SSブログ

音楽で新しい物語に捉え直す [ポップ/ロック]

Hamilton.jpg

今年ブロードウェイでもっとも話題になったミュージカル「HAMILTON」のオリジナル・キャスト・によるサントラ。ちょっと前からこのミュージカルのことは耳にしてたんですよね。

アメリカ建国の父の1人、ジョージ・ワシントンの側近であった政治家、アレクサンダー・ハミルトンの生涯を題材にしたミュージカル。もともとオフ・ブロードウェイで上演されいたのが評判を呼びオフからオンへと至った作品だったらしい。何よりオバマ大統領が観劇したことでより人気を獲得していったようだ。

このミュージカルで話題なのは何よりその音楽。ヒッポホップなんですよ。アップル・ミュージックで聴けるので聴いてみたら最初の10曲あたりまで聴いてすぐにCDをオーダーしちゃいました。



このミュージカルで主演・脚本を務めるリン・マニュエル ミランダによるこの音楽はほんとうに素晴らしい。ヒップホップといってもあくまでもミュージカルなので、セリフなわけです。
一曲の中でたくさんの登場人物がラップし歌う。もちろん所謂ヒップホップ作品じゃなく音楽としてヒップホップを取り入れているので普段ヒップホップに親しんでいない人でも十分楽しめる。もちろん普通の歌モノの曲もあります。CD買ってから知ったんだけどエグゼクティブ・プローデューサーのクレジットにはAHMIR THOMPSON & TARIK TROOTERとある。そうザ・ルーツのクエストラブとブラックソートが関わっているんですね。ミュージカルなんて興味ないという人にもちょっとは興味を持ってもらえるでしょうか。

題材からして演じるのはヨーロッパ系の白人が多くなるところをハミルトン役のリン・マニュエル ミランダはラテン系だし、その他のキャストもラテン系、アフリカ系など元の物語とは明らかに異なる配役になっていて、何より音楽がヒップホップということで、過去の物語を現代の物語として捉え直しているんです。っていうのはどこかに書いてあったことの受け売りですけど。

CD2枚組で全部で2時間半もある。1枚目が「Act 1」、2枚目が「Act 2」となっているし、このミュージカルはほとんどのセリフにメロディやラップ的な抑揚がついているみたいなので、ほぼこのミュージカル全編が収められていると言っていいのだろう。
CDのブックレットにはセリフが全て掲載されいる。ちゃんとした訳があれば物語もよくわかってもっと楽しめるんだけど邦盤のリリースはないだろうな。このミュージカルが日本で上演されることもないだろうし。でも音楽だけでも十分楽しめる。もう少し早く聴いていたらベスト10に選出していたかもしれない傑作です。
年末年始、ニューヨークに行く予定のある方はお見逃しなきよう。

単純に聴いてて楽しいもんね。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。