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Heartsdales全アルバム・レビュー! [ポップ/ロック]

10年も前に解散した姉妹ラップ・デュオに、なんで今頃こんなにハマってんのか自分でもよくわかりませんが、考えてみれば戦前ジャズにハマってるのとそう変わらないといえば全く変わらないのかな。
そんなわけでハーツデイルズの全アルバム・レビューしちゃいましょう。どう考えても誰もやらないだろうからMVもつけて気合入れてレビューしました。ジャケだけ見れば、ただの流行りものみたいに思うかもしれないけど、ちゃんと素晴らしい最高傑作も残してるんですよ!

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1st Radioactive(2002)
2001年にテレビ番組「アサヤン」のラップ・オーディションを勝ち抜き、その年の12月に「So Tell Me」でデビュー。翌2002年のm-floのバーバル・プロデュースによるデビューアルバム。女だけどこんな本格的なヒップホップやっちゃうよという感じで、シングル曲は親しみやすくポップだけれど、それ以外はヒップホップ的にコアな方に向き過ぎ?でアルバムとしてはちょっと地味な出来。中島美嘉はじめゲストは豪華なんだけどね。NY育ちだけに英語も駆使してのラップはさすがにカッコイイ。


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2nd Sugar Shine(2003)
これもバーバル・プロデュース。まだヒップホップにこだわったプロダクションでシングルにもなった「CANDY POP」をはじめハーツデイルズらしいポップなヒップホップ・ナンバーは楽しい。NYでヒップホップをただのヒットポップスとして聴いてきたからこそのポップさが他にない個性。エイベックスらしく前作に入っていた曲のリミックスなど、てんこ盛りにすればいいってもんじゃない。無駄に長くなってアルバムの流れがなくなってしまったのが残念。もうひとつ残念なのがCCCDだってこと。


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3rd Super Star(2005)
初のセルフ・プロデュース作。ヒップホップにこだわらず自分たちが楽しいカッコイイと思うものを詰め込んで汎クラブ・ミュージックなプロダクションが功を奏し、勢いのあるアルバムに仕上がった。セルフ・プロデュースという気負いも良い方に作用したのか一本芯が通っている。イントロに続くハウス調の「 I See You」「Shining」にヒップホップ×エレポップな「Super Star」、テックハウスな「We Love The Music」とたたみかけるスピード感はサイコー。RUMのスウィートな歌も良い「Darlin’ Darlin’」もあるし、ラテンな「Bailamos?」もいいアクセント。JewellsがマミーDと張り合う「Get Drunk」に、加藤ミリヤの歌も聴ける「Paradise」では、アウトロのファンキーな生ドラムだけを従えてのフリースタイルも文句なしにカッコイイ。ラストはファットなリズムうねるファンク・ナンバー「Fanasy」で辛口に締め。勢いだけじゃない、構成もよく練られた文句なしのハーツデイルズ最高傑作。激オススメ盤。ヒップホップ云々関係なく優れたポップ・アルバムです。ちなみにジャケは裏ジャケを縦に見る仕様。


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4th Ultra Foxy(2006)
前作以上にバラエティに富んだアルバム。ガールポップな「Love City」に軽快なハウス・トラック「Sweet Candy」、「冬gona love」はスウィートな名曲だし、「♫限界知らないFly姉妹!」と宣言するノリノリアゲアゲな「Party Central」、エキゾなレゲトン「So Safari」、「Devil may Rock」ではロックなギターもうねる、キャッチーな「Hey DJ」、ヴァン・ヘイレンJUMP!な「Angel Eyes」にも文句はない。枠を広げすぎてちょっととっちらかりすぎとも言えるが基本パーティ・ミュージックだからね。まとまりという点では前作に譲るがこれも傑作。残念なのは本作がラスト・アルバムになってしまったことだけ。


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Best Album THE LEGEND(2006)
シングルとそのMVが全て収められたベスト・アルバム。ラスト・シングルの「Stay」はここでしか聴けない。5年という短い活動期間だったせいか、弛緩した空気を漂わす暇もなく駆け抜けてしまったことがよく分かる。DVDにはライブ映像もチョイあり。

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Live DVD THE LEGEND 〜Final Live〜(2006)
2006年9月に行われたファイナル・ライブをフル収録。これはもう最高に楽しい。アルバムに参加していたゲストも勢ぞろいで初見から数日、寝る前に抜粋で何度も見てしまった。ほんと楽しいんだよ。特にアンコールのSOUL'd OUTを迎えた「CANDY POP」の楽しさと高騰感は格別。今更ながら、今頃再発見した自分が恨めしい。この客席にいたかったなぁ。全ハーツデイルズ楽曲をノンストップリミックスしたCDが付属。



多摩美大生でもあった妹のRUMが卒業を期にアートの方に進みたいという意向での解散ということみたいです。彼女は現在NYでアート活動。姉のJewelsは音楽活動も継続する一方いろいろ活動中。

それにしても10年ちょっと前かぁ。安室ちゃんにハマった時もなんで俺はこれに気づかず素通りしてきてしまったんだと思ったけど、安室ちゃんは未だ現役バリバリだからいいけど、ハーツデイルズはもう解散しちゃったからね。
とにかくハーツデイルズ最高!3枚あるリミックス・アルバムもいずれゲットします。
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