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役者が揃うとやっぱり違うラテン・ジャズ [ラテン・ジャズ]

Latin Percussion Jazz Ensemble.jpg

今日はひさしぶりにエル・スールに行きました。随分久しぶりだったような。
いつも行くとヴィンテージ・ラテンのコーナーをじっくり見るんですが、その中から今日はティト・プエンテの79年盤を抜き出しました。名義はラテン・ジャズ・パーカッション・アンサンブル。オリジナル・リリースのLatin Percussion Inc.はもともとパーカッションの教本を作ってる会社だったようで、どうりで打楽器が主役なアルバムなわけだ。

メンツはドラムに昨年亡くなってしまったスティーブ・ベリオス、コンガにパタート・ヴァルデス、ここに御大ティト・プエンテが加われば、そりゃもう最高のラテン・ジャズ・パーカッション・アンサンブルに違いない。
エディー・マルティナスの粒立ち鮮やかなピアノも耳に残るし、腕利きぞろいでこれで悪いわけないわけで実際最高にカッチョイー、ラテン・ジャズ盤に仕上がってます。

一曲目の「The Opener」からしてタイトル通りアルバムの幕開きにふさわしいスピード感あるピアノのリフに乗ってティトのティンバレスが全編はじけ飛ぶ。主役は俺だ!って感じですね。
打って変わってヴァイブの音もクールな二曲目は女性ヴォーカルも交えピアノもブルージーではすっぱなグルーヴに酔わされる。
ひたひたと熱を帯びていく演奏に手に汗握る「アフロ・ムード」。モーダルなベースラインに導かれてピアノがクールなソロをひとくさりとった後のパタート・ヴァルデスによる訥々と語りだすようなパーカッションの雄弁なこと。

時にクールに時にブルージーに洗練された音の隙間からアフロ的野生溢れる熱情が迸る。ラストはティトとパタートの打楽器乱れ打ち。夏の夜をクールに熱くさせてくれる極上盤に文句なし。


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