眩いばかりの光を放つズークの歌姫のライブ盤 [フレンチ・カリブ]
最近知ったばかりの早逝のズークの歌姫エディット・ルフェール。
96年のライブ盤「A L'Olympia」。
冒頭の歌姫の登場を促す歓声から観客の興奮が伝わってくる。
華やかさを振りまきながら登場するエディット・ルフェールの歌声をオーディエンスの大合唱が後押しする。
昨年のマラヴォアの40周年記念ライブ盤ではロリエンヌ・ザキャリーが歌っていた「La Sirene」は彼女の持ち歌だったんですね。本番でもマラヴォアをバックに優雅に歌い綴ってくれます。他にも何人かゲストがいてカリビアン・ジャジーな「Contre-Temps」で登場するマリオ・マッセのフルートはこの人のソロ・アルバムを聴きたくなるほど。
後半の華やかな盛り上がりはオーディエンスの一人として自分もその場にいるような気分になってしまう。ホーン・セクションとバック・コーラスも交えた総勢12人のバックの演奏も躍動感に満ちていて素晴らしい。本作の後、すぐ入手したセカンド「Meci」収録曲も、このライブ盤の方が数倍躍動的で心躍る。
ジャン・リュック・アルジェとのデュエット曲「Iche Manman」の大合唱はもうサイコー。
キャリアのもっともいい時のライブ盤ってなかなかなかったりするけど、この人の場合は最もいい時を残せたんじゃないでしょうか。音だけ聴いていてもステージ上の彼女が眩いばかりの光を放っていたのがよーくわかる。
よく知らないけどおそらく名盤といわれてるに違いないまさに旬な瞬間がパッケージされた本作、もし言われてなければここで僕が断言しましょう。
ズーク/フレンチ・カリブ屈指の名ライブ盤です。
本作収録のジャン・リュック・アルジェとのデュエット「ICH MANMAN」。
同時期のライブかな。DVDがあるなら欲しい。
2014-01-28 22:12
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コメント(2)
素晴らしい歌姫を紹介して頂き有難うございます。
聞き惚れています。
まったく存じ上げませんでした←不勉強にも程がある
某レコ屋さんで検索すると遺作がヒット♪
まずはコレから、ですね。
>眩いばかりの光を放つズークの歌姫
最高です。
by 酔人婆爺 (2014-01-29 23:21)
酔人婆爺さん
僕も最近知ったばかりで、偉そうなことは言えません。
ズーク/フレンチ・カリブファンなら誰もが知る大スターなんですよね。
すでに本作以外にも数枚ゲットしてます。
とにかくこのライブ盤は最高ですよ。
惜しむらくは彼女がもうこの世にいないこと・・・ですが、残された音楽は永遠です。
by Astral (2014-01-29 23:38)