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音楽の定型について [ひとりごと]

音楽には定型というものがありますね。
分かりやすいのは12小節のブルーズとか、キーが違うだけで基本は同じコード進行で。
ボブ・ディランやヴァン・モリソンはこの定型を使った曲がいっぱいあります。昔はそんなことなかったけど、90年代あたりから増えました。ヴァンの曲には古いR&Bの替え歌と言ってもいいような曲がいっぱいありますし、ディランも古いブルーズに自分の歌詞をのっけたものとかもあります。

それは一応創作的模倣としてオッケーとされてるみたいですが、さすがに「I Just Want To Make Love To You」を使った「My Wife's Home Town」にはウィリー・ディクソンの名前がクレジットにありますけど。そりゃそうだ。

90年代には一緒にツアーをしたり仲が良かったジョニ・ミッチェルが後年、ディランに批判的になったのは2000年代以降のディランのそういったソングライティングを認めないからでしょう。
ジョニは自分の曲は自分の創作物であり、自分オリジナルのもの、創作とはそうあるべきと思っているんだろうし、おそらくディランはオリジナルなものなんてどこにもないと思ってるふしがあります。

僕としては聴いて良けりゃそれでいいんですが、まぁ相容れない考え方ではあるでしょうね。
スティー・ウィンウッドはヴァン・モリソンと同じような音楽性として並べられることも多いんですが、ウィンウッドは定型を使いません。
「Nine Lives」収録の「I'm Not Drowning」はカントリー・ブルーズ風の曲ですけど、ギター演奏やコードなどもあくまでもウィンウッドのフィルターを通したのものになっています。ウィンウッドは定型を使うことを良しとしないんだろうな。

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