悪童日記 [映画]
第二次大戦末期のハンガリー。"魔女"と呼ばれる祖母の元へ疎開した双子の兄弟は、戦時下の過酷な状況を自らの信念に基づきしたたかに生き抜いていく。田園の美しい陽光とともに、人間の心の闇を陰影深く描き出す。
ヤーノシュ・サース監督「悪童日記」。
アゴタ・クリストフの原作は20年以上前に読んだことがある。結構話題になった本だった。
細かいストーリーはほとんど覚えてなかったけど。
でも本作は小説の世界観を見事に映像化したと言えるんじゃないだろうか。
直接的に戦争を描かずに主人公ふたりを通して戦時下の街や人々を描いていくことで戦争というものの醜さをあぶり出していく。ラスト・シーンには戦慄する他ない。
傑作。
2015-01-25 21:04
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