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クレイジーハート [映画]

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かつて一世を風靡していたカントリーシンガー、バッド・ブレイクだが、今ではドサ周りの日々を送っていた。弟子であり、バックバンドの一員だったトミーは今や大スター。しかしバッドの生活は対照的。結婚生活は何度も破綻し、アルコールに溺れ、落ち目の日々を送っていた。しかし、そんな彼の生活もジーンの登場により変化が訪れる。2人は愛し合うようになり、バッドにも新曲の依頼が来るなど、事態は少しずつ好転していくが…。

スコット・クーパー監督「クレイジーハート」。
主人公を演じたジェフ・ブリッジズ、トミーを演じたコリン・ファレル共にカントリー・シンガーとしてのリアリティーある演技で関心。ギターもぶら下げているだけでなくしっかりと演奏していてほんとにミュージシャンとしてやってけそうな感じ。
ブリッジズはアカデミー賞主演男優賞を受賞した。

ストーリー自体はどうってことないですが、カントリーやアメリカン・ロックが好きな人は見て損はない。
アメリカをツアーするとはどういうことかよく分かるし、カントリーなどの音楽の現場みたいなものも分かる。
音楽はTボーン・バーネットだし、劇中のほとんどの曲をTボーンと共作したのはスティーブン・ブルトン(この映画の完成前に癌で亡くなったという)。
この二人が演技指導などもしたらしいから、かなりリアルなものなんだと思う。

舞台となるサンタフェやフェニックスといった土地の風景、主人公がドサ周りで走る荒涼とした大地、演奏するボーリング場やバー、その周りにはハイウェイ以外何もない。
あぁこんなとこで演奏するんだ。こういう人たちが聴いてるんだ。って日本でCD聴いてるだけでは分からないことが映像で理解できる。
特別新しい音楽要素のないカントリーソングが今もリアルな音楽として受け入れられる場所があるのだなぁと感じる。

先日の雑記にも通じることだけど、その音楽が届けられる場所はどこか?
どこへ向かって誰に向かって奏でられているのか?
どんな人たちの日々の中で鳴っているのか?
日本で外国の音楽を聴いているとそこらへんがよく分からないことがつどつどある。
カントリー・ミュージックの現場って日本にはほとんど伝わってこないから、とても興味深かった。

主人公が劇中で作曲し、エンド・ロールで流れるライアン・ビンガム(バック・バンドの一員として出演)の歌う「Weary Kind」はアカデミー賞主題歌賞を受賞した。いい曲です。

http://www.youtube.com/watch?v=zelvaxvTaUk&feature=related
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