古のアフリカの精神との対話 [R&B/JAZZ/etc]
ジャズが続きます。
南アフリカのピアニスト、ンドゥドゥーゾ・マカテーニの「In The Spirit of Ntu」。これももちろん聴いてます。
ピアノとヴァイブのユニゾンにドラムとパーカッションのポリリズム。管楽器の合奏やソロ、ピアノの打鍵音が散発的に絡みながら、抽象的にも具象的にも姿を変える像を描いていく。
躍動的な曲と内省的な曲が交互に配され、チャントのような歌は古のアフリカの精神と対話するよう。
こういう南アフリカのジャズを聴くと、どうしてもこういうイメージが湧くんですよね。それと欧米ののアフロ・ジャズと呼ばれるものがどれほど想像の産物かということも感じますね。あれはあれで面白いんですけど。
こっちの方が地に足の着いた力強さを感じるのも事実ですよね。アメリカで生まれたジャズがアフリカの地で先祖返りというか、土着化していくみたいな。
本作は精神が外に飛び出していくのと内に潜っていくような感覚が同時にやってくるところが、アフリカ的と言えばいいんでしょうか。2022年のジャズ屈指の作品との呼び声も納得です。
2022-10-10 18:33
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