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ルート・アイリッシュ/ミツバチのささやき [映画]

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民間兵としてイラク戦争に行ったファーガスは、テロが頻発するルート・アイリッシュで謎の死を遂げた親友の死の真相を探り、恐るべき真実を知る…。英国の名匠ケン・ローチが軍事ビジネスの闇をあぶり出す、手に汗握るサスペンス。

先週の息子に続いて今週はお父さんケン・ローチ監督「ルート・アイリッシュ」。
相変わらず骨太な作品です。
この人の作品をそれほど多く見ているわけではないけれど、今回はサスペンス・タッチでドラマとしても面白い。最後、主人公はこの映画中の黒幕に報復するのだけれど、本人もこの映画を見ている観客もそんなことをしても結局何も変わらないとわかっているだけに、見終わった後のカタルシスはない。でも見る価値のある映画。さすがの名匠の技。

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スペイン内戦の問題を深く視座にとらえたビクトル・エリセの長篇第一作。繊細な美しさに満ちた映像と音、そして映画ならではの魅力にあふれた語り口が、今なお人々の心を捉える。少女アナのつぶらな黒い瞳、線路にたたずむ姉妹の姿、忘れえぬ名場面の数々がスクリーンに甦る。

続いてわが愛する映画の再上映。
会員になっている下高井戸シネマでは、僕の知る限りでも既に三回目。
実際はもっと上映されているに違いない。数週間後には「エル・スール」もまた上映される。
この映画館の人が好きなんだろうな。

今回見るにあたっては主人公アナをとりまく大人達を中心に見てみた。
母親の手紙を燃やすときの表情や夜の書斎での沈思黙考する父親、傷ついた兵士の憂い。
名作は見るたびに新たな発見がある。
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