声そのものが生むグルーヴ [日本]
今年に入ってからはあちこちの2010年ベストを眺めながら、やっぱりこれは今聴くべきかと思うものに手を出しているわけですが。
これもその一枚。
初音屋賢次「旅立て俊徳丸」。
カ、カッコイイ!!なんだこれは!
僕は今まで河内音頭というものをまともに聴かずにきたのだけど、これはカッコイイなぁ。
なぜか聴いて思い出したはキング・サニー・アデのアイランド諸作。
パーカッションのポリリズミックな感じとかダブ・ヴァージョンとか。
とにかく、初めて聴くのでこれが他の河内音頭とどう違うのか、そもそも河内音頭とはこういうものなのか、身近にこんな音楽があるなんてなぁ。面白い。
気になりながらも長いこと聴いたことがない音楽ってたくさんある。
聴いてからもっと早く聴いときゃよかったと思うんですけど。
ここでは10分程度でフェイドアウトしてしまうけど、実際全部歌うとどれくらいかかるんだろう。口承伝承歌というのだろうか、興味は尽きません。
こういう音源を探し出してきてこうして世に送り出した人達にも拍手。
肝はこの声ですな。しなやかで一本芯の通った声。
声そのものが生むグルーヴに身も心も揺れる。
2011-01-24 21:45
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コメント(4)
まずは初音屋賢次「旅立て俊徳丸」のカッコ良さに驚いて、次にAstralさんとのシンクロに再び仰け反るという、一粒で二度美味しい的(?)な体験に感謝する、今宵のアルバイテンであります。身近にあるモノほど、手を出すのが後回しになることってありますよね。初音屋賢次の特異なグルーヴィ・ボイスが最も際立つ原録音には、産毛がそそり立ちました。リミックスは爆音で浴びたいですね! あとAstralさんの記事を読んで、早速アデのアイランド諸作と聴き比べてみたんですが、確かに共通するものがありますね。やはり河内とアフリカは隠密裏で・・・。
by アルバイテン (2011-01-25 02:49)
アルバイテンさん
この盤にはガツンとやられましたよ。
決して激することなく聴き手の身体をほぐすようなグルーヴがクール。原録音を聴くと声自体がグルーヴィなのがよくわかりますね。河内とアフリカのつながり、決して突拍子もない想像でもないと思いますよ。いやほんと。
by Astral (2011-01-25 20:25)
勇気を出して手に入れたワケですね、おめでとうございます!
今度機会があったら是非広沢虎造の浪曲にもトライをおススメします。もっとも普通に考えればそんな機会どこにも転がっていないと思いますが。言葉と声の生み出すグルーヴに病みつきになります。
by サユール (2011-01-26 20:30)
サユールさん
これだけ評判いいと勇気よりも気になって仕方がなかったというのが正直なところです。でもほんとカッコイイですねぇ。
広沢虎造、調べてみると清水の次郎長とかいろいろ出てるんですね。
どれにしようかなぁと、いつもは迷った挙句、また次回にとしてしまうんですが、今年は自分の定番的なものよりも新しい出会いを優先したいので、ぜひ近いうちにトライしたいと思います。
by Astral (2011-01-26 20:59)