアフロビートを聴いてしまうと、フェミの方はなんともずいぶんと緩く聴こえちゃう。ヴォーカルが弱いのはもうしょうがないとして。アフロビートとして聴かずポップなアフロ・フュージョンとして聴けば悪くない。いやかなりカッコイイ。でもそれでいいのか?聴いてると色々微妙な気分になる。それにこのタイトルでこの冴えない顔のジャケってのもなぁ。ポートレイトとしては良い写真だけどね。とりあえず最後まで聴いての結論としては、やっぱりこれは買えないな。

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わかってるよ。俺は。自分のやるべきことはよ! [アフリカ]

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本日リリースのシェウン・クティ&エジプト80の新作「BLACK TIMES」が届きました。
ここにも収録されている昨年の3曲入りシングル「Struggle Sounds」が素晴らしかったので期待してましたが、その期待をはるかに上回るアルバムに仕上がってます。
犯罪者のモンタージュのようなこのジャケの面構えからしてただ事じゃない。CDだとタイトルは包装の上のステッカーでビニールをはがすと顔だけになる仕様。

実をいうと前作は聴いてません。評判良かったけど、ちょっとアフロビートからは気持ちが離れてたのかな。
それはともかくこのアルバムはすんごいです。
やってることはおんなじ。そりゃそうだ。変わりようがない。手を変え品を変え。なーんてできるわけもない。親父から引き継いだアフロビート。それを現代的に新しくしようとか。そんなこともおそらく考えてない。
アフロビートはアフロビート。古くなんかならないし。これでどんな音楽にも負けない。唯一無二だろ。わかってるよ。俺は。自分のやるべきことはよ!
って顔だよな。このジャケは。

長尺曲が増えたのに全く冗長さなんか微塵も感じさせないどころか、短いとさえ感じさせるスピード感。脱帽です。
これも普通にやったら傑作になりましたという傑作です。
太々しいまでに自信たっぷりだよな。いよいよほんとに親父を越えてきちゃったよ!この息子はよ。

常に過剰なエモーションをまき散らすサンタナのギターも、華やぎのひとつと聴こえさせるのは今のこのグループだけ。

邦盤の惹き文句には「ロバート・グラスパー・プロデュース!」ってあるけど、そんな名前はどこにも見当たらないんですけど?
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