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最後のラテン系ヴィブラフォン奏者 [ラテン・ジャズ]

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ラテン・ヴィブラフォン奏者ボビー・ヴィンス・パウネットの74年作「パウネットズ・ポイント」。

今年は50~70年代くらいのラテン・ジャズの名盤を色々聴こうと思って、見つけると買い求めているんだけどこれもその一枚。エル・スール店長による解説には、この人以降ラテン・ヴァイブ奏者で彼より上の音楽的達成を披露するものは現れていないとのことで、「最後のラテン系ヴァイブラフォン奏者」と呼んでいい人だそう。

僕はまだラテン・ヴァイブの先達ティト・プエンテもカル・ジェイダーもそれほど多く聴いたことがないので、彼らと較べることはできないけど、全体としてはなんか、70年代のブラック・ジャズ、スピリチュアル・ジャズ的な雰囲気もありますね。

個人的にはジェリー&アンディ・ゴンサーレス兄弟が全面的に参加しているだけでポイント高いです。他にもマリオ・リベーラ、ミルトン・カルドーナなどラテン・ジャズ好きにはたまんないメンツが多数。以外に思ったのはトランペットでトム・ハレルが参加してたりして。

ヴァイブのソロは控えめで、どちらかといえば作編曲家としての部分がクローズアップされた感じ。でもクールなヴァイブの音が緻密なオーケストレーションの中で通奏低音のように全体を支配し、コントロールする。参加メンバーのコクのある演奏も素晴らしく、文句なしの70年代ラテン・ジャズの名盤です。
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