ニューヨーク・ラテンの伊達男 [ラテン]
ティト・ロドリゲスって今までロクに聴いたことがなかった。
何の根拠もなく、なんとなーくイメージ的に物足りない感じがして。
同じティトでもティト・プエンテは聴いてたんだけど。
洒落たジャケに惹かれて57年作「スリー・ラブズ・ハブ・アイ」を購入。
「私の愛する三つのもの」とはチャ・チャ・チャ、マンボ、グァグァンコーの三つのリズムのこと。
といいながら一曲目はボレーロのインスト。そんなところにニューヨーク的なスマートさを感じてしまう。
二曲目はガツンとくるけどこちらもシャープでスマートなマンボ。
激しいリズムをいなせに乗りこなすティト・ロドリゲスのヴォーカルがなによりスマートだ。
そんなスマートさがこの人の魅力なのかも。
キューバ音楽とは違うこのシャープなスピード感、演歌的な情緒を寄せ付けないドライなグルーヴ、そんなところがニューヨーク・ラテンの魅力なんだとようやく最近分かってきた。
爛熟したむせかえるようなニューヨーク・ラテンが堪能できる、レコードで聴きたくなる素晴らしい盤です。
2014-07-30 22:43
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