母が好きな歌 [アジア/インド]
タイフェスで買ったCDのもう一枚。パオ・パオワリーです。
パオワリー・ポンピモンという方が通り名なんでしょうか。よくわかりません。
パオちゃんのCDは似たようなジャケで2枚置いてあって1と2とあったのでなんとなく2の方を買ってきました。たぶん、ベスト・アルバムなのかなと思ってたんですが、調べてみたら違いました。
これは昨年リリースのアルバムで、タイトルは「プレーン・メー・チョープ」と読むらしく、意味は「母が好きな歌」。タイトル通り彼女のお母さんが好きな歌を集めたというわけではないでしょうが、おそらく80~90年代くらいのルークトゥンの名曲を集めたカバー・アルバムのようで2枚同時別々にリリースされたようです。まるでルークトゥン初心者の自分のために作られたみたい。
このアルバムがまた素晴らしいんですよね。
最初聴いたときはライブみたいなアゲアゲな曲が聴きたかったんだけどなぁ、なんて思ってたんですが、今ではもう毎日聴かずにはいられないほど愛聴してます。
どの曲も名曲なんだから曲がいいのは当たり前ですが、ほんと染み入るような美しいメロディがいい!ルークトゥン初心者なのでオリジナルが誰とかはわからないですが、いい!としか言えないようないい曲ばかりです。
それを歌い綴るパオちゃんの歌はタカテンのような情感の濃密さには欠けるかも知れない。欠けるというと劣っているような印象になってしまいますが、そうではなく個性の違いです。まだ彼女は20代前半だと思いますが、20代前半の女性にしか出せないような華やかな色香と清々しさがどの曲にも初夏の風のように薫っていて、もうメロメロです。こういうところはFlowerの鷲尾玲奈に通じるなと思います。
実際技術的にもとても上手い人で基礎の確かさを感じさせます。
バックのストリングスとホーン・セクションを配し、レトロにならない程度にノスタルジックな意匠を凝らした演奏も秀逸。丁寧なプロダクションがうれしくなる。南洋歌謡的なラテン風味なども感じられて旨いですねぇ。
ただただ歌うことが好きというのが伝わってくる、自意識を全く感じさせない彼女の歌は、聴き手の胸にするりと入り込み、幸せな気持ちで満たしくれる。彼女の前途は洋々です。
こちらがVol.1。アップル・ミュージックで聴けます。1も2も30分強しかないので、一枚に収めようと思えば収められるんだろうけど、まぁそこはビジネス的にね。実際一枚に20曲も入ってるよりはこっちのほうが聴きやすくてよし。1も早くCDで入手したい。完璧にファンになりました。
ルークトゥンってVCDってのがあることからも分かるとおり、殆どの曲でMVが作られているようです。本作の曲もYoutubeにいっぱいMVがありますね。
これがわからない人はもうあっち行っててください。
こちらは軽くアップテンポ。ダンス同様、柔らかく踊るような節まわしには聴く度にうっとり。
こんなの見てるとCDだけじゃなくてVCDも欲しくなっちゃって困るんですけど!
2016-05-23 21:36
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コメント(2)
タカテーンもパオちゃんも、相変わらず素晴らしいブツを出しているようですね~。特にパオちゃんの懐メロ路線は実にイイですね!
貼り付けの2曲目はワタクシが勝手に「かに道楽の歌」と言っている曲ですが、プンプアン・ドゥアンチャンやワラヌチ・プッタチャートみたいな実力派から、ヤー・ヤー・インみたいなヘッポコ系アイドルまでが歌っている超有名曲ですね。久し振りに聞いて何だかとってもホンワカと穏やかな気持ちになりました~♪
by ころん (2016-05-24 21:50)
ころんさん
2人とも今最高に充実してるんでしょうね。
パオちゃんのアルバムは最近は聴いてるとちょっと泣きそうになっちゃうくらいなんですよ。
「かに道楽の歌」は超有名な曲なんですね。このアルバムを基点にルークトゥンを掘っていこっかなぁなんて思ってます!
by Astral (2016-05-24 22:13)