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実りの時を刻み始めた花時計 [ポップ/ロック]

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昨日に続いて一度は購入を見送った今年3月リリースのFlowerの2nd「花時計」も到着。
最近はじっくり聴かせる歌ものを中心に聴いてることもあって遅ればせながらヤフオクでゲット。
最初に購入を見送った理由はミディアム・バラードが中心だったからなんですけど、このグループは「バラードでダンス・パフォーマンスをする」というコンセプトらしいんですね。最近知りましたよ。だったらミディアム・ナンバーばかりでもしょうがないか。

前作から残念ながら武藤千春が脱退して、7人組での新しい門出。
今の日本の若い歌手の中で鷲尾伶菜の歌のポテンシャルはかなり高いと僕は思ってるんですが、まだ18歳という市來杏香も悪くないです。鷲尾伶菜だってまだ21歳ですからね。

前作からちょうど一年とはいえ本作には長足の成長を遂げたFlowerがいます。鷲尾伶菜の潤いを増した歌声に魅せられる。武藤千春が脱退して市來杏香も自分が頑張らなくては!と思ったんでしょう、伶菜に引っ張られるように遜色ない歌を聴かせてくれます。まだまだ相乗効果というほどの成果はないけれども。二人共1stとは比べ物にならないくらいニュアンス豊かになり、それが瑞々しさをさらに輝かせる。妙な自意識など微塵もなく歌に真っ直ぐ向き合っているのが伝わる。ミディアム・バラードが続いても沈鬱さではなく華やかな切なさとも言うべきものを聴き手の胸にそっと残していくから聴後感が爽やか。ダンス・パフォーマンスが念頭にあるかならなのかバラードでもビートは結構強め。歌自体にもっとグルーヴが出てくればな。
でも多少の瑕疵も伸び盛りのグループの魅力と思わせる瑞々しさに本作は溢れてる。

いやぁほんと聴くほどに良いと思えてくるアルバムなんですよ。
ネットでちょっと試聴しただけではわからないもんです。ミディアム・バラードばかりとか言って文句言ってたのはどこのどいつだ!と叱りつけてやりたくなりますねぇ・・・。まさに花時計は今実りの時を刻み始めたと言えるでしょう。

彼女たちの歌を聴いて若い女の子がただ歌っているだけ。深みがないとか思う人もいるかもしれないけど、ここで歌われる歌には人生の若いひと時にしか表現できない情感に溢れていると思うんですね。それに特にここでの鷲尾伶菜の歌には若い女性にしかない爽やかな色香が薫っていて素晴らしく魅力的です。そして聴いてる方もその瑞々しさに若返っていくよう。そういう効果もあるのが音楽の素晴らしさ。全13曲中11曲の作詞をした小竹正人がアルバム及びグループの世界観を形成するのに一役買っていたり制作陣もいい仕事してます。

もしかしたら次作あたりで大化けするかも?
すくなくとも近いうちにすごい傑作をものにしてくれるという期待感があるので、本作は秀作としておきましょう。ともあれ、今聴くべき日本のポップスはこれですよ!

華やかに胸に零れるこの切なさ!

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コメント 2

ころん

おお~、2枚目もゲットされたんですね~。1枚目に比べたら飛躍的に成長したと感じられる仕上がりで、ワタクシも大好きです。新鮮で瑞々しい花が開き始めたって感じですね!
おっしゃる通り、今聞くべき日本のポップスはコレだとワタクシも思います。
by ころん (2015-05-09 22:58) 

Astral

ころんさん

1-2枚目続けて聴いてすっかりFlowerの魅力に開眼しましたよ!
プロデューサーなど製作陣の名前ばかりが喧伝されたりすることもなく、今の流行が自然と反映された王道のポップスですよね。
J-POPをろくに聴いてこなかったこなかったこともあって、リアルタイムで日本のポップスでこんなに気に入ったのは初めてかも知れないです。
by Astral (2015-05-09 23:42) 

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