SSブログ

ハチャメチャ時代への挽歌 Ballad of the Sulphate Strangler [Ten More Turnips from the Tip] [イアン・デューリー]

それでは91年のセッションの3曲が終わったので、次は前作「MR LOVE PANTS」から漏れた2曲を紹介しましょう。アルバムか漏れたとはいえ、それは出来が悪いからというわけじゃなく、曲数やバランスを考慮して外されたようです。なにしろアルバム収録曲となんらクオリティの差のない素晴らしいがっきょくですから。

まずは「Ballad of the Sulphate Strangler」から。
ロッカ・バラードではじまり途中からロックンロールに変わるという構成は、ファンなら名曲「Sweet Gene Vincent」を思いだしてニヤリとしてしまいます。
賑やかなロックンンロール・パートでもギターはパワーコードでガシャガシャ押すようなことはせずカッコいいギターリフを交えてさすがの腕っこきバンド。デューリーの曲はブリッジ部ではしゃべり口調の歌が聴けるのが多いですけど、この曲のブリッジは明確にラップっぽいと思うんだけど。

歌詞はかつてデューリー&ブロックヘッズのローディーだった男の破天荒な人生を歌ったもの。

一緒にツアーにでかけたな ブロックヘッズとローディーと
ヤクを1服 ウォッカを1滴 極上ビールを1本ばかり
スペインをめぐってシスコまで
 ファンキーな足跡 つけていき
檻から奴を出しとくために 金積むハメにもなっていた
やがてニューヨークに着いたらば
 クビにせざるを得なかった
楽屋で起こるドラマの方が ステージより派手ときちゃあ

デューリー自身も含めたハチャメチャ時代への挽歌でしょうか。後半のサックス・ソロは連夜の饗宴をフラッシュ・バックさせるようです。

歌詞対訳は邦盤(対訳:丹 美継)から引用しました。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。