SSブログ

トラップをメロウネスで濾過したビタースウィート [R&B/JAZZ/etc]

HeartOnMySleeve.jpg

エラ・メイの新作「Heart On My Sleeve」。
前作同様、マスタードを中心に楽曲プロデュースされた本作、「Boo’d Up」のような必殺の曲はありませんけど、彼女の魅力が良く伝わる佳曲が多く、アルバムとしての充実度は前作よりも上のような気がするな。
前作もよく聴いたんですけど、モノローグのような彼女のしゃべりが所々に入っていて、何度も聴いてるとちょっとそれが邪魔というかね。

冒頭の「Trying」が良い。エレピやストリングスなど音の抜き差しが上手いよねマスタードは。
まったくアナウンスがなかったので、「Fallen Angel」で後半カーク・フランクリンの声が聞こえた来たのはちょっとびっくり。こんな曲がゴスペルに変貌するのかという構成にも唸る。
前作ではブーンという低音がトラップの時代を象徴してましたが、そしてそこに90年代R&Bの香りが漂うとこが新鮮で。今回はトラップをメロウネスで濾過したビタースウィートな味わいって言っときましょうか。

タイトルは心の内を明かすという意味。丁寧に配されたピアノやシンセなどのひとつひとつの音が、情熱を内側にグッと閉じ込めたような彼女の歌声をより一層浮かび上がらせる新作です。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。