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ムード・ミュージックにはムード・ミュージックの利点があるわけで [R&B/JAZZ/etc]

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スムース・ジャズ系のサックス奏者アート・ポーターの96年作「Lay Your Hands on Me」。
ブック・オフで250円だったのでぬいてきた。

こういうの数年前なら見向きもしなかっただろう音楽だなぁ。
クレジットを見てちょっとびっくりしたのは、ほとんどの曲のプロデュースがチャッキー・ブッカーだったこと。
チャッキー・ブッカー自体それほど聴いたことないけど。他にもレイラ・ハサウェイとブライアン・マックナイトが歌ったりしてます。インスト曲も歌の代わりにサックスが歌う。全て打ち込みでドラマーもベーシストもいない、こりゃもうジャズじゃないな。R&B/ブラコン仕様のアダルト・オリエンテッド・ミュージック。深夜のFMで流れそうな感じ。実際流れてるんだろう。

昔の自分ならこんなのムード・ミュージックじゃんの一言で切って捨ててたかもしれないけど。
ムード・ミュージックにはムード・ミュージックの利点があるわけで。

特別何か聴きたい気分ではないけど、何か音を流しておきたいという時に重宝しそう。
そういう音楽への親しみ方もある。それは別に悪いことじゃない。そう思う今日この頃。
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