ショロンな粋 [ブラジル]
これは素敵なアルバムだ。いや粋といったほうがいいか。
ブラジルのフルート/サックス奏者、ヴァルテール・ピニエイロの「2 POR 3」。
バークリーを卒業して北米での活動歴もあるみたいですが、根っこにあるのはショーロのようです。
一曲目から頬が緩みっぱなしになるジャズ・ショーロですもん。
そしてガフィエイラ・ド・ピニエイロなんていうグループでも活動しているらしく、続いて賑々しく奏されるのはそうですガフィエイラ!その次はジャズ・サンバ!と、ブラジルの多彩なリズムが複数人の管楽器もいる中編成のバンドでたっぷり味わえます。
そんな音楽なので参加メンバーそれぞれのソロも、ほんの2コーラス程を軽やかにあっさりと。アンサンブル重視でリラックスしながらも適度な緊張感もある。
曲によって微妙に編成を変えてアコーディオンが入ったり、ベースの代わりにチューバを起用した「Still Fying」はニューオーリンズ・セカンドラインとサンバが合体したようにも聴こえてくるし、続く「Fly #3」はより一層アフロ・ファンク度高め。
このアルバム・タイトルはサックス、トランペット、トロンボーンがそれぞれ二人ずついることに由来するのかな。
サマーブリージンなフュージョン・バラードまであったりして、そのどれもがショロンな粋に溢れていて、心地良いことこの上なし.腹八分目な感じがたまらなく良いなぁ。最後はこれはマルシャかな。快活に締めくくってくれますよ。
ブラジルらしさに満ちた逸品です。
2022-03-07 19:28
nice!(0)
コメント(2)
あれれ、先に書かれちゃった。
Astral さんのコメントで、ぼくの記事の内容がほぼ語りつくされているので、ぼくの記事アップはやめときます。
バークリー出てても、ショーロの根っこを生かすことのできる才能が嬉しいですよね。
by bunboni (2022-03-07 20:37)
bunboniさん
えー!After youの方が読者が多いから載せた方がいいのにぃ。それにしても、聴いてて笑顔になるアルバムですよね。
by Astral (2022-03-07 20:53)