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ベロニカとの記憶 [映画]

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ロンドンで引退生活を送るトニーの元に届いた、初恋相手ベロニカの母の遺品に関する通知。これを機に、40年前の青春の秘密、自殺した親友、初恋の真実を解き明かしていく感動のミステリー。

リテーシュ・バトラ監督:ベロニカとの記憶
原作は何年か前に読んだ。ほぼ忠実な映画化。主人公が都合よく自分のやったことを忘れ過ぎではあるが、人間というものは多かれ少なかれ記憶を自分の都合の良いように作り変えるものだろう。ある意味それは自分を守るためでもあるし。じゃなきゃ人生が自己嫌悪に塗りこめられてしまう。小説の方がラストはもっと痛切な感じだったけど、映画の方は少し主人公にやさしい。映画としては平凡な出来かな。特筆すべきはかつての妖艶さなど微塵もなくなった、婆さん顔を隠そうともしない、その佇まいだけでも凄みを感じさせるシャーロット・ランプリングが印象的でした。
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