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英国人DJ/プロデューサーによるラテン音楽 [ラテン]

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MMで2009年度ラテン部門1位だったクアンティック「Tradition in Transition」。
クアンティック=ウィル・ホランドという人を僕はよく知らない。
所謂DJなのかと思っていたのだけど、Amazonの情報によると「イギリス人プロデューサー/ミュージシャンであり、熱心なレコード・コレクターとしても知られる」とのこと。ファンク・バンドを主宰していたり、色々なプロジェクトを並行してやっているから、まぁDJ的な人なんでしょう。

本作は、彼がラテン音楽にとりつかれ、コロンビアの都市カリに移住して現地のミュージシャンと製作したもの。とてもよくできていると思うし、楽しんで聴けた。

でも、僕はこういったDJ的な音楽を聴くといつもちょっと引っかかってしまう。
ラテン音楽が好きで現地に移り住み現地のミュージシャンと一緒に音楽をつくる。それは決して悪いことではないけど、どこか自分の好きなパーツを組み合わせて作ったような匿名感が漂っている気がする。ピアノのアルフレッド・リナレス等現地のミュージシャンの顔は見える。でも肝心のウィル・ホランドの顔が見えてこない。彼自身全曲でギターを弾いているのだけど。

全曲彼の自作。曲によってはノーザン・ソウルみたいなメロディの曲もある。でもそれも影響を受けたというよりも膨大な量のレコードを聴いてきたであろう彼が、その知識の中から選びぬいたパーツを組み合わせて作った感じがしてしまう。

そんなわけで僕はまだこの音楽に、心から身をゆだねることができないでいる。
考えすぎだろうか?
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