声そのものが生むグルーヴ [日本]
今年に入ってからはあちこちの2010年ベストを眺めながら、やっぱりこれは今聴くべきかと思うものに手を出しているわけですが。
これもその一枚。
初音屋賢次「旅立て俊徳丸」。
カ、カッコイイ!!なんだこれは!
僕は今まで河内音頭というものをまともに聴かずにきたのだけど、これはカッコイイなぁ。
なぜか聴いて思い出したはキング・サニー・アデのアイランド諸作。
パーカッションのポリリズミックな感じとかダブ・ヴァージョンとか。
とにかく、初めて聴くのでこれが他の河内音頭とどう違うのか、そもそも河内音頭とはこういうものなのか、身近にこんな音楽があるなんてなぁ。面白い。
気になりながらも長いこと聴いたことがない音楽ってたくさんある。
聴いてからもっと早く聴いときゃよかったと思うんですけど。
ここでは10分程度でフェイドアウトしてしまうけど、実際全部歌うとどれくらいかかるんだろう。口承伝承歌というのだろうか、興味は尽きません。
こういう音源を探し出してきてこうして世に送り出した人達にも拍手。
肝はこの声ですな。しなやかで一本芯の通った声。
声そのものが生むグルーヴに身も心も揺れる。