Apple Music Playlist 2023.05.21

Viviane Chidid：Anniversaire "Les 22 ans du Jolof Band" (Live)
ヴィヴィアンの新作はバンド結成アニバーサリーライブ。22周年というのがなんか中途半端。１時間半くらいあるんですが、彼女のオフィシャルYoutubeチャンネルにアップされている映像の方は２時間以上もある。前半はディナーショーみたいな感じで、客も丸テーブルに座ってますね。バンド・メンバーも正装で、ヴィヴィアンは何回か衣装替えがあるんですが、２つ目の衣装では胸元が開きすぎてるからかボカシが入ってるのが笑える。音からも窺えますが激しくパーカッシブなンバラなのにヴィヴィアンの歌声はエレガントで貫禄を感じます。

Apple Music Playlist 2023.05.20

Mario Canonge, Michel Alibo, Arnaud Dolmen：Mario Canonge Trio
ひさしぶりに聴くマリオ・カノンジュのライブ盤。ドラムは若手のアーノウ・ドルメンでベースはミシェル・アリボじゃないか。2018年作「Zouk Out」でもこの二人が基本メンバーでしたが、それ以来レギュラー・トリオとして活動してたのかな。そのアルバムからも2曲やっていて、ライブらしくどの曲も比較的長尺で流麗かつダイナミックなクレオール・ジャズを聴かせてくれます。後半はもうカリビアン・リズムのダイナミズムに目も眩むばかりで、目の前で見たらもう大興奮だろうな。以前にもトリオ・ライブ作があったはずだけど、それは聴いたことないので、比較はできませんが、円熟した演奏の充実作。

Funk Not Fightについて

ジョージ・クリントンがどこかのフェスに出演するため来日してましたが、ちょうどブーツィの新曲がでました。確かもうライブとかはやらないとか聴いてるけど、音楽製作はばっちり続けてるみたいですね。

やっぱりベースはブリブリ。MVにはマーカス・ミラーはじめ腕利きが出演してます。

Apple Music Playlist 2023.05.18

Herbie Tsoaeli：Ndiyakudinga (LIVE)
昨年のベストに選出したハービー・ツオエリの「At this Point in Time: Voices in Volumes」は素晴らしかった。これは南アジャズの先人への敬意を込めたという3曲入りのライブEP。フロント４管のセプテット編成。２部構成の「Monwabisi's Delights」など前作の延長線にある訥々と物語っていくかの様な演奏はやはり魅力的。サックスの鳴り方とかおおらかなスウィング感がやっぱり南ア・ジャズならではという気がします。ブルーノートあたりで南アジャズ・ウィークと題したイベントでもやってくれたらいいのにな。

Apple Music Playlist 2023.05.17

Taj Mahal：Savoy
ブルースを生真面目に歌うタジはとても聴いてられないけど、この戦前ジャズ企画は楽しい。レトロを狙ったものにはさっぱり心躍らないけど、これは不思議と懐古的に聴こえない。タジが子守歌代わりに聴いていた音楽だからなのかプロデューサー、ジョン・サイモンのアレンジのせいもあるのか。変にマニアックじゃない有名曲ばかりの選曲もよし。どの曲もどれをお手本にしたとかでない洒落たダンス・ミュージックに自然と身体も踊る。思わず笑みがこぼれる快作。

Apple Music Playlist 2023.05.16

Luiz Millan：Brazilian Match
ボサノヴァの作曲家による主に米国音楽家との競演盤。デヴィッド・サンボーン、ランディ・ブレッカー、マーク・イーガン、ジョン・トロペイ、マイク・マイニエリなどなど、フランス語曲はクレモンティーヌが、日本からは小野リサが参加しています。ボサノヴァはあまりピンとこないんですがけど、これは洗練された演奏など、ジャズ系の人がいっぱい参加していることもあって、曲によってはスティーリー・ダンを聴くのと同じ感覚で聴ける。ドラムはエドゥ・リベイロだ。英語曲やインストもあるし、管弦アンサンブルなど編成も様々でラグジュアリー気分たっぷりに楽しめる。

Apple Music Playlist 2023.05.15

Lonnie Liston Smith, Adrian Younge , Ali Shaheed Muhammad：Lonnie Liston Smith JID017
失礼ながらまだ存命だったか。そんなにこの人のアルバムを聴いたことあるわけじゃないけど、昔はもっとスペイシーな感じ？だったような気がする。ここではエレピじゃなくアクースティック・ピアノを弾いてる曲もあるし、もっとブラック・ジャズって感じか。普通にカッコいいジャズ・ファンクで短めの曲が多いのが残念になる。よき理解者の若手に囲まれての充実作。

Today's choice 2023.05.14

今夜は気が付いたら結構な愛聴盤になっていたアンダース・オズボーンの99年作「Living Room」。
過去にも何回か取り上げた気がするけど、スウェーデン出身ながら、ニューオリンズに住み着いたルーツ・ロッカー。現在まで結構なアルバムを出してると思うけど、これは3枚目か4枚目かな。

こういうルーツ・ロックっていっぱいあるけど、まぁたまたま聴いて気に入ってしまって、何かこういうのを聴きたくなると、ザ・バンドやリトル・フィートやドクター・ジョンなどと共に引っ張り出して聴いているアルバムの一枚になってしまった。出た当時によく聴いたってわけでもないんだけど。

こういうのってまぁ出会いですよね。

Apple Music Playlist 2023.05.13

Cal Tjader：Soña Libré
カル・ジェイダーはラテン・ジャズの代表的ミュージシャンではあるんだけど、いまひとつというかいまみっつくらいピンとこないんですよね。アルバムはいっぱいあるんですけど、ヴァイブ奏者だからなのか、なんかどれもラウンジ・ミュージックみたいに聴こえてしまう。これはクレア・フィッシャーをオルガンに迎えて、スタンダードなどラテン・アレンジで演奏する。まぁ流しといて悪い気分にはならないけど、やっぱりお手軽なBGMみたいにしか聴けなくて物足りない。

Apple Music Playlist 2023.05.12

iri：Private
iriの新作。全10曲中昨年発表のシングルなど既発曲が5曲で、まっさらの新曲は5曲というのはちょっと。ここ最近の彼女にはちょっとワン・パターンみたいな感想ばっかりな気がしますが、今回も同じ感想になってしまう。海外のトラック・メイカーとのコラボとかそんな目先の変化じゃなくて、根本的な曲作りにテコ入れが必要。ちゃんとしたプロデューサーが必要な時期にきている。本作も別に悪くはないんだけどね。既視感ある曲ばかりなもんで。CDは見送り。