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ストリングの温もりを [ヨーロッパ]

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普段トラッド・フォーク方面は、それほど聴かないんですが、スコットランドの歌手ハンナ・ラリティの2018年作「Neath the Gloaming Star」は今でもよく聴くくらいのファイバリットです。
そんな彼女の新作「To Have You Near」が出ました。

前作にも参加していたギターのイネス・ホワイトがプロデュースを担当。冒頭「Home 」で聴こえてくるのはゆったりと暖かなストリンスの音。今回、このストリング・セクションが半分ほどの曲で参加していて、アルバムのカラーを決定付けています。

彼女のオリジナルを中心に、同じスコットランド出身のシンガーソングライター、ブー・ヒューワーディンが1曲提供していたり、コロナの時代を映してかフォスターの「Hard Times」を取り上げていたり、トム・ウェイツの「Take It With Me」をカバーしています。

前作はトラッド・フォークというイメージが濃厚だったけど、今回はコンテンポラリー・フォークといった感じです。冒頭の「Home」もリズムやメロディはどこか古いR&Bのようにも聴こえます。

彼女の一番の魅力である清廉な歌声は、前作では夜の星空をひっそりと見上げているというような涼やかさがありましたが、本作ではストリングスの効果もあるのかふくよかで暖かな印象。最後「Comes the Hour 」はハーモニウムとコーラスだけをバックにひそやかに幕を閉じます。

今回もバンドキャンプを通じて購入したんだけど、オーダーした2時間後には発送通知が来て、はやっ!アマゾンより早いじゃん。前回も手書きの宛名書きに本人が発送してんのかなぁとか思いましたけど、今回裏の伝票を見ると、発送者は彼女の名前でしたが、サインはC Ralityとなっていました。パートナーかどうか分かりませんが、家族が発送してるのかな。
本作はキックスターター、所謂クラウドファウンディングで制作されたようですが、前作同様手作り感溢れる作品。録音も特筆すべき音の良さで、すぐそこで彼女が歌っているかのよう。
前作とは少し趣を変えたコンテンポラリー・フォーク作品です。
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