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引っかかったり、静かに胸に落ちていく言葉 [本]

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村上春樹「1Q84」。
BOOK1と2を読んだのはちょうど一年ほど前、ようやく図書館で予約した3が回ってきた。
細かいところはほとんど忘れてしまったので思い出しながら読んだ。

1と2はけっこう夢中になって読んだんだけど読み終わった後には残るものがあまりなかったような気がする。3も同じような感じだった。

でも、なんだかよく分からないとかよく言われるけど、もともと村上春樹の小説はいつもそんな感じ。そもそも小説なんて簡単に分かる作品じゃ面白くないでしょ。
僕としては本作も最後まで飽きずに楽しめたし、ところどころで言葉が引っかかったり、静かに胸に落ちていくような感じが彼の作品らしいなと思った。

村上春樹なんてたいしたことないとかいう文学通な人がたまにいますけど、やっぱりそこらの小説とは違って大きな世界観というか遠いところまで見渡して作られた作品なんじゃないかな。彼の作品が世界中で読まれているのは彼の紡ぎだす物語が今日の世界でとても必要とされているからだと思う。

基本的に僕は彼の作品は好きですね。ちょっと青臭いけど。
ちなみに僕が一番よかったのは「ねじまき鳥クロニクル」です。
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コメント 2

繁盛亭アルバイテン

こんばんはー。
Astralさんが仰るように、文学通を気取っている方ほど、村上批判をしますよね。でも彼の功績は計り知れないと思います。初期のユルーい短編もすきですが、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』がマイ・ベストですかねぇ。あれに出会わなければ、小説を書こうなんて思わなかったかもしれません。『ねじまき鳥』も良いですよね。クリーニング屋のくだりとか好きでした。『1Q84』は未読なんで、早速チェックしてみます!
by 繁盛亭アルバイテン (2010-11-16 23:15) 

Astral

アルバイテンさん

あれだけ長い物語を最後まで飽きさせないのだから、やっぱりたいした小説だと思いますよ。こういう言い方が正しいのかどうか分かりませんが、現代日本のポップ・カルチャーを代表する作家でしょう。

次に読むのは貴殿の「Books of the Decade」を参考に、図書館から何冊か借りてきてるのでどれにしようかと思ってるところです。
by Astral (2010-11-17 21:47) 

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