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ヘヴィ・ファンクで今を乗り越えろ [R&B/JAZZ/etc]

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多分イアン・デューリーの全曲レビューなんかやったせいで、すっかりファンキーモードになっちゃって、そんなのばっかり聴いてる日々でしたが、ようやく真打登場です。
昨年秋口にアナウンスされてから、半年以上ずっとこれを待っていたダンプスタファンクの新作「WHERE DO WE GO FROM HERE」が、ようやくリリースされましたよ。

先行公開されていた一曲目の「United Nations Stomp」は、オリジナルかと思ってたらクレジット見ればバディ・マイルス作。そういや確かにこれは、ギターにマーカス・キングを迎えてのハード・ロッキン・ファンクで、バンド・オブ・ジプシーズな曲ですね。

3曲目の「Backwash」は新たに加わったホーン・セクションをフィーチャーしたインスト・ナンバー。ブラス・バンドの伝統もしっかり織り込まれ、ビヨ~ンと鳴り響くアナログ・シンセの音がPファンク風味を醸すニューオーリンズ・ファンク。

「In Time」はタイトル見てもしやと思ったら、案の定スライのカバー。あのただでさえクールな腰砕けファンクが、ここではさらに超濃厚なヘヴィ・ファンクになってます。2021年にもなってこんなカバーが聴けるとはね。

最後は2017年にトランプ政権への痛烈なメッセージを込めた「Justice」。トロンボーン・ショーティにラッパーも加えたスケールアップ・ヴァージョンで締めくくる。

前作からドラマーが交代し、トランペットとトロンボーンが入って、よりゴリゴリっと進化&パワーアップした新作。ツアーの中で鍛え上げ練り上げられてきたと思しき曲の粒が前作以上に揃ってます。
タイトルにもある混迷する世界への答えを、それを力強く乗り越えていこうという音で体現した超へヴィ級・ファンクの傑作です。
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